ゆめの空にひかりの魚が跳んで
まぼろしの丘でみどりの犬が吠えたてて
ゆめの海にかげりの鳥が泳いで
まぼろしの里でにびいろの四次元がわめきたてて
草の茂みから
木の上へ
さらに
低空から
中空へと舞ふ
一匹の蛍
漆黒にあらがひ
淡く
かぼそき線を曳き
線といふよりは
点滅
・・・・・・・
....
お空のおふとん、
干しておいたから、
今夜はきっと、
ふかふかねむねむ。
了。
....
窓を閉め切った真夏日に
枕に
むせ返る香水の薄靄に
顔をうずめて
真っ白な交わりを
まだ梅雨は帰らない
降りそそぐ
部屋中のアクロソーム
その先体構造に侵されて
私、 ....
そして
又 この 夏が やって来た
(夏は人を 坂に向かわせる)
遠く 見える 朦朧とした
折れた 菊の 名は何か
坂の 向こうには
深い 沼がある
沼の 中には
子供が
....
土砂が流れ、人が死ぬ。
山あいの村を、水があふれる。
生活をすべて、押し流していく。
ささやかなものを。
IT長者たちが、お互いの富を分配する。
早い者勝ちですよ、と
悪びれずいう。 ....
ぼくは詩を書きたい
はかなく終える命だからこそ
人は支え喜び愛しみあう
今日もまた
朝の散歩をしていると
命の詩に出会いました
清らな川のせせらぎに
流れる時を浮かべつつ ....
始めて出会って三秒で
僕等は抱きあった
それは僕の小さな悪戯
握手をしたまま右手を引いて
僕は君を抱きしめた
そのまま僕等は抱き合った
余りに君がチャーミングだったから
そうせずには居ら ....
Sometimes suicide can be the only way
if you are the edge of the line.
if you fear of being elimin ....
夢を見ていた
長くて 怖い夢
君が居た
立ち止まって
その手の甲に
目を落とした
どうして僕の目は
君の目になれない
目をとじて ....
待つことには 慣れています
奇跡 というものを
心底から祈願しているから
整理がつかない念い を
持て余しているから
今になっても
想い出 に
負の遺産 に
支配 されているから
....
誰かに用意してもらった幸せなんて
本当は、僕にとって幸せなんかじゃない
アナタノ様ニ強ク
アナタノ様ニ優シク
生キテ行キタイト願イ
アナタノ様ニ儚ク
アナタノ様ニ美シク
死ンデ仕舞イタイト願イ
雨音ノ中デ彷徨イ
土煙ノ中デ{ルビ蹲=ウズクマ}リ
日 ....
思い出せない人
どうやって
思い出せない人
思い出せる?
思い出せない人
目を伏せたまま
思い出せない人
わたしに話した
つねって
振り回せば?
からっぽの体で ....
脳みそと内臓がぐでんと横たわっている
サイダー
壊れたタイル
フラッシュ音
(写真は、撮らないで下さい)
果実の汁のように
飛び散るのは
海の水
天まで届いて
はたかれる
波を汚していく
サーフボー ....
うなだれる頭に滴る雨のしずく
無能さを隠す術をもたずに
今日もまた無表情の日々が降りてくる
暗闇の中を奔走する
あなたの声が胸に滲む
あなたの笑顔は胸にしみる
....
ゆびさきから ことばが
ほろほろとながれ
わたしのゆびは
とけてしまった
たいせつなものと
ことばのなかにうまったつめ
すくいあげたくても
ゆびはもうのこらない
あらたにかたち ....
ここに
太鼓がある
太鼓は
太鼓の皮と胴があって
バチで叩く
皮だけでは
太鼓にならない
胴だけでも
太鼓にならない
太鼓の音は
どこからするのだろう
雨が降っていた。
みんなが寝静まるのを無視して。
猫の雨宿り。
珈琲のぬるさ。
明日も雨。
雨も疲れたようで、
雨が上がって。
アスファルトのニオイが、
流れて ....
あなたは、
もう、年老いたので、
以前のように完璧な
前屈姿勢がとれないと
最高速挑戦は辞退した
こころの中で寂しげにつぶやいて
280Km/hで諦めたのですね
短かすぎる、 ....
風、吹き
障子が揺れた時
襖から、祖母が顔を出した
時は既に遅く
襖から、祖母が顔を出した
葬儀の前夜
その白い布の下から
祖母が顔を出した
少年が泣いた 時は既に遅く
祖母が死 ....
広大な夜空の万華鏡
瞬く間に移り変わる
世界の姿は明日と今日では何も変わらないけど
数百年単位や数千年の単位で少しだけ成長している
打ち寄せる波
浚われる砂
帰らない人
心の ....
あなたに会いに行くの
目覚ましより先に起き出して
まだ暗い夜明け前
雨もまだ止まないけど
大好きな曲を聴きながら
あなたの笑顔が見たいから
決めたことははひとつだけ
チ ....
ぼくは詩人
光と光
手と手
結ばれているのは心と心
今日もまた
夜の散歩をしていると
遠い星に出会いました
その星は
この星からは
見えるか見えないかくらいの
ほん ....
溺れていく夏の海の傲慢を乗り越えて、原色
の光景にすべりこんでいく。速度を上げろ。
減速してはいけない。止まってしまったら、
たちまちにして恐怖がおまえをとらえるだろ
う。夏に生きる恐怖。夏に ....
期待と裏切りが背中合わせだと知ったのは何時の日か。
それはつい最近だった気がする。
と言うか昔から知っているつもりで 実は知らなかった事を 最近改めて突きつけられたのだ。
期待とは裏 ....
よかった
僕はきみを悪党だと信じていた
だけど 心の奥では
きみをヒーローだと信じてやまないんだ
ヒーローの片鱗は確かにきみにあった
それだけで僕は幸せだ
だけ ....
きみがくれた
まがいの ルビー
左の指に 輝くよ
この指輪より 重いのは
まがいの太陽で
暖められる
ひよこ たち
本物でなくても
代わりの出来る ものがほとんど
....
止まらない罪の疾走
「死」はこの身の一部だ
だがそれはあまりに薄く
日常の中に感じさせてはくれない
いつだって死神は尾行中
そうだ
いつ死ぬかわからない奇跡のなかで
....
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