ぼくは詩を書きたい
風は何も語らず
黙ったまま流れてゆくも
心に染み込み
流れてゆく
今日もまた
朝の散歩をしていると
黙ったままの風に出会いました
夏の朝に
どこか ....
夜更かししないで
朝に会いに行こう
僕が目覚めた{ルビ瞬間=とき}
朝が生まれる
木々の緑にも
ビルの谷間にも
光と共に
等しく降りそそぐ
寝ぼすけの誰かさんの
夢をくす ....
楽しかった時間が過ぎ
さようならの時間が訪れる
いつまでもこうしていたいと
切り無く思ってしまうけれど
やがてさようならの時間
僕等はさようならをしたけれど
嫌いだからじゃなくて
君 ....
午前二時の国道は静かで存在の定義を忘れてしまう
僕の声が遠くに木霊して野良犬が彼方で吠える
明日の兆しは生ぬるい風が吹く方
薄れて行く希望の中で微かに芽を咲かす
その花に名前を付けてあげれ ....
後半年。
檻からでれるまで。
自由なんだ。ぼくは自由なんだ。
好きな場所にいけるよ。
あなたが居る雲へ。
直ぐにいくから。
脳が歪む。
地面が歪む。
心が歪む。
すべてすべて歪んで・・
壊れてしまえ。
ぼくは君を追いかける。
捕まえられない君を
追いかける。
ぼくにはぜったい手が届かない君を。
貢なんて他愛もないことよ?
この身がボロボロになるまで、追いかけるわ。
....
ああいやだ否定なんて
おおいやだ共存なんて
まっぴらだ束縛は
大嫌い自由なんて
ひっくり返せば
地球なんて
なんてわがままでいっぱいの星なのかしら
即興詩会(17/07/2006)
順番:沼谷香澄→松本卓也→遊羽→沼谷香澄(敬称略)
「嘘と本当」/松本卓也
ただ少し距離が離れた
瞬間に君が放つ音の無い言葉
抱き合った温もりさえ
....
天窓に響く雨の歌が
唐突に激しい叫びに変わり
秒針が半周も回らない内に
また静かな声に変わった
空の激情を表現した雲が
宵闇に何を描いたか知りたくて
僕は窓にへばりつき
....
乗り過ごしの君を乗せて都会の
寒いばかりのドアは行き過ぎる
ざらついた坂の向こうで、夏は
君の声を真似て、笑う
誰のものになるか、晴れ向日葵
種を植えたのはふたり、以上で
なりそこない ....
ついに
黒い大群となって
見下ろすか
カラスめ
と
言ってみてもしかたがない
伝わらない言葉は
黒い羽根に遮られ
傍らに
ただ
人の
眠っている
朝起きて身に着ける制服 あたしを縛る首輪で、戦闘服
電車の中でしばしの睡眠 戦場に向かう一瞬
ホームに降り立って「おはよう」の一言 敵の様子をうかがうアンテナ
教室に入っていつも ....
あたしの踵にね
鈴が入ってるの
歩くたびにね
動くたびにね
すごく
いい音で鳴るの
お母さんがね
入れてくれたの
うれしいときは
すごく可愛く
なるの
怒って ....
手に入らないものしか欲しくない
ガラス窓を開いて
星を数えると指が濡れた
絹のシーツの上で
秘密の言葉を口移し
夜の一番深い時間に
初めての声色を使う
....
おんなのことおとこのこ
しあわせそうに
首を吊る
喪服を 液体で 汚せ
俺が 16だった頃、世界は海水で溢れていた。
おとこのことおんなのこが、
世界に浸っていた時、
俺は隠者だ ....
ぼくは詩人
必要なものは言葉になるも
言葉を超える心があるからこそ
必要なのである
今日もまた
夜の散歩をしていると
手紙に出会いました
あなたは人を悲しませ、
人から ....
母なる海は
生み出した子供たちによって
その身を引き裂かれる
生み出された子供たちは
その母を喰らうだけでは
飽き足らず
互いの肉を貪り合う
生き物が地球上で
....
障子のむこうでは
雨の簾が揺れています
重なり合う影を
私の分だけ
一枚引き剥がして
あなたの流れに
耳をすませ
聞き取りたいのです
....
【壱】
梅雨が開ける前に
雨の一本一本を捕えて
君に贈る
つけ睫毛を作りたい
雨の繊維は透明で見えないが
縁取られる君の瞳が
香り立つ水分で
もっと
いっそう
潤んで見えて ....
決定的な
絶対的な
欠如とは
何だろう
この身に
この心に
足りない
ものとは
なやんで
かんがえ
真面目に
探してる
こたえが
どこにも
なくって
くるしい ....
彼氏は火星の開拓団に参加した
ミリーはグレイのキャミソールを着て
カーキー色のキュロットスカートを穿き
金色の髪の毛をポニーテールに束ねて
ラジオの音楽番組に耳を傾けている
....
共に過ごした時間を
一人で抱えながら
可能性に縋っていても
現実は
色褪せていくだけだから
晴れの日に
風に晒して
綿毛のように
落下傘をふくらませて
地平線の向こう側まで
飛 ....
受話器が落ちている
繋がるべきものから離れ
それもまた
溺れているのだ
突然、落下
してきた空に押しつぶされ
わたしたちは窒息する
小さな村
家々にかけられた表札に
夏の光が差し ....
ネギの皮むき
ぼうれん草束ね
薪割り
下宿の食事
軽自動車に乗り
野菜の売り込み
固いと言われた
歩合の悪い仕事
マザーグースで
お遊戯して
雛人形を
旦那様と作る
灼熱の渇き、
あるいは凍える肌の
傷を癒すのは
いつだってキミの唇だった
また歌ってくれないか
せめて無惨な屍のために
立ち去るまえに
たった一度だけでも
キミの声が
ど ....
両手の指と指の間から
音もなく零れ落ちた
赤い後悔
それらを また
両手で掬い上げようと
するのだけど
どうして
止め処なく 打ち寄せる嗚咽の波が
流れ落ちてまた僕は顔を歪めた
....
まぼろし あるのですか? ひとつください
わたしのあれと ぶつぶつしてください
おばあさん 拝んでいるのは 誰にですか?
その杖ください わたし欲しいです
杖泣いていますよ? 水をくだ ....
雨は 静かだ
落ち葉の曲線の下だけ
かわいてる
下ばかり向いてても いいことないよ
誰かが 云ってたけど・・・
わたしが 欲しかったのは
ともすれば 見落と ....
神の視点
ここから見たみたふるさとは美しいです
からすの目
ひかっています
こあい!こあい!
わたしをそんなにも見つめないで
いなごのみなさん
はねないで
そんなにそんなに ....
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