明日雨が降ったなら、
遠い海へ行きましょう
灰色に曇った空と濁った海が
空と海との境界線を掻き消して
きっと遠く遠くへ
わたしを連れて行ってくれるはずだから
書けない日の日記を
どこに書こう
雨の窓に
夜の雲に
扇風機の風に
ゆびで書こう
しあわせってなに?
聞けない質問のこたえを
なにに聞こう
ドライフラワーに
飲み残 ....
カチュウシャをつけ
ペディキュアをして
帽子かぶって
ペンダントを付ける
汗が出る
扇子を仰ぐ
フリルのスカートはいて
ハイヒール履く
香水を付けて
指輪を付けて
噴水に足 ....
魚類図鑑を開き
少年は魚になった自分を
想像する
エラ呼吸の仕方が
わからないので
いつも溺れてしまう
遺書は
鳥類図鑑に挟まれている
夏空の飛び方なら
誰よりも詳しく
知って ....
If you hate the media,
you have to keep the distance.
If you wanna be faithful to yourself,
y ....
覚えていますか あの国道を
場所のことではなく
名前のことではなく
もう二度と通ることのない
あの
国道のことです
向日葵の頃には
とても眩しいものでした
容赦のない陽 ....
今年もまた 原っぱに
レンゲ草が一面に咲きましたよ
レンゲ草は
その真っ白なすべらかな姿を
揺らしています
中華料理店のトラックが
止まりました
レンゲ草をごっそりとっていきまし ....
シャチを吐いたなどとは
とても言えぬ
あの白と黒の
愛しい人 日傘で待ちます
私はいるから 死んだ後でも
ここにいるから ....
軽快な彼女だ
これがまた肉体は
なかなか形式的だった
彼女の重い頭を
両手に抱え
彼はその息吹さえ感じなかった
若い絵筆は
束縛を解こうと
青石の上で跳ね回っている
笛の音は ....
揺れる洗濯物 少しほつれたシャツが今日は眩しい
こうして並んで空を見上げる喜びを 心から幸せに思う
時計を見る余裕なんてなかった 君と向き合っていたから
色鉛筆って懐かしい響きだよねって そ ....
さびしくなったら
花咲く野辺へゆこう
ごらん
{ルビ凌霄花=のうぜんかつら}に蝶がぶらさがる
* 逢う魔が時 *
逢う魔が時に
夜が浸透してゆく
何も起こしてはならぬ
何も触れてはならぬ
何も感じてはならぬ
まなざし以外は
重ねてはならぬ
流されてはならぬ
逢 ....
何を言っているか
わからないよ おじさん
自分の考えを
{ルビ他人=ひと}に押しつけないで
そんなに今の世の中が嫌なら
自分で変えればいい
本当に変えたいなら
一人でも出来るでしょ
....
ぼくは詩を書きたい
下を向いていたら
いつまで経っても
上がわからない
今日もまた
朝の散歩をしていると
空の翼に出会いました
空に翼が羽ばたいている
ゆっくりゆりっく ....
気が付いたら 私は生まれていたので
思い出を海辺まで運んでは
昔の写真を見せられて それが私の
こども時代の姿だと言われても とても
私とは思えなくて
昨日の思い出しか食べる気になれず
海 ....
{ルビ異花=ことはな}の{ルビ雲夜=くもよ}にしんわりんと咲き
翼よ
きみはなぜ
はたたくのか
熱く青くはためくからだ
その空間を根幹となし
風の性霊を動力とするためか
花 ....
裸足で しるされた やはらかい 足跡に
さらさらと 波が 水を しみこませてゆく
その消滅の a・b・c(ア・ベ・セ)たちの
静かに 弾けあがってゆく モノフォニーの
....
じゃあ あたしは何なのよ
そう言う沢子の声を
尻を掻きながら聞いている
ジャガリコはとても美味しい
でも沢子なんて女はいない
じゃあ あたしは何なのよ
そう呟いている自分
そう呟いて ....
わたしが シンデモ かぜはノヲ 吹いて いるだろう。わたしが シンデモ かぜはふくのを 辞めないだろう。わたしが シンデモ 人々は争いを 止めないだろう 。わたしが シンデモ 人々は平和を ねがって ....
*
新しい少年達はペンを捨て剣を持った
不純異性交遊に興味を失った
去勢病院への復讐を誓うのだ
**
彼は彼女にパンツを穿かせずにデェトを楽しんでいた
彼は彼女にブラジャーをつけさせず ....
決定なる実情 決戦なる口上
崩壊の途上 決定なる事項
揺らめけ其処何処の日常
たゆたう何故明日への渇望
此れで良かったのか即疑問
残せるのは何時も秩序寄り
泡沫 ....
星と星をつないでゆく
あなたの指の先で
翼をひろげた白鳥が生まれる
古いギリシャの名前が覚えられない
翼は夜のかたち
それなのに星と星との距離を
越えることはできな ....
遠心力
慣性の法則
熱い熱さ 硬い硬さ
卵形をした卵 ....
この家で始まった事はこの家で終わらせる
いっそのこと
この体 捨ててしまいたい
文字が恐い・・・彼らは殺そうとしている・・・
今までこの目は色彩だけを捉えてきた 色彩に形は無い
赤は ....
一年前から国会議事堂の周辺にマンホールが増えた
河童が不発弾を持って国会議事堂の前に現れた
その数は日に日に増えるばかりで
警察も自衛隊も在日アメリカ軍も手が出せるような代物ではなかった
日本 ....
泳ぎにいこう
真夜中の海へ
知ってしまったきみ
何年も
物心ついたころから
その肩に背負いつづけ
世界が広がれば
重みもひろがり
いつしか
道にうつぶせに
たおれて ....
君のもっているものがね
とってもほしいんだけど
君はくれるのだろうか?
君自身を...。
そこにはきっと
平熱の
生ぬるい憂鬱が
溜っている
ながぐつを持ち合わせていないので
軽やかに跳躍し
やりすごした
坊は星を描く
無造作に刻む
ただ溢れる命のまま
その並びに想うことなく
黒い画用紙に 色をばらまく
もみあげを巻いた家庭教師らが
ひとつひとつ注釈を加えては
....
見違えるほどを
仰ぎ見る
小さく揺れる旗の先は
見える眼底に逆らって
消えた鼓動と向き合う
ぐんどぐんどグンドグドグンど
ささやかに重なったら
笑顔 ....
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