凍死しそうな真夏の夜に
電線に止まっているカラス
銀色のグラスに注がれた
オレンジジュース
私の体は透き通って
喉を通過する無感動
何も飲んでいない

凍死しそうな真夏の夜に
女は去 ....
次の風を待つ間に私は窓際に横顔を
貼り付けて猫背の時間を撫でていた

窓の遥か下にある小学校の校庭では
派手に盆踊りのテープが鳴っていて
けれどこの部屋には更に大きく響く

太鼓の賑やか ....
海の方へと走らす車の中
僕は何を考えて運転しているのだろう
自分に質問しても何も答えは出ず
アクセルを踏む足に力を入れた

優しさなんて口先だけ
と、思えてしまう
信じる程に失望は大きく ....
みんなが俺に叫ぶ
叫んでいるんだ
でも上手く聞き取れない
響かない

なんだよ
ちゃんと心臓まで
届けてくれ
でなければ ずっと
目醒められないだろう?

この瞬間
隣に君はい ....
今はただ
背中を見せるだけの君も
きっと泣いているね
いいよ
泣けるだけ泣いたらいい
それで終わりが
見えるのなら
涙も止まるだろう

世界中の誰かも
きっと君のように
みんな泣 ....
ぼくは詩人

幻想は現実の中に存在し
創り出される現実の世界である

今日もまた

夜の散歩をしていると
星の銀幕に出会いました

ほんの少しだけだからと
眼鏡をかけずに
散歩 ....
どうでもいい

そぱっらもったら
どうでもいい

ろうれもいい
しょうでしょう

そうでしょ

どうでもいいの

やったらめったら
みったらしったら

ほうでもひい

 ....
とある ひと幕を終えて
{ルビ緞帳=どんちょう}が 下りてくる
黒のビロード
{ルビ艶=つや}めいている

静寂
それだけが 音を鳴らす
{ルビ幕間=まくあい}には
素敵な幻想を召し上 ....
空っぽの僕を捨てたら
誰かがやってきて
僕のかわりに僕を生きてくれるのだろうか

2丁目のさんちゃんがやってきて
僕の顔で笑うんだろか

それとも
僕だったはずのモノは
さんちゃんの ....
夏の涼しい夕暮れに 
恋の病にうつむく友と 
噴水前の石段に腰掛けていた 

( 左手の薬指に指輪をした
( 女に惚れた友が 
( 気づかぬうちにかけている 
( 魔法の眼鏡は外せない  ....
            音n

                差 の     

            失 効 す

            ....
刻むビートの中で

すれ違った人の思いを切り刻む

夏の日じっとしてられなくてパジャマのまま

夏の風のなかをはしりぬける

繋いでとぎれない笑い声

手をのばしてつかみ ....
帰り道 あなたたちの 声の聞こえる グラウンド

その声を聞きながら 私は何を思っていたのだろう

毎日 汗だくになって 転んで

でも 1日だって 球を追わない日はなかったよね

努 ....
昔からの友達は
あの夜ひとりの男になって
私はそれに戸惑って
言葉の刃を投げつけた

肌と肌で交わす何かに
身をゆだねるのは怖かった
あの日のあなたに逢えたなら
どこからやり直せばいい ....
頂いた原稿を校正中
下記の誤植がありますと
主任に申し上げたところ

 迷→名
 タ→ク
 ラビリンス→ホームズ

これは誤植ではない
今度からは勝手に判断しては
いけない ....
目が覚めると夢の中で
あぁ、いつもの繰り返しだと
ポケットから湿気った溜息を投げ捨てる
夢の中はぼくの世界と何も変わらなくて
ただ一つ違うのは
誰もぼくを知らないってこと
誰もぼくを知らな ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
正そうか
絶望だとも思ったあの感情の中に

