おーちた落ちた
なあにが落ちた
あーめだ雨だ
なあにが混じる
いっときの
よどみの色
ほら
白いシャツが
汚れちゃった
でもいいんだ
洗ったらそれでおしまい
{引用=
息も切れ切れに
そっと掌を差しだし
「ほらみて」とわたしの子どもが言う。
わたしは頭の中で
おそろしく黒い色をした
もやもやを忘れ去って
笑いか ....
日没にはまだ少し早い
真昼の太陽で暖まった道は
この足どりを重たくする
ふうと
ため息に似て
諦めともつかない
息を吐きかけたとき
風が首のあたりを
掠めていく
この道の
....
ひとは 時を 生きる 旅人
もう 生きてるのも嫌で
死ぬのも 嫌で
生まれてこなければ良かった
なんて 思うのは
誰もが 同じ だろうか・・・
そんな時でも
心は ....
日が暮れたあとの海岸は
月に映える波とまだ暖かい砂
泡立つ波がレースのように
波打ち際を白く飾る
肩越しに見えた打ち上げ花火
風に乗って来た歓声と
建物から漏れる無数の明かり
夜 ....
嗚呼、
キミが見つめていル。
雨粒、夥しく、轟音、舞う強い光の束。糸。
嗚呼、
キミの哀しみをボクは抱いていル。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,
・・ ....
もぐらが「こんにちわ」
芝が穴ぼこだらけ
抵抗のしようが無い
好き放題
そのうち餌がなくなるのか
いなくなる
子供に取っては嬉しい
ウキウキ、ワクワク。
自然は穏やかだ
徹底 ....
しん君は眼が悪い。
だから僕はしん君のお母さんに
人形劇を見るときは最前列まで連れて行ってください
と言われた。
しん君は机をバンバンするのが好き。
でも先生方はしん君のそれ ....
あすかはソノウエカラスにそっくりで
よくタニシのような人としのぎをけずってきょうそうする
「ああらこんにちわおくさんいかがなされたすじこかしら」
「ともだっちのべっそうでしきょなもんで」
しお ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。
にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。
にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
ぼくは詩人
当然を大切すれば
偶然に驚きはない
今日もまた
夜の散歩をしていると
空のない夜に出会いました
宇宙には空がない
あるのはこの星だけかもしれない
この星 ....
クーラーをつけると
ぼくの部屋は涼しい
六畳一間で生まれて初めてのクーラーだ
どんなに暑くても
すっぱだかで
眠れなくても眠っていたのに
ぼくも贅沢な身分になったものさ
クーラー ....
片葉だけが聞こえ来るとき
片葉は片葉の前にいる
片葉は見えず
片葉はふるえ
片葉は片葉と片葉の重なり
羽の目から流れるひかり
左手にたまり 鉱になり
手のひらから手の ....
月は高く窓ガラスをすり抜けて
フローリングの床で優しく揺れている
君の声は夜風に乗って流れて
頬を伝う涼しさは本のページを捲って
私は一枚と一枚と戻している
扉を叩く音が静 ....
密集した小さな穴々から、予覚された円柱へと、いくつもの湯の筋が地の粗い曲線を描きこむ。湯の筋に閉じ込められた空間は火のゆらぎをきざしているが、私の体によって、様々な輝度から破壊される。この瞬間にも、時 ....
砂が空に舞い上がるゆうべ
日差しは糸を伴って零れ落ち
砂は雲となり赤い雨と共に
散々と降り注いだ
空の上には校庭がある
校庭の雲平線はどこまでも白く
子供たちは白い綿絨毯の上で
無邪 ....
友人が、
た〜ぱら〜ぴーてー♪
ぺロパパパテ〜♪
「この曲なんだっけ?
歌詞わからないけど」
と言って、
そんな歌を唄いだした
なんて適当な歌詞だろう
なんて勝手なんだ
馬鹿じゃな ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども
血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん
一定の速度で
キープ
....
カミサマなんていないって
きみはいうけど
ぼくには昔から神様がついている
おさない頃に神様だよ、と渡された瀬戸のにんぎょうは
きょうもぼくに崇められている
カミサマは万能じゃ ....
うつむいてしまうとき、
あなたの笑顔をおもいます
あなたはわたしの
元気の素です
わたしも
....
人生思い返せば 嫌なことが 思い出させる・・・
しなかった後悔 してしまった後悔
いろいろあるけれど
それが私の生き方 周りをうらやましがったって何も 変わらない。
我慢して ....
夜の街 爛れた皮膚に
舐めまわす猫の舌
黒ずんだ河 溺れ回る星々の
虚しさを大声で叫ぶ
ノートの上
無数の赤い虫を
叩き潰して書きなぐる
夢見心地 愛の詩
夜の喧騒
沈黙は煩 ....
春の陽射しに包まれた
消えゆく雪のその薫り
蒼白の日々の儚げな薫り
ひんやりとしたあたたかさは
春の命にとけて
空の色になって
泥に塗れた冷たさは
思い出を残すこともなく
....
「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
夢を見ているだけでは
消えてしまうから
夢を摘みにゆこう
その夢は遥か遠くても
君のすべてが始まる
夢に終わりはないはず
夢を見ているだけでは
忘れてしまうから
夢を育てにゆこ ....
道端に捨てられた子猫も
捨てられても なお
呼吸を{ルビ止=や}めない
それは命の止め方を知らないから
生きることがすべてだと知っているから
それでも{ルビ人間=ひと}は命を止めてい ....
こんなに綺麗な夕焼けなのに
こんなにいい景色なのに
なんでだれも感じないんだろ
みんなどうして異国を求め無理やりに違った景色を求めるのか
こんなに綺麗な夕焼けなのに
こんなに ....
救われたいために
あの町を出たんじゃない
ましてや逃げたかったわけでもない
ただ、確かめたかった
私はもっと素晴らしい私に
子供の頃に憧れた大人に
じっとりと動けないような
貝殻 ....
遠くても 近くても
聞こえているよ
声のない叫び
決して助けを求めない
孤高の魂
「タスケテ」と
叫んでしまえばいい
弱みを見せてしまえばいい
同情を引けばいい
安っぽい慰 ....
うやむやに熔けてしまっていませんか
その夕暮れに
指揮棒に従うことで
いくつの雑音を聞かずに済みましたか
なつかしい歌たちに包まれたい日があります
拒みたい日もあります
....
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