浅い午睡に
思いがけず野蛮な夢をみる
それを誰かのせいにしてみたところで仕方ない
けれど
ああ
夏が甘く爛れる匂いがする
それは私の倦怠と
なまぬるく混ざりあってゆく
何もかも ....
真っ白なバグをあなたへプレゼント
純白
まっさら
1&2の環境で育った彼女は穢れなき天使
「バグホワイト」
あなたの脳にダイレクトアタック
狂を呼ぶ
綺麗だろ
白くて
白くて
雪の ....
私たちはこれから
一人で歩いていかなければなりません
今いる場所はとても安定した
自分にとって慣れたところ
でもここにいては
ここにいるだけの人です
ここにいる人から
ここにいた人に ....
見えない貴方へと。
想いを込めて。
今、私はこの空へ雲を投げようと思います
いつか、其れが旅を続け、私が知ることのない、ここではない何処かへ辿り着き、貴方のその澄んだ瞳の中に映るように ....
・・・*1*・・・
後ろから追ってくるキリンの
長い脚と首と黄色い胴体と
短い角と
真夜中の草原を逃げ回る
恐れる僕の手足と裸足と
小さい寝巻きが
交差する
長い脚と短い角 ....
プレイスレーション2が絶不調な日曜日は
たいがい快晴です
部屋がストーブで暖まりすぎている時は
たいがい快晴です
そしておしなべて
部屋にひとりきりだ ....
大雨の裏側に、
日々 ないがしろにしてきた反駁。
目をそむけ、
お手前のハツを
まさぐりあそばす。
灯篭流し
闇夜の川にぽつりぽつり
小さな灯火を灯して
緩やかに流れて行く
思い出を一つ一つ
灯篭の中に詰めて
順番を待つ
貴方のことを想い
先に行く灯篭を ....
暑い日だ
こんな日は
私にパラソルの女が
寄つて来る
女が来ると
私もパラソルの陰につつまれる
―日盛りに
ぼんやり立つてゐると
日射病になるわよ―
....
暑い
日常を紡ぐ事が
半ば義務となり
私をジワリと浸食していく
拒み放り出したくなる気持ちや
上手くやりこなしたいというプライド
足場がぬかるみ
息が詰まった
....
この世界にドアというものが出来てから世界は二つの側面を持つようになった
厄介な事にドアにはたいてい鍵というものがついていて
いつもどこかで「ガチャリ」と音を鳴らす
見たくないものを閉 ....
西陽が傾いてゆく
風を追いかけながら
オレンジの雲は次第に細長く
なつかしい言葉をそっと隠していった
暮れなずむ野辺は一面の草海
薊の花の谷間に静か
蝶がいる 淡い光のような点が
....
散々泣いた夏の雲は美しくたち
もうじき夕暮れの風鈴の音色は
甘くて遠い気がして
少し懐かしい思い出は記憶からこぼれだし
涙色の青空に蝉の賑わいは
必ずしも必要ないのかも知れない
狂 ....
からりとなった空っぽのグラスに
何をそそげばいいの
透明な空には小さな朝があり
世界が少しだけ遠くに感じる
ここにはまだ きっと
やり残した事がたくさん たくさん
世界なんて大 ....
マスカット ブルー レモン
suisuiおよぐ
シアン マゼンタ イエロゥ
{引用=
....
人はみな詩人である
言葉を操る才をもち
その感情を記号化する
その文字は伝達に止まらず
心と心を伝えあい
いつしか人に詩が生まれる
人はみな画家である
色を操る術をもち
その感性を ....
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に
私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって
晴れた日の
....
まんじりとしない夜
通せんぼの猫が神社の境内に寝ている
求めても求めても届かない愛のドラマ
いつまで経っても
いつまで待っても
届かない
それでも恵まれているのだろう ....
いつも一緒にいた
きずかないうちに
近くにいること
当たり前になってた
でもね・・・
もし・・・いなくなったら
きっとすごく落ち込んで
立っていられなくて・・・
さようならを言うことを ....
額に血を滲ませ、倒れこんだ若い兵士が伸ばした手の先に
身体じゅう芝生で覆われたオウムが着地する。正式名称は分からない。
でもまだ赤ちゃんだ。一つも言葉を憶えちゃいない。そして
テープに遺言を残 ....
あたしが とんでもない壁にブチ当たって。
どうにもこうにも この世の終わりのような 顔をしているといつも。
あなたはまるでさぞ おバカさんだとでも言うように
ケラケラと笑って
「そんな ....
それでもあなたは膨れていきますか
記憶を少し、壊してみたのは誰のこと
過ぎることも簡単にいかない夜ばかり
振り返ることも出来ないだろう、この身なら
薄い化粧の夢を見るので
慌てて顔を洗い ....
お盆になると
実家には
離れて暮らしている兄弟たちが
一斉に集まり
昔を懐かしむ蚊取り線香の匂いが
きしむ床や汚れた壁から
おもむろに流れている
帰郷する度に
夕飯に並べられる
....
{ルビ御月様=おんつきさま}が
どれほど 偉大か、
気が付いたのは
絶望の重みに
耐えられなく
なった 夜道
十字路にある
自動販売機の
灯 だけが
ユメを見せてくれた
夜
そ ....
自転車の車輪の横には、
しっぽの先だけがしましまの猫が
丸くなって寝ている
夕方には何処かに行ってしまう猫に
名前をつけよう、と
彼女が言い出したのは
日曜の朝、
決まってサンドイッチな ....
ひっそりと息を潜める雨の夜の街はどこか昔々の村の葬儀の参列に似ている
雨が耳には聞こえない音を打つ
電線からしたり落つ 涙のような雨は
一定の旋律を保ちながら静かに地上に降る
雨に濡れ ....
それは嘘でもよかったんだ
リトマス
あなたは
もう二度と
ずっと
ずっと好きでした、と
つぶやくだけで
よかったんだ
あざやかに
心を朱に染めて
私は
あなたを忘れただろ ....
買い手のつかぬまま
何年か空き地だったお隣に
店舗兼アパートが建った
店舗といっても
コインランドリーのせいか
雨の日以外は閑散としている
アパートもまだ空いたままで
梅雨明けのあとは
....
人間って悲しいなあ
そういう現実をつくりだしてる自分
変わろうと思ってもそう簡単に変わらない
エゴの悪循環
あなたに出会い
ぼくはぼくの悲しみに出会った
悲しみよこんに ....
ラクダに乗って
コブをゆらしている子
子に何を聞いても
ユーラユラとしか答えない
ラクダってどんな感じ?
「ユーラユラ」
ラクダはどこに連れてってくれたの?
「ユーラユラ ....
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