糺そうか
舌鋒だとも捉えたあの感情の中に

ただ そうか
切望だとも感じたあの感情の中の

虚言で湛えた虚像を断ち切り

質して

 ....
三日月を食べた夜は
騒騒と 潮騒が耳鳴りのようで
蹲る僕を灰色の目が見ていた

薄暗い闇の中で浅い海を畏れていた

三日月を呑み込んだまま
灯台の灯りを見続けていたけど
胃の中で、光が ....
乱暴に抱きしめたら
壊れるかもしれない

だけど、
それでも優しくなんかしないのは
きみの目に映る
ぼくの顔が
あまりに醜いからだ

なにも悪くないきみなのに
ぼくは憎たらしい ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
僕が君の一番好きな人になれたら。
たったそれっぽっちのことなのに。

それっぽっちの奇跡は起こらない。

君にはもう一番がいるから。
僕のそれっぽっちは永遠に叶わない。

だ ....
いい声で、雨だれよりもいい声で啼くから
つい可虐心に火が付いてしまう
だからなのかお前はつれない、「雨より深く愛してみてよ」
って云われても出来る自信はないな
てが腐りそうだね、繋いだ温度で、 ....
雲しうみへ
おそいひるのひ
おちていくかけ
ひと
めしあげないで



干しのさなかに
えりのひかりに
しすた
えんじん
むし、き



命めくこと
ろめんにかせ ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という

同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
人を
自然の風物のように愛せるかな、と思ったとき

唇の間から 舌が覗いた。
 あの子の瞳は遠くの方を見つめていた
 見つめ合ってはいたけれど
 その黒は、星が流れる広大な虚空よりも深く
 氷に閉じ込められたまま、燃え上がるような黒だった…

その炎に触れてしまったら ....
{引用=

  あなたはやさしい
  ずぶ濡れの私を拾い上げ
  暖かく抱き締めてくれた

  私はあなたの拾い猫

  ポツリ落ちる溜息を掬うため
  一瞬の寂しさを紛らすため
 ....
 神秘主義者の武器商人だった 私の指示のもとに、
アンデスの胃袋と呼ばれていた洞窟の中から
ミサイルが運び出される。ミケランジェロが愛してやまなかった
ミサイルのオブジェの 図面を手にしていたの ....
 私はあなたに追いつくためにもうずっと走っています
 やがてあなたは私の視界から消えてしまう
 もう追いつくことも、追い越すこともできない
 遠くではなく
 別の場所へ
 それでも私は私 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
オレンジジュース[group]結城 森士4*06/7/30 23:49
空洞松本 涼5*06/7/30 23:36
君に会いに行くために海へ行く海月3*06/7/30 23:02
voice宙空 心0*06/7/30 22:49
sea of tear0*06/7/30 22:16
ぽえむ君−銀幕−ぽえむ君3*06/7/30 22:13
ボクと星よーかん2*06/7/30 22:12
8、夜 【よる】[group]雨宮 之人1*06/7/30 22:12
空っぽの僕を捨てたら武富諒太6*06/7/30 21:34
呼声服部 剛20*06/7/30 20:55
column noir静山和生306/7/30 20:30
夏休みって何で長いのに短くかんじるの?こめ706/7/30 20:03
思い出の地黒花1*06/7/30 18:18
あの日のあなたに逢えたならbjorn2*06/7/30 17:41
迷探偵シャーロッタ・ラビリンス未解決 あおば1*06/7/30 16:51
明日青葉になる前に、アルビノ306/7/30 15:49
海へ銀猫24*06/7/30 15:12
僻事室生306/7/30 14:40
潮騒406/7/30 14:38
点火ユメアト306/7/30 13:19
「 ひとくちの月。ふたくちの夜。 」PULL.21*06/7/30 12:43
自分の気持ちKj106/7/30 12:43
いつだって理由なんてなかった。朽木 裕2*06/7/30 12:24
ひるべたもつ906/7/30 11:06
かくし言葉ぽえむ君17*06/7/30 6:55
不惑2.0吉岡孝次106/7/30 6:39
「遠くの方で燃えている」麒麟7*06/7/30 3:24
片想いyaka3*06/7/30 3:02
古典的なオブジェPutera...106/7/30 2:53
永久に走って秋也1*06/7/30 2:27

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