チクとタクを交互に鳴らし

僕等針の上で器用に踊る

{ルビ盤上=ばんじょう}に刻まれた命数を横目に

白く{ルビ煤=すす}けた心を、軽く踏み付けた


「疲れたのならお休み ....
沈黙をそっと

羊の様に群れてそっと

何を語るでもなく身を寄せて

何を為すでもなく瞳を閉じて

青い青い檻の片隅で

そっと
吹き荒れる日常に警報

すべて掠う すべてを 暴と掠う

伏せたまま聴くのだ

戦が終わったあの日の様に 呆として

終わりの音を 聴くのだ


凪を 凪を

揺るが ....
愛してるって言葉に
あいを感じないこんな時代だから
誰もがきっと傷付けあうんだろうね
何が足りないってわけじゃなく
満腹状態で余白のない感情じゃ
大好きなデザートも食べられないよ

過去 ....
煙が騒然となった世界を包むとき


一輪


そうして誰も知らないものが
世界を包むとき


アルファ ベータ



夜を掴むだろう
歩行杖を自分の足みたいに使い歩く
歳のせいで足腰は弱っている
猫背以上の背骨が悲鳴を上げる

つるはしで地面を掘り続けている
それは根拠もない財宝を掘り出そうとしている
やめない ....
 案外と生きることを難しく考えることはない
 その場その場でやることに懸命になって
 たまには息をぬいて

 人生はすばらしい
 苦しみも訪れるけど
 高望みをしちゃいけない

  ....
草むらの陰からエマがこちらを覗いてる。

世界の全てを憎んでいる
二つの目が私をじっと見つめている。

隠れてるつもりなの?

そんな背の低い草むらじゃ
あなたのその 長く縮れた黒髪は ....
熱にうかされたような輪郭のない浮遊感を
君にも分けてあげようか
共有するなら愛も生まれるだろ
それがたとえどんな毒薬でも

うたごえが運んだのは一握りの灰
ふれて 濡れるように  ....
きみにさよならを言うために
長らえた声帯じゃないよ
きみの名を呼ぶために
残された命だ

そう望んだんだ
それは紛れもなくぼくだ

火薬と木造の家のにおいが
いつまでも ....
思わず舌なめずり
夜がくれたとっておきに
今夜のごちそうは
ぼくらがこぼしてった寂しさだ

悲しい目をした影が
召しませ、と
差し出す心臓


汚れた手で拾い集めて  ....
君の声が この場所に響かなくなってから
もうどれくらいになるのだろう

数え切れなかったのではなく 数えようとしなかった
その数字は


僕に酷く曖昧で不確かな印象を与える

それで ....
{引用=
  日の涼しいころ、
  白い開襟シャツを着て家を出る
     それでも蒸した空気が
      まだ動こうとしないな ....
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
りんご農園の気配の残る

最後の番地を通り過ぎた

その先の道のりの限られた長さが

無限に区切られているかのような

実在しない旗の行列

この世の果てを先送りにして

にぎ ....
非常口まあくの男は
誘う
非常事態に備え
非常時に誘う

その下の扉は
笑う
非常事態には
非常時を笑う

男の未来は
扉の先には



点滅する
非常口をヂッと見る
明日は確実にやってくるけど、
手帳のスケジュール欄、明日の予定は空白で
手帳に差さっぱなしのボールペンはもう長いこと蓋が開くこともなく
乾いたインクの匂いは軽薄で真白な手帳は滑稽だ
 ....
誰のためにでもなく
ひたむきに
がんばる人がいる限り
自分もがんばれる限り
がんばれると思う

