拝啓と書く
敬具で〆る

小学生のとき
電話とメールというメディアの違いを考えよ、という課題があった
今はもう、そのどれもがふるい
既読がつき、いいねがあり
三分の空隙にすら意味がうまれ ....
{引用=換気}
現実は醒めない夢
一生いぶかしみ
出口を模索する
後ろで窓が開く
気配だけが淡く恋





{引用=かくれんぼ}
風もないのにブランコが揺れた
瞳の奥の赤錆 ....
過去の心世界を
駆け抜けていった人たち

今の心世界に棲み着いている人

この世の華は束の間
それを惜しむ心は切ない

何となく晴れた空
何となく流れていく雲

千切れ千切れ千切 ....
五十四歳で友人女性が亡くなった
新型コロナの影響で
家族葬で済ませ香典も郵送した
最期の別れをしたいから
四十九日を迎える前に
もう一度会いたいと思っていたら
昨晩夢枕に立った

バス ....
燃える 眠りのなかで
すうすうと 静かに
ひかっている あなたの

寝息をかぞえて
数えて 数えて
その数の
ひとつ ひとつが
ことりと胸に収まるたび
酸素が 血をゆく
心 ....
肌色の肌が
疼くこんな夜は
月の光が輝く
いつもにはない
強さに喉の奥の方が
疼くこんな夜は
雄叫びの一つも
あげたくなるのを
抑えようと必死になって
四つん這いになって
のたうち ....
先ず、花鳥風月から
離れなさい
そんなもん
今の日本では紛いもんの
張りぼてです
張りぼてで癒された気になっているのは
単なる逃避です
逃げるのを止めなさい

クソみたいな
自分を ....
がむしゃらに夢を追いかけるのも

少ししんどくなってきた

夢を諦めたわけじゃないけど

ここらでちょっと一休みするのも

いいかもしれない

必須アミノ酸の不足を

インスタ ....
 今日は
 グリストラップ清掃の日だ
 つまりは排水溝清掃の日だ
 すなわちドブ掃除の日だ

 蓋を開ければ地獄の窯もかくやだ
 うぐぉ 何色というのだこれは
 ぐはぁ 何臭というのだこ ....
転ぶのを恐れて
歩き出さない赤ん坊が
膝を擦りむいた

初めて声をあげずに泣いたのは
きっとその時だった

私が死のうとした理由をたどって
行きついた先の自分

我慢さえあれば
 ....
まだ何もないわたりどり
唇が走って道路をこぐ
壊れてもいないのに

豚には嗅げなかった線
それを今年はよくばる
雨と立ちながら
もう任せた梯子の六者
金が全てとお前は鳴くが



















銭を呉れろとあの娘も啼くが



 ....
白い死神の背ビレに切り裂かれた
ふかいふかい空の底から
ぽろぽろと
こぼれおちてきたものの正体を
ぼくは
知っている。

それは
まき散らかされる
おびただしい数の安売りの愛だ。
 ....
雲一つない秋晴れの
きれいな青空が広がっている

だけど青空は
なぜか寂しそうだ

ついさっきまで浮かんでいた

白く高く輝く
美しい雲たちが

あっという間に
風に吹かれて
 ....
どこかで夕暮れの虫が鳴いている

ある駐輪場にはいくつもの自転車が放置されている
打ち捨てられた自転車のカゴには蔓が絡みついている
ハンドルの接合部、ネジ、チェーンには赤褐色の錆が目立つ
忘 ....
香る。見える。
金木犀と遠く突き抜けるような空
何年経とうが鼻の奥に、目蓋の裏にあるのだから

泣くほどのことでもない。
「思い出す」と書くには頻繁すぎるほど
些細なことが引き金になって
 ....
八朔が食べたい
いまは季節じゃない
けれどそう思ってしまった
こうなるともう
居ても立ってもいられず
ただただ八朔が食べたい
近所のスーパーにも
コンビニにもデパートにも売ってない
遠 ....
青だ
眩暈するような青空が
地震の翌日に広がって
雄大な弧を描き
流れていくいわし雲
金木犀の大木が
あまやかな匂いを散布して
のどかな秋の日を彩ります

街の機械工場の昼飯時
サ ....
近所のじいちゃんのお葬式があった
自治会長から受付を頼まれたので
引き受けた
ところが故人の親戚で兄弟みたいにしていたじいちゃんの姿が
見えない
おかしいなあ?どうしたんだろう?
と思って ....
スーパーから貰ってきた氷を入れた
砂糖入りのアイスコーヒーを飲みながら
これからの未来について思いを馳せる
日本の食料不足の問題が
深刻な状態にならないことを強く願いながら
食品の値段が上が ....
 仕事を終え
 帰宅した父は  
 酒とテレビと新聞で
 眠りました

 引っ越しの際には 
 3階への踊り場から
 下りていきました
  
 車の運転席に戻ると
 静かに ....
 

