星と星をつないでゆく
あなたの指の先で
翼をひろげた白鳥が生まれる
古いギリシャの名前が覚えられない
翼は夜のかたち
それなのに星と星との距離を
越えることはできな ....
遠心力
慣性の法則
熱い熱さ 硬い硬さ
卵形をした卵 ....
この家で始まった事はこの家で終わらせる
いっそのこと
この体 捨ててしまいたい
文字が恐い・・・彼らは殺そうとしている・・・
今までこの目は色彩だけを捉えてきた 色彩に形は無い
赤は ....
一年前から国会議事堂の周辺にマンホールが増えた
河童が不発弾を持って国会議事堂の前に現れた
その数は日に日に増えるばかりで
警察も自衛隊も在日アメリカ軍も手が出せるような代物ではなかった
日本 ....
泳ぎにいこう
真夜中の海へ
知ってしまったきみ
何年も
物心ついたころから
その肩に背負いつづけ
世界が広がれば
重みもひろがり
いつしか
道にうつぶせに
たおれて ....
君のもっているものがね
とってもほしいんだけど
君はくれるのだろうか?
君自身を...。
そこにはきっと
平熱の
生ぬるい憂鬱が
溜っている
ながぐつを持ち合わせていないので
軽やかに跳躍し
やりすごした
坊は星を描く
無造作に刻む
ただ溢れる命のまま
その並びに想うことなく
黒い画用紙に 色をばらまく
もみあげを巻いた家庭教師らが
ひとつひとつ注釈を加えては
....
見違えるほどを
仰ぎ見る
小さく揺れる旗の先は
見える眼底に逆らって
消えた鼓動と向き合う
ぐんどぐんどグンドグドグンど
ささやかに重なったら
笑顔 ....
君の操る必殺技を
よく知らなかったので
不用意に踏み込んで
吹き飛ばされてしまった
それと同じような時代、なのかもしれない
人は満水になると、河へ
誰の肩にも当たらないように夢 ....
はじめて海を知ったのは
函館山の東側、岩だらけの海岸でした
あちらこちらに見える対岸の
私との間は早波で仕切られ
たくさんの潜水艦が行き来しているのだと
おじいちゃんに教わりました
次 ....
無人の教室の窓際の席の
机に腰掛けて 足を投げ出している
君は夏の子
白い横顔
幼い頃の誰かに似て
生まれる前の恋人に似て
小さな爪跡を僕に残す
君は夏 ....
ながい ながい
航海をしてきました
そして これからも
ながく ながく
また 違う場所で
透ける
綺麗な瞳
わたしをみているの?
きっと ここじゃない どこか
振 ....
今日も俺は外に憧れている
教室の外に確実に在る自由
犬の散歩をする老人
手の届かない高い所を飛ぶ鴉
クダラナイ授業と堅苦しい校則
僕を縛り付けるにはどちら一つで十分だろう
反抗 ....
部屋に明かりを灯す人もない
窓から西日が差し込むだけ
夜更かしを誰も咎めない
そんなひとりの週末はただ
遠いあの日の記憶をたどる
不器用な子どもをあやすよう
怖がらないでと小さな声で
....
金曜日に用事が終わったとき
ビールが喉を通ったとき
ホームランが青空にすいこまれたとき
センタリングを鮮やかに決めたとき
花びらが風に運ばれていったとき
料理を作っている ....
ぼくは詩人
彷徨うほど不安は生まれ
不安は彷徨を生む
今日もまた
夜の散歩をしていると
夜と光に出会いました
あてもなく夜を彷徨う
時と直線が交差するその道は
ぼく ....
旅先で
必ず訪れる旅館があって
其の庭には
花をつけない
見事な桜が佇んでいた
花をつけないのは
私のせいなんですよ
と
其処の女将は笑う
彼女は ....
いのちなんてもんを
語るのは
牧師だけでいいさ、と
彼は語る。
だが
彼は牧師ではない。
植物は土から生えて
僕らは膣から生える。
厳密には違うけれどね。
僕らは ....
潮風を車の車窓沿いに感じて
豊かな緑
蒼い海
自由が背伸びしてる
海パンで砂浜をあるいて
足跡を残して
広がる海
真珠色の空
胸に潮風を吸い込んで
....
海手のマリンパークは まぶしく映え
満天の星座とも融合する
ジュピターの空につつまれています
にもかかわらず
いまや 赤い季節の満ち潮には乗れず
....
波打ち際に立つホテルで
あなたをただ待っていたい
薄暗いバーのカウンターで
透ける尾を揺らす熱帯魚と
ピアノが奏でるゆるやかな旋律と
ガラス張りの大きな窓からは
海とまたた ....
めだかがぼくをみてる
乾涸びた
水のない田んぼのなかで
酸素を探してるんだ
「息をしよう」
「息をしよう」と
もうその 2つの目は
閉じることはないけれど
夏ひらく夢は
空に爆ぜる大輪の花
ほんのり蛍の揺らめき
風孕むびいどろの澄んだ音色
今を鳴ききる蝉の声
儚く琥珀色に透ける抜け殻
明けていく毎日の残像
水の泡立ち
ゆれる音数の高さに
ふれない
内省が速すぎる帰路の
....
梅雨時睡眠不足
眠くて眠くて
たまらない
目頭が重い
外は弟を呼ぶ
母の声
うるさい
対抗して音楽
ソニンでストレス解消
ラップをならし
此処地球野原一杯
脳天気は面白い ....
土星をめぐる氷に乗って
電車の中吊り見るように
星々を眺める
あの青いのが地球だね
とあなたが指さした
氷の中に一匹の虫
琥珀に囚われたよう
土星に住んでたの
なぜここにいるの
....
青銅の扉の
息に合わせて
風はふたつの挨拶をした
返事のないまま
なかへと消えた
粉の光
夜に沿い
まぶされてゆく
錆びた光
消える光
朝になり
窓になる前の窓の ....
未完成なまま
このまま
梅雨の雨に遮られ生き場のない激情
暴れ出してこらえきれず
ハサミで髪をバッサリ
遠回り ワープ 時間道理
真夏のデザートこっちこい
....
生まれる その前から
ゲームは 始まっていた
生きる そのための
やさしい 「椅子取りゲーム」
気付かぬうちに ひとつずつ
はじき出していて
気付かぬうちに 僕の手は
真っ赤に 濡れ ....
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