結果が大事というけれど
結果にならない結果だって
大事なんだということを
がんばる人は ....
すべてを捨てたそのときに
心の器は濃く染まった

ここには今後、日々見つけた
きりりとした水だけを
一滴一滴入れていこう

少しずつ溜まる水滴に
事物は次第におおきく映り

やがて ....
優しい木漏れ日
静かな潮騒
あなたを包んだ
愛の世界

悲しい思い出
貧しい生活
あなたを信じた
愛の世界

苦しくて楽しくて可笑しくて
美しい美しい
愛の日々
愛の日々
 ....
オパール・グリーンの夜明け
褪めた窓
虚空を漂う巨大なビルボード
モノトーンの呟き
夢の露頭
遠い風
コロイド状の街燈の光
見えない傷と瑕
古びたソファー
非在の時空に架けるピンクの ....
ピアニストの繊細な指だ
白い鍵盤をすべってゆく
まるで水鳥の夢見る羽ばたきにも似た
あるいは
まだ見ぬ色彩を生み出す画家の
狂おしいまでにあざやかな指先
{ルビ天地=あめつち}を踊る風の曲 ....
{ルビ吃水=きっすい}の切り拓く直線に
弾け、昂ぶる蒼波の振幅も
いつか、{ルビ理=ことわり}を{ルビ纏=まと}い
穏やかな泡波の
幾重にも沁みわたる

船側をすり抜ける速さに
戸惑い、 ....
地球を動かして
昼夜のスイッチは目まぐるしい
窓から眺めてた青空が不意に宇宙に変わったり
天体を流れるエーテルに頬が湿る
この時は加速しているようで
ほんとはもう止まっている
どこ ....
.....a............a.....................a.................a...
南中の、太陽が歌う賛美歌の熱で 燃えて終う
.....a....... ....
空の何処かで 心決めて
引力に 落ちる
身体は 燃え尽きて
人は その姿に願う

見えないものが
見えるようになる
その代償は
{ルビ己=おの}が命か

暗い画用紙に
明るい航跡 ....
ぼくから見えるこの空は
広いというよりも大きい

首を回すだけでは
すべてを見ることができない
空の中に包まれてゆくようだ

ぼくから見えるこの空は
高いというよりも太い

そばの ....
一滴の私は
無数に砕けて
無数の私

意識
もう
瑣末なことは
見えない
見たくない

ことば
ことばにまぎれ
あなたが見ているのは
ことば
私ではない

無数の針を ....
 鐘の音がひときは澄んで響いてゐる
 高原の牧場
 風は爽涼として
 日は明るく照つてゐる

 ここに一頭
 健康優良の乳牛がゐる
 乳が溜まつて乳房が張るものだから
 たまらずク ....
夢をみていました
真夏の午後の熱い眼差しをうけて

そこに僕はいました
日常の変わらぬ生活を送ってます
満員電車にも最近は慣れました
そこに君もいました
いつもと変わらぬ愛らしい表情をし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
『チク、タク』しろいぬ106/8/20 10:05
『Silent seep』206/8/20 7:28
『凪』006/8/20 7:26
ノイズイヴ206/8/20 4:13
銀河[group]佐藤伊織2*06/8/20 1:30
積み重ねて掘り出すべき数字海月1*06/8/20 1:12
明日に咲く花山崎 風雅406/8/20 0:25
エマ真紅1*06/8/20 0:10
めまいなるせ306/8/19 23:44
斜陽206/8/19 23:43
晩餐206/8/19 23:42
あてどない旅ウデラコウ1*06/8/19 23:38
汗の滲みatsuch...5*06/8/19 23:12
金平糖の降る頃けんご606/8/19 23:06
ゆりがおか砧 和日606/8/19 22:44
緑にしろ男藤井和106/8/19 21:50
[ スケジュール帳 ]渕崎。106/8/19 20:47
がんばる人がいる限りぽえむ君9*06/8/19 20:17
心の器九谷夏紀106/8/19 19:21
愛の世界A-293*06/8/19 18:56
MOSAIC #71塔野夏子4*06/8/19 18:06
美しい指石瀬琳々18*06/8/19 16:27
望洋フェリー佐野権太9*06/8/19 15:38
エスエフススメ206/8/19 14:58
南中の代書人六崎杏介6*06/8/19 12:14
18、流れ星 【ながれぼし】[group]雨宮 之人006/8/19 10:47
ぼくから見えるこの空はぽえむ君7*06/8/19 10:33
ミストuminek...5*06/8/19 10:00
慈愛杉菜 晃6*06/8/19 9:57
レストイヴ5*06/8/19 7:32

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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