 嘆く人の呟き
 呟きのなかの

 きみはきみの
 多様を生きる
 
 その眩しさの
 一つ眼を閉じ

 指に照らすは
 その人の見る
 行ったことも、きっと行くこともない都会の駅は
 そのことばで
 ジャックとやらをされたのだという

 〈今日の仕事は、楽しみですか。〉

 はい、わたしの揚げているこのコロッケが
 今 ....
夜の空気
夜の雰囲気
夜の独特な世界

窮屈に感じない静寂
寧ろ開放感に浸れる

不思議な夜
独りでも寂しくない
想像力が豊かになる

テレビはつけていない
つけると気が散って ....
戴帽式だった。
みんなが楽しそうに浮かれているなかで、
1人この時間を呪っていた。
時間か過ぎることは知っている
それなのに嫌な時間というのは、逃げ場がないだけに、
永遠に続くかのように感じ ....
タバコも
甘いソイ・ラテも
氷入りのコーラも
あるのに
何故か、心は晴れない
今日は嫌なことから片付けよう
ご飯、食べたくなかったら
食べなければいい
コーラ、飲みたくないなら
飲ま ....
ときの過ぎゆく速さを
だれに
訊ねれば、いい?

嘘ついてんだろッ!
ってくらい
今もう秋になってる

優しくて、暖かい人もいた。
私の最愛の。


うそみたい。

 ....
漫然と

漠然と


左側が痛むので


大丈夫?



なんてとりとめのない問いを飛ばす
パブロはそこで待っている
ディエゴと向かい合って
ホセがやって来るのを
フランシスコは鏡を見つめ
デ・パウラはコーヒーをすすり
ホアンは角砂糖をかじり
ネポムセーノはタバコをくわえ
チプ ....
汗が滴る
額を伝う
首筋を伝う
背中を伝う
汗が滴る
暑さを覚える
日差しが照りつける
気が遠くなる
汗が滴る
影を見つめる
夕焼けを眺める
一番星を見つける
汗がおさまった
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
文通凍湖(とおこ...1821/10/10 12:56
頭痛の種をつまみにしてただのみきや4*21/10/10 12:31
脈絡はなくてこたきひろし221/10/10 11:35
ゴーストメールイオン2*21/10/10 11:23
眠りはるな321/10/10 1:24
ヌードな夜坂本瞳子121/10/9 22:32
若い自称詩人へ、あなたたちがダメな理由花形新次2+21/10/9 21:33
ため息をつくジム・プリマ...4*21/10/9 20:59
見上げれば空に平瀬たかのり021/10/9 20:55
一歩TwoRiv...6*21/10/9 18:23
猿すわん[group]moote121/10/9 17:01
ZIPANG或いはザナドゥ(上都)TAT4*21/10/9 15:07
草野大悟2821/10/9 11:02
僕は青空君は雲st321/10/9 9:06
駐輪場・幼稚園中村春彦221/10/9 2:13
秋の。印あかり12*21/10/8 22:56
八朔食べたい坂本瞳子321/10/8 22:36
地震の翌日にひだかたけし421/10/8 22:20
晩節zenyam...1*21/10/8 21:56
ほんの一時の快感に酔う秋の夜ジム・プリマ...2*21/10/8 21:28
父のこと津煙保存2*21/10/8 20:54
人の光5*21/10/8 20:29
コロッケ譚平瀬たかのり4*21/10/8 19:54
不思議な夜夏川ゆう321/10/8 18:21
戴帽式杏っ子221/10/8 12:52
煤けた部屋で一人、唇を噛みしめるジム・プリマ...2*21/10/8 12:46
ただ、過ぎゆく時の速さを秋葉竹121/10/7 23:47
めもうし021/10/7 23:03
ピカソに寄せて坂本瞳子121/10/7 22:45
121/10/7 22:35

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