ツバメが低く飛ぶと、雨が降る
ツバメは海を渡る夏鳥である
青く育つ水田を横切ると
ムッとする草いきれがくる 夏休み
夏空の濃い青色はとても好きな空の色だ
夕立の匂いと雨の音
風が流 ....
瘡蓋をはがして
ズキズキさせてみる
たまにズキズキするのは
実はちょっと気持ちいい
所詮大怪我じゃないから
ズキズキが楽しめる
お風呂で沁みたり
靴を履くとき痛かったり
指で触るとぺた ....
四角い窓から見える蒼穹がどこまで続いているのだろう
そんな事にいろいろ思いを巡らせては外の世界に憧れを抱くんだ
僕はキミみたいに自由にはなれないから
空想で創り上げた硝子の街を歩く事しか出来ない ....
私の部屋の金魚鉢には
金魚が一匹いる
金魚鉢を見ていたら
すうと引き込まれて
泳いでいた
涼しい青い水の中
緑の水草ゆうらゆら
赤い尻尾はひいらひら
たくさん泳いだら
す ....
私たちに何かできる事はありますか
地球を守る為に…
地球が汚れている
私たちは汚れていく
このままでは…
今のままじゃダメなの
変えていかなくちゃ…
だけど どうやって…
....
そこにいますか?
パソコンの前ですか
画面に向かってますか
世界と向き合いたいですか
何語で話してますか
伝わっていますか
手ごたえを感じますか
新しいともだちはいますか
....
あなたはただひと掻きするのがよい
みぎもひだりも きにせずに
記号音を置いていくのがよい
まえもうしろも きにせずに
かなしみの波形のささやきには
からだを削いでみるのはどうだろう
か ....
コップの中には
牛乳が入っている
それは黒くない
黒い牛乳のことを
少しだけ思いながら
白い牛乳を飲む
アメリカの音楽が耳に流れている
私の牛乳は白い
私は白い牛乳を飲んで
謎を解こ ....
中天竺村の人は熱かった
その 思いは 汚れていたが
一度 村の 男衆が
女と 亀を 救い
だが
人は 語らねば
人は 端的に 救う事を
やめねば
女は 立っていた
さりとて 美し ....
本をひらけば詩人が語り出し
テレビの中では
ミュージシャンが愛をうたう
みんながぼくの中に
理想や空想をむやみに植えていく
まだ種であるぼくは
なに色にでも染まるよ
アサガオでもねむ ....
ひたひたと打ち寄せる若い海が、
青い匂いに弄ばれて、言葉の果てで立ち尽くす、
夏に縛られながら。
波は立ち眩んで、一滴ごとに、ほころびる海の雫が
暑さに滲んでいく――。
散らばる熱が ....
影が私だ
夏
私はようやく
私になれる
薄曇りの中で
私は埋没する
私はへらへらと笑っている
気づかれないように
夏
私はくっきりとあらわれる
私が背伸びする
と
....
夜空に、ひしゃく星
くらやみは
すくわれることなく
すりぬける
あなたとわたし、
街灯りを遠くに眺めながら
水を打ったように静かな公園を歩いていると
一 ....
今日という日を大切に
誰かが決めたことを
何も考えずに過ごしてしまったら
あなたの一日は
誰かの一日になってしまうでしょう
今日という日を大切に
自分が決めたことを
何か考えて失うも ....
わたしは眠ります。
目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、
目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
縦横の旅路
行き果てて 満ちて
隅々へと
生命の破片を渡してゆく
透明に
ただ透明に
誕生をはらんで
水面は揺れる
らせんを描いて
かたちを変える{ルビH2O=エイチツーオ ....
隕石降ってくる
飛んだ頭が飛来を感知する
インパクト
衝撃
パワー
物理的な法則と算出で魅せて
リアルよりもファンタジーを
リアルがあるからファンタジーが産まれることは置いといて
どち ....
いちばんふしあわせで
かなしい場所を知っているかい
それは穢れも痛みもない
世界だよとあなた
岩清水のようにうつくしく笑った
透明の
ほかには
なにもない世界
てりつく光が
....
しろくさんの呼び声に
はっ、とふりかえってみた私
まっすぐな一本道に
やあ、たくさんのあおくさん
きゃつらの群れに一膳だけまじっているしろくさん
なじみのお客のように
やあ、ふるまっている ....
おおうものが
なくなってしまえば、
ぜんしんで
ないていることをきがつかれてしまうから
ファンデーションでかおをおおい
つめにはきんいろのマニュキアをのせ
からだをコルセットでかため
....
あれや、
と、使いもしない関西弁で
独り言を言った。
あれや、あれや。
あれやになるよ。
あれ、を売る店をひらきます。
あれ、のトレンドを、
過去の情報から
綿密、かつ、
独自の ....
その時開いた異空への扉は
やすやすとやすやすと
ベッドから抜け出すように
(あまりに楽しみでいつもより
ずっとはやく抜け出してしまった)
やすやすと少女を引き込む
少女は慌て ....
水玉の色が弾け、透明な液体が君となる。
退屈な午後に未知が刺激を与える。
嬉しさに身体を任せ、
近似眼が両目にガラスのフィルターを貼り付ける。
大衆の誘惑が社会に気付き、斜陽する。
彼方 ....
ワイヤーロープ
で縛ってある
壊れたガレージ
釣りに行くため
の日曜日
は、何日?
おそらく吉日だとおもう
グリーンピースをこぼした皿が平たいから
牛乳だってこぼれる
ましてこの息な ....
白いノートに綴られて
想いを馳せる言の葉に
緑の草も踊りだし
涼しい風が身を結ぶ
心は文字に改まり
文字は心と伝えあう
赤い夕陽に染められて
夢を奏でる音の葉に
青い小鳥も歌い ....
周波数の違うささやきが耳に囁きかける
いつものブルーなひととき
ぼくは淋しがりや
子供みたいな笑い声のなかで
輝く笑顔の中に埋まりたい
少しづつ近づこう
僕好みの ....
まだ知らないあたしがどこかに隠れているんじゃないかなぁって
誰にもできないことができたりするんじゃないかなぁって
たくさんの人に必要としてもらえたりするんじゃないかなぁって
たっ ....
余人立ち寄れぬ展望台
遠くに街
遠くに海
遙か背後に星★
手には一編の本
手すりの冷感と風 醒めた匂い 空が広い
隔絶しているパノラマ まさに絶景
遠 ....
僕の隣には
注いだばかりの炭酸水
弾ける泡の一つ一つが
小さな生き物のように騒いでいる
生まれては消え
その瞬間を精一杯に生きている姿には
最近味わったことのない爽快感 ....
「ひとーつ」
「ひとーつ」
陽を数える少女と
月を数える少年が
背中合わせに座っている
「ひとーつ」
「ひとーつ」
海からうまれる陽が好きな少女
海にしずむ月が好き ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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