もうお前はいらない!
それは私をどれだけ
傷を付けただろうか
その言葉に泣き崩れた
私だって
貴方みたいにかっこ良く
生きたいけど生きられないのよ
だって私は不器用なんだもの...。 ....
風なんか
これっぽっちも吹いちゃいねえのに
鳴るんだよ
軒下によ
無理矢理引っ掛けて傾いた
風鈴が
ちりいんちりん となあ
おれは晩飯も早々に
枕につっ伏して
煎餅布団握り締めた ....
宛てたい心があります
傍目には
いまさらでしょうが
いいえ
いまだからこそ
伝えたいことは簡単なのに
前置きが長すぎて
床に散る便箋は増えるばかり
傍目には
綺麗な足元か ....
光を、見た。
数え切れないほどの
僕と僕が語り合う夜
煙と溜め息の
化合物は昇天
夜と煙草と雨の
交じり合う微香空間
さてもう寝ようか
こわい夢を見る前に今日は
月の
背中の
粘着質な唾液の
日々の
なぞり愛 ....
詩みたいな図面を書いてください
図面みたいな詩ではなくて
詩みたいな図面を書いてください
なんだかつまらない
すっごくつまらない
{ルビ一歩=いっぽ}踏み出せばどこまでも
この季節が続いてゆきそうな気さえする
はやるきもち
紫陽花とひまわりの{ルビ間=あいだ}
入道雲の{ルビ構成=つくり}
光のつぶ
....
あなたとの歩幅を合わせて歩く
それは割りと難しい
だって育ってきた環境が違うから
だけど 同じ環境で育っても
あなたと私の歩幅は違うかも…
相性が合わないのよ
きっと そうでし ....
夜の雨を燃す火があり
風をつかみ
家を鳴らす
屋根のかたちが
曇に映る
明日の水を知る花の群れ
遠い音を見て動かない
鼓動と鼓動のつながりが
水平線を巡っている ....
#51
こんなにもたやすく
上がったり下がったり
きもちというやつは
まったく忙しいよ
#52
夏の終わりの頃に
誰もがぼんやりと抱く郷愁は
どこかし ....
「熱しやすく冷めやすい」とはよく云ったもので、つまりは そう。
あたしは とおに冷め切っているのさ。
あなたは そう。未だ あたしに気があるものと思っているのね。
けれども今、あなた ....
薄暗いキッチン
てらてらした豚、
一匹
乞食が現るる
てらてらした豚、
不機嫌
飯を乞食に差し出すと
窓ガラスから一粒、憂鬱が滴る
直ぐ様それを
拭き ....
まだ球根
ごめんなさい
誰にも迷惑かけてなくてよ
ほら見て
根も葉もない噂
大好きなんでしょ
血が出てる
ガソリンが欲しい
ちょうだい
もっと
ちょうだい
ほ ....
ラジオからはアフリカの音、マリとしか憶えられ
なかった歌は、その美しさだけをカーテンの隅に
残し、此処に、初夏に、近付く朝がしんと明ける、
よく晴れた日の昼間でも電気をつけないといけな
い ....
黒色の雪がヒラヒラ舞い落ちる
それに合わせてリズムをとるぼく
ブランコにのりながら遠くまで飛ばした
靴は雲の中に突き刺さり落ちてこないよ
ぼんやり光っている電灯に夜蝶が ....
ぼくは詩を書きたい
風は何も語らず
黙ったまま流れてゆくも
心に染み込み
流れてゆく
今日もまた
朝の散歩をしていると
黙ったままの風に出会いました
夏の朝に
どこか ....
夜更かししないで
朝に会いに行こう
僕が目覚めた{ルビ瞬間=とき}
朝が生まれる
木々の緑にも
ビルの谷間にも
光と共に
等しく降りそそぐ
寝ぼすけの誰かさんの
夢をくす ....
楽しかった時間が過ぎ
さようならの時間が訪れる
いつまでもこうしていたいと
切り無く思ってしまうけれど
やがてさようならの時間
僕等はさようならをしたけれど
嫌いだからじゃなくて
君 ....
午前二時の国道は静かで存在の定義を忘れてしまう
僕の声が遠くに木霊して野良犬が彼方で吠える
明日の兆しは生ぬるい風が吹く方
薄れて行く希望の中で微かに芽を咲かす
その花に名前を付けてあげれ ....
後半年。
檻からでれるまで。
自由なんだ。ぼくは自由なんだ。
好きな場所にいけるよ。
あなたが居る雲へ。
直ぐにいくから。
脳が歪む。
地面が歪む。
心が歪む。
すべてすべて歪んで・・
壊れてしまえ。
ぼくは君を追いかける。
捕まえられない君を
追いかける。
ぼくにはぜったい手が届かない君を。
貢なんて他愛もないことよ?
この身がボロボロになるまで、追いかけるわ。
....
ああいやだ否定なんて
おおいやだ共存なんて
まっぴらだ束縛は
大嫌い自由なんて
ひっくり返せば
地球なんて
なんてわがままでいっぱいの星なのかしら
即興詩会(17/07/2006)
順番:沼谷香澄→松本卓也→遊羽→沼谷香澄(敬称略)
「嘘と本当」/松本卓也
ただ少し距離が離れた
瞬間に君が放つ音の無い言葉
抱き合った温もりさえ
....
天窓に響く雨の歌が
唐突に激しい叫びに変わり
秒針が半周も回らない内に
また静かな声に変わった
空の激情を表現した雲が
宵闇に何を描いたか知りたくて
僕は窓にへばりつき
....
乗り過ごしの君を乗せて都会の
寒いばかりのドアは行き過ぎる
ざらついた坂の向こうで、夏は
君の声を真似て、笑う
誰のものになるか、晴れ向日葵
種を植えたのはふたり、以上で
なりそこない ....
ついに
黒い大群となって
見下ろすか
カラスめ
と
言ってみてもしかたがない
伝わらない言葉は
黒い羽根に遮られ
傍らに
ただ
人の
眠っている
朝起きて身に着ける制服 あたしを縛る首輪で、戦闘服
電車の中でしばしの睡眠 戦場に向かう一瞬
ホームに降り立って「おはよう」の一言 敵の様子をうかがうアンテナ
教室に入っていつも ....
あたしの踵にね
鈴が入ってるの
歩くたびにね
動くたびにね
すごく
いい音で鳴るの
お母さんがね
入れてくれたの
うれしいときは
すごく可愛く
なるの
怒って ....
手に入らないものしか欲しくない
ガラス窓を開いて
星を数えると指が濡れた
絹のシーツの上で
秘密の言葉を口移し
夜の一番深い時間に
初めての声色を使う
....
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