右手で肘をついているには勿体無い
カツカツと爪をリズミカルに鳴らすにはまだ早い
ニコチン摂取量が増えるにあたって虚しさが募るのは仕方がない
あぁ空は
いつまでも
しろい雲と
てらす太陽 ....
見渡す風景は透明な水色
水の中より君を見る
舞う蝶よ
ここでしばしお休みなさい
厚いガラスに気付かぬふりで
我らはしばし寄り添おう
夜になれば
きっと境も忘れよう ....
私達は知らない
戦時中にかけがえの無い妻子や友を残して
死んで行った兵士の
爆撃で全身が焼け焦げてしまった少女の
青空を引き裂く悲鳴を
( 昔話の地獄絵巻は深い地底に葬られ
....
「天井に穴が開いてね。いつまでも眺めていたら、
なんだか塞ぐのが、勿体無く思えてきたんだ。
ほら、そこから突き抜けていけそうだろう?」
一割ほどの ....
ある日満たされるかもしれないという懸念を抱く大西洋
船は蛇行した
巨大な河
中流にさしかかるほどスプーンは増えていった
やむを得ず
一行はガイドを流木にくくり付ける
その一本の紐はど ....
目の前の小さなペットボトルに
赤茶色の液体が詰まっていて
くじで当たっただけだから
捨ててしまうのも選択肢
半世紀少しの人生で
一度も口にした事が無い
今目の前にしてみると
微かな好 ....
木が二つないと
涙を流して君を想っても
「淋しい」にはならないから
声に出しても言えず
たった一人
君を想う僕は
悲しみを沐す
恋しい恋しいと降る雨に
根腐れしそうになりながら ....
欠けていく
月のもとで
君と愛し合う
風に呼ばれ
二匹の猫と戯れて
君を味わう
曼珠沙華の色と
虫の音が
君を満たしている
少し
湿った空気が
君と共にある
こ ....
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ
物語がわからなくても
知ったかぶりで綺麗だねと
僕は何度も
言うのだろう
地上の流れ星はいつも
赤 ....
真っ黒い茂みの向こうの秘境
兄弟しかしらない魔窟
向こうに見える小高い丘
遙か彼方に見える山脈
頂上の家
ラブホテルのクーラーに吹かれて
ばら撒くばら撒くコンドーム
舞い散る舞い散るコンドーム
穴空き穴空きコンドーム
ラーメンの味を思い出せ
梅干しの味を思い出せ
線香の匂いを思い出せ
女の匂いを思い出せ
....
二〇時二四分
摂氏二二度
じき戻る家族のために野菜を切る手を ふと
止める
来ているのが分かる 壁を隔てて
すぐ後ろに
ずっと向こうに
(月も ....
ぼくは詩人
願いは夜に
行動は朝に
今日もまた
夜の散歩をしていると
夜の願いに出会いました
夜を織りなす芸術は
尖った心を溶かし
月とともにまどろみ
夢の世界へと誘 ....
緩やかに伸びる陽射し
カーテンの影が揺らめく日曜日
君のいないソファーに転がり
時の流れを穏やかに感じています
淹れたての珈琲の芳醇な香り
苦味の中に隠した砂糖の甘さ
見え ....
好き
嫌い
好き
嫌い
好き
嫌い
好き
嫌い
あ
花 ....
この事柄を目にして
なにを生み出す?
私がつくったにちがいないが
どこまでも未知数な
私というフィルターよ
なにを入れたら
なにが出てくるのだ?
どう改良すればよい?
....
好きだなんて云わないで。
そんなの只の戯言だと分かっているから。
愛だなんて云わないで。
そんなの只の絵空事だと知っているから。
甘い台詞で あたしの心を 掻き乱そうとは しないで ....
他のヤツのことを
はにかみながら話す君を
本当に憎らしく思うよ
いや もうマジで
本当に
首を絞めてやりたいくらい
そこで{ルビ泡沫=うたかた}の恋を遊ぶより
ここで永遠の愛を手 ....
ウエッジソールのサンダルなんて
3年たったら過去の遺産
昔はやった厚底サンダル
今年のウエッジソールと何が違うの
星型の砂を探して
海に行こうと決意した
私はふわふわと波に乗る女
....
煙草なら2本ぐらい
珈琲ならカップに半分
散歩なら近所の公園まで
君と話すなら今日の予定ぐらい
キスならたっぷり
それぐらいの時間で
もうすぐ太陽が顔を出す
夜明け前
僕の顔をそっと撫でていたのは
一体誰の手だったのか
美しい溜息
あれは母の手だったのだろうか
それとも夢だったのだろうか
台所では
夕飯の支度が進んでいる…
服の仕立て屋の看板の前のバス亭から
町を離れる時刻は 数本
昨日の夜から待ってた 朝は
大きな通りに 越えて 来た
牛乳配達のバイクが かちゃりと 続く
家の開けられた窓からは 蛇口 ....
ジー・・
動かない机の上で
覗き見していたのは
俺さ
夜の学校におりたつよ
夜の学校なんて行きたくもなかった。
肥大した俺の魂
夜の学校はみんな活発
それは
あり ....
ただ・・・僕は・・・君のことを・・・守りたいだけ・・・。
ただ 僕は 君のことを 守りたかった・・・・・。
ねぇ どうしてだろうね?
守りたいと思うほど 壊れてゆく・・・。
....
バカな私は 自分の気持ちさえも素直に言えなくて・・・。
いつもいつも後で後悔ばかりしている。
「ねぇ・・・本当に私バカだよね・・・。」
空に向け誰かに問い掛けてみる。
誰も答え ....
まだ無垢な少年時代
穢がされるなのがたまらなく嫌だった
先生に反抗することで
みんなのヒーローになる男の子
僕の書いた落書きを
女の子の前で俺が描いたと嘘をつく同級生
下 ....
どんなに大きな壁でも 君となら乗り越えられそう
手を繋いで二人でこの道を 進んで行こうね
楽なことばかりじゃないから 一人じゃすごく心細いから・・・
ねぇ僕と手を繋いで 一緒にこ ....
足元は、崩れている。
真っ直ぐ歩くことも{ルビ覚束=おぼつか}ず、
肩が揺らいでいる日々。
( ぼくの脳内には
( 壊れたリモコンが内蔵されている
胸を張れども三日坊主。
....
夜明けの窓は孔雀色
今年もまたうたうように
アガパンサスが咲いている
七月はわたしの中で
いちばん甘く実る果実
君はいつかそれを 別の名前で
呼んだかもしれない
少しずつ風がうご ....
ありがとう
ありがとう
中村先生
ありがとう
ありがとう
ありがとう
一パーセントに
当てていただき
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ぼくの妖精を
壊してくれて、
....
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