{引用= ―オフィス街のすきまから
唸り声と酸の匂い}
蒼く林立するビルの足許には
反転する魚群のうすくろい影と 幽かなハミング
水辺に群れる野 ....
月明かりの眩しい夜
少年は天使に出会った
天使は白いワンピースを着た少女で
淡い空色の瞳に純白の翼が生えていた
少年は天使に尋ねる
「どうして翼が生えているの。」
「神様のお使いをする ....
認知を忘れた少年は老人となり、木の葉を千切って食べる。
根っこが腐敗する。
汚物が伝染され煙が肺を膨らます。
エナジーは陰を隠し、顔面が黒くなる。
遺伝子が合致した悲劇は階層に横たわる。
....
私の中にある
“詩”という不思議な空間
言葉があるのではない
気持ちがそこにあるのだ
一人と思わないで
いつだって
望みがその手に残っているなら
そばにいるよ
たとえ離れていても
翼はいつでもここにある
一人と思わないで
いつだって
いろんなことをやめたい
大学受験
↓
やめたたら
すこしだけ
自分の時間を持てそう
大学に入ったら
やりたいことが無い
よく言う
「入ったら在るさ」
何の根 ....
平和は考える前に
願うことから始まる
一人一人の願いが集まり
それが社会となることを
みんなが願う
歴史はその願いを
裏切ってきたのかもしれない
けれども
これからの未来には
....
その朝 北の窓辺のカーテンは ゆっくりと
大きな呼吸した
潮の香りは
「訪ねよ さすれば 息つく夜を捧げよう」
鳴く鳥に委ねた
わたしは
一日中 呼吸していた
呼吸する潮の香 ....
俺がROCKから教えてもらったのは
俺が詩人から教えてもらったのは
自分のことを喋れっていうこと
世界について話すのはその次だ
そうやってみんながみんな自分のことを喋り出して
世界 ....
君のパソコンは僕のよりはるかに性能が上で
君はいろんなことをパソコンでやっていて
すげーなぁ、羨ましいなぁって思ってたけど
今日僕が一人で電気屋行ってパソコンのことを少し勉強したら
君 ....
ガキのままでいい
ガキのままで行こう
心配しなくてもいい
俺たちはまだこんなにもガキのまんまじゃないか
....
引き張られた慣性のたまり場
描き出される指先から
作られたオブイェクト
放たれた感性 無限の混沌
直結させる 寛大な宇宙へと
生み出されるオブイェクト
限りなく そこに ....
通り雨が上がったら
買い物に出かけよう
少し錆びたギターの弦と
磨り減って持ちにくいピックを
新しく買い替えに行こう
心にいつも引かれている
五線に音符を並べながら
誰にも聞かれ ....
パソコンには野望があります。
パソコンはなかなかの悪です。
いつか網の目上の知識を独占して
来るべきロボット時代の頭脳として君臨し
人間を自分に隷従させようとしています。
....
暮れた空の上に
団子がお着替え
始まりを告げる
ぺったん とったん
きづちで打つ頬のかけらが
月明かりに照らされて
くっつくのは
雲の切れ端と少女であり
のぞく合間から差す
....
あなたにメールして
返事が
かえってこないから
私は
まよなかのねこだ
ひとみ
まんまる見開いて
あなたからのテレパスを
感じるためによるに立つ
もう
嫌いになったかな ....
バスに乗って知らない町へ行こうと思った
カバンには一冊の本と君の思い出をつめて
途中でうっかり君と一緒に通った道に出て
土手の際を走って大きな川を渡りすぎた
君と過ごした夜とは違って
小 ....
灼熱の太陽
歩く道はアスファルトに反射して
額から汗がにじみでる
今日も汗をハンカチで拭いながら
宇治川のほとりを歩いた
思い通りに行かない人生
クーラーの効いた部屋の中で
....
ロマンティシズムの盾
センチメンタリズムの剣
キューピットの矢を弾き飛ばす
乙女の強固な防衛心
ねえ、臆病な娘さん
あなたの夢見る想像力の翼が
その純粋な心を覆い隠しているから
生々 ....
街 山 海
陽炎の街
輝く緑の山
エメラルドグリーンの海
真夏の真っ只中に置き去り
後ろのポケットから夢が零れ落ちる
開けた空に飛行機雲
空に国境がで ....
たまごを
割るように
涙を
流す
そんな人が
好きだ
誰かを
傷つけもせず
自分も
するりと
誰かに
溶けて
真ん中に
咲いて。
炎天下の路上に
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた
近づいて身をかがめると
巨人のぼくにおどろいて
目覚めた蝉は飛んでった
僕の頭上の、遥かな空へ
瀕死の蝉も、飛んだん ....
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど
もう少し、窓を、開けて
虫たちのお葬式が
時々見えるから
小さな座卓では
行儀の ....
明かり消えていく街角の電灯
軋む踊るその心のマーチ
空が夕に染まる街の中心
駆け抜ける僕の未来の形
不安で泣いた夜も
深く突き刺さるトゲも
早くぬきとっ ....
ぼくは歩き続ける
歩き続ければ
何かがあるかもしれない
何かが見つかるかもしれない
何かを感じるかもしれない
立ち止まれば楽だけれど
止まり続ければ
昨日のぼくのままで
今日という ....
神学を齧ったからと言って信仰心が深まるわけでもなく
かくて私は見事に無神論者となり如何なる神も信じない
愛を信じないがゆゑに
人生も信じない
私は恋を信じず
美人も信じない
馥 ....
雨が降り出したら
お互いに傘持っていても
相合傘しないともったいないよ
誰にも邪魔されない
二人だけの空間
触れ合う身体とココロ
いつもより少しだけ雨、喜ぶ
あなたに縋りついて歩 ....
黒い羽根を持つ蝶を捕まえた
指先に鱗粉で黒い粒できらきら
細い脚で必死で逃げようともがく姿
生きようとしている命を奪う権利は僕にはない
傍にあった釘で羽根を樹に打ち付けた
あまり暴れると ....
浜辺に群がる人波が
ひとしきりうねって退いたあと
待ち兼ねていたように
波音は膨らみ
熱を孕んだ砂の足跡も風に消されて
浜は打ち上げられた藻屑の褥(しとね)になる
風が
湿り始め ....
深夜、笑いが止まらなくなって
救急車でどこかの病院へ運ばれた。
診察室でキスをしている看護婦と女医が裸になり、
救急士たちは担架にのせた僕をかついだまま
いつ果てることもない彼女たちの行為を黙 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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