いま
凝結するように
わたしは
心の芯から
底冷えを
自身が震えるほどに
冷えてゆく
何もかもが
沸点を迎える
世界の中で
急下降する
36
35
34
33 ....
誰もが
しあわせのにおいをさがしている
目隠しの鬼は
手の鳴る方へと
ほんのかすかな予感が
僕らを誘う
どこかにかくれるしあわせの
その端をつかめるように
おぼつかない ....
あなたの匂いが
ここまで聴こえてきそうです
本当にに蝋燭のような
灯火でもなくって
ぼんやりした
琥珀色の
あなたの
からだから
漂う
熱のような
気持ちのような
気分のような
....
いま、届いた
大陸の先端
盆地のきわに
傾く長屋とともに
伸びていく水蒸気
別院の瓦から青と交わる大気
へと
裂けていく
雷鳴
避雷針を回転軸に
胎動する空
煙る
緑の
その ....
夏だというのにコールテン
それに草履をつっかけて
尻のポケットに煙草と籐村
緑色の国鉄に乗る
大塚などという細かく単純でない駅で降りたりして
俺は手ぶら
スーツは暑いかい
鞄は重いかい
....
投げ網のようなものを
過敏に かわしている
どこへも組織されないから
居場所をもたぬ そういう
たましいの 種類である
ぼくは詩人
新しい今日は古い今日と入れかわり
現在として創り上げていく
今日もまた
夜の散歩をしていると
今日に出会いました
おもむろに取り出した携帯電話
見ると23時5 ....
うつくしいものが見たい。
見せてください。わたしに。
身に余るしあわせ。
取りこぼす歌。
たくさんの世界を見せてください。
ただ、うつくしいものが見たい。
なにかう ....
自分の信用の分だけ渡された仕事
自分で築いた
信用と言う建築物
一つの柱が壊れてたら他の柱に負荷がかかり
簡単に全てが壊れてしまうだろう
実体の無いものだからこそ
儚くて切なくて
ラ ....
僕らもいつか禿げて来る
禿げてくるから光るんだ
僕らはいつか禿げて来る
だからこんなに悲しいんだ
毛の艶を太陽に 掲げてみれば
見事にパサパサ 僕のキューティクル
....
公園のマロニエが葉枯れを始めたのは
この夏が乾きすぎるからだけではあるまい。
錆びついていくあの緑を眺めていると
胸を吹き抜ける地中海の風も止んでしまった。
薬草園のグリーンハウスで ....
それは男の魂
それは男の意地
それは攻撃の姿勢
それは戦闘の心構え
技の見せ所
仕事で戦い
景気付けに
一曲を聞く
誰にも負けない
心の叫び
いくぜー!Oh, Yeah!
....
一日の仕事を終えて
日誌のコピーをシュレッダーにかける
箱の中に吸い込まれてゆく紙
粉々になってゆく一日
見下ろす私の影
産声を上げた日から今日迄の
私の年譜をシュレッ ....
突き刺さる、つよい日ざしが
ハイテク硝子に反射する ビルの高み
嵌め殺しの窓を砕き割ってでも、
落ちてゆく人がいる。
あれは丁度、夏の盛り
カンカン照りの交差点に降ってきた
肉の塊り ....
パクリンの事情は分かるかい?
坂道を上っていると
「このお山、エアコンがついてない。」
ってこぼすんだ
パクリン 昨日は
スクロールの画面でチェリーをたらふく食べたんだけど
今日は今日 ....
手と手を繋ぐ帰り道
あなたが嫌いなこの田舎
あなたの涙を見るたびに
私の心が裂かれます
「ねえ、星がすごく綺麗だね」
あなたが初めて褒めた田舎は
夜空の星たちでした
そんな言 ....
視覚は記憶
聴覚は予感
触覚は誤解
味覚は現実
嗅覚は本能
風にまじった君の匂いに びくっ とする
肩のあたりを噛んでほしいのです
思いっきり歯形がつくまで
血が滲むぐらいに
/
今日は抜糸です
と
彼女がメールを送ってきました
八針も縫った傷痕は
一生消えずに残るのでしょう ....
自分の思うとおりにやってごらん、勇気を出して
それでいい
それが一番いい
自分の思うとおりにやってごらん、勇気を出して
それでうまくいく
それが一番うまくいく
自分の思うと ....
昨日の予告通りの日程をこなす
文句を言わずに外回りをしている
「暑い」とも口にせずに
灰色の{ルビ地面=アスファルト}を歩いている
昼食はいつもと同じコンビニ弁当で390円
その重みを僕 ....
ぼくは詩を書きたい
季節は季節だからこそ季節であり
無季を願うものではない
今日もまた
朝の散歩をしていると
真夏に出会いました
冴えのない梅雨が去り
真夏が訪れる
陽 ....
父が去っていく
砂埃が舞い 少しずつ遠い物にしていく
ずっと見つめ 目の痛み
湖から立ち昇る幻想
ああ 父よ ああ 父よ
数ヵ月後に来るはずだった暑すぎた夏
白いシャ ....
酩酊した 太陽の 落ちるべき 場所
女の 渦中へ
やせ細った 女の あばら骨の 中で
酒瓶が 転がり落ちては
女は 旗を 掲げる
世界は 女の 腕の中にあり
女は 台風と なる
世界は ....
右手と左手は私を庇った
天使が空を飛び
僕の窓を開ける
僕を助ける事なんて
君には出来ないよ
君は空を飛べるじゃないか
そう言うと君は寂しそうに語る
天使は友達を創れない
創るのは神様の仕事だから
....
ダ、ダ、だから今、まだ朝の光が身を焼きつくまえに
煮え立つリアル リ、リアル堆夢。
ムーンライトセレナーデの聴こえる部屋は地下深く、
朽ちた地上を下ること 五千キロ
露出した愛の届か ....
流れ行く影
君と飲むお酒
今は二人だけ
外は麦畑
手にしたフライドポテト
其処に置いててよ
添えられた甘いトーク
口紅はケチャップソー ....
始まりは終わりを
終わりは始まりを
言葉は途切れることなく
この世をさまよっている
永遠に続くかくれんぼ
見え隠れする希望に
絶望の影を感じては
必死に生き ....
僕の見たユメは、
憶えることが出来なくて。
朝には真っ白で目覚めるんだ。
ユメの中のボクは、
何がしたいのだろうか。
ボクの記憶まで消して。
誰かと何かをしてるの?
嫌な ....
逢いたいなって思って
貴方からのメールの返事を待ったけど
やっぱり逢えなくて。
こういう時、
なんて神様っていじわるなんだろうって思うけど
でも時々いい事もあるから
許してあげるよ、神 ....
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