風がふいた
ふうわり さあ さあ

草がゆれた

君をみつけた

 「なにしてるの?」って聞かれたらなんて言おう





風はまだ ふいていて
さあ さあ さあ

僕 ....
あなた方の先祖は
地図も持たずにこの地にやってきた
古老は語る
女王に出会った古老の声は
氷に響き
すべてのものを永久に循環させる
無限を与えられたものは
氷に封じ込められる
なべを火 ....
透明な筆箱につめた夢は
いつも僕のポケットに入っていた
どこへでも持って行ったし
どこででも開く事が出来た

だのにいつの間に
筆箱を使わない年齢になったんだろう
気が付くと筆箱はどこに ....
夏のおわりが近づいたのだよと雷鳴が耳元で囁いた夜
わたしは小さなわたしの左の乳房にもっと小さな小さなひとつの石を見つけました
まるで岩陰に潜んででもいるかのようなこどもの石です
いつのまにこんな ....
花が口々に言う

さざめくはわたしの耳
波のよう揺れ広がる青

かがみ込んで
口付ける
いとしいお前は半ば骨

花が言うのはわたしの秘密

手折ってやろうよ
煩くしたら

 ....
 渦巻いている
 頭の上で
 あれもこれも
 信じていいのか

 世渡りのうまい人々
 正直者はバカをみる世の中
 
 いずれは報われるのか
 僕の進む一本道
 
 時計の針 ....
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。

繰り返し、磨きあ ....
うたたねをして目覚めると 
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった 

数日前
夕食を共にした友と 
かぶと虫の話をしていた 

「 かぶと虫を探さなく ....
ピアニカでは曲が作れないよ
僕の息が続かない

頭の中に視覚化されたイメェジは
音と言葉の間を行き来して
そのまま音にも言葉にもならずに
君に告げられる

額には銃口でなく ....
ハロー
ハロー
ハロー
ぼくからきみの 世界 へ。


ハロー
ハロー
ハロー
わたしからこの 世界 へ。


ハロー
ハロー
ハロー
この声はそちらへとどいてますか
 ....
正しい生き方
というものがあるのなら
それは果たしてどんなものだろう

正しい生き方は
少なくとも規則正しい生き方では
ないようだ

無駄があってこそ
その人はその人になれるのだから ....
しるしがほしいだけ



朝 

少しねぼうをしてしまったとか

仕事中

さとうさんと野球の話に熱中してしまったとか

帰り道

突然の夕立にあって雨宿りをし ....
君と出会ったのはそう

粉雪の日だ

舞い落ちる雪の中で

凍えていた









白い矮躯(ワイク)には鉄の茨

からまってからまって

 ....
あなたは白紙の予定帳をめくり続ける









物凄いスピードで 猛然とめくり続ける









「何か楽しいことが書いてあるんじゃ ....
  音ではなく 音楽
  色ではなく 絵
  そういう星


  メロディも無く 心に忍び寄る星
  思想も孕まず 真実を弄ぶ星


  僕たちの住む この星


   ....
 黄色い街の夕刻を
 雨が飾りのように降り出した
 人はみな 気付くまい
 この少女の頸の宝石に。
 若い男は髪ばかり
 中年男は 胸と脚、
 年増の女は 一瞥くれて
 皮肉をたれる。
 ....
ひとつ ひとつ

恐る 恐る

僕等は日々を重ねていく

鬼よ

鬼よ

僕の目を覗かないで

ふらふらと 揺れる

瞳の色を透かさないで


賽の河原で意志 ....
 楽しいことを探しあぐねて
 やって来た、男と 女
 噴水広場で鉢合わす。

 何ということなし、
 口もきかずに
 ふたりの
 鳩は
 飛び去った・・・・・・。
清い流れに
私のかいなを浸す
ふり向くと
そこには笑顔のウテナがいた

流れは岩を削って蛇行している

僕らが竹笹の舟を流したら
海までたどり付くかな
僕ら
まるで子どもみたい
 ....
この向こうに、
きみへの窓があると、
そう信じていた夏。

返ってくるはずのない、
手紙を書き続けていた。











 ....
熱量の足りない夏空の狭間の
ゆうやけ お山の向こうから
密やかに流れるジンタのリズム
風孕む ヒグラシの声
茜蜻蛉が沸き上がり
大時代なメロディに乗ってピエロが
一つトンボをきってジャ ....
たくさんの
嘘がいっぱい詰まった
浮き輪を持って出かけよう



偽りの海に
沈まないように
黒い産毛がぬらりと光る

眼鏡の縁があらぬ方を

向く


烏を不吉なものとしたのは
一体全体誰なのだ
烏は賢い鳥なのだぞ


いまここで
いまここで
善からぬ事が起きよう ....
わたしの余白には言葉を埋めないで、
どうかそのままにしておいて下さい。
あなたが埋める言葉はとても想いので、
ふたりはいつも沈んでしまいます。

句読点のない ....
八時間労働の中で光を浴びない日々が続いている
ロボットみたいに無表情で無難に仕事をこなす
ただロボット違うのは愛想笑いが使えるかどうか
生真面目で左右に目もくれずに真っ直ぐ進むだけ
そ ....
潰れていく記憶の狭間を縫い合わせる

はみ出した綿はすでにセピア色に黄ばんでいて
新しいものを幾ら代わりに詰め込んでも
最初の中身は洗い流せない

それならいっそ捨ててしまおうかと
悩ん ....
思うに、
錆び付いてしまったものを
もう一度磨く努力というのは
自分を愛することにも似ていて
私はその作業が一番苦手だから
錆び付いてしまったものを
すぐに捨ててしまおうとする。

そ ....
しゃわーで汗を洗い流していたら 
いつのまに{ルビ踝=くるぶし}が{ルビ痒=かゆ}かった 

ぽちんと赤いふくらみに 
指先あてて、掻く爪先も
痒みの{ルビ芯=しん}には届かない 

見 ....
一羽の鳥が空をゆく

わたしには
その背中が見えない

いつか
図鑑で眺めたはずの
おぼろな記憶を手がかりに
爪の先ほどの
空ゆく姿を
わたしは
何倍にも引き伸ばす

こんな ....
ロマンティックな干拓地
月の滴にぬれながら
君は心のベルトをはずし
今なら死んでもいいと言いだした

ファナティックな笑い声
遠い漁り火ゆびさして
ここが二人の愛の終点
君の瞳が僕をと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
野原で日朗歩野1006/8/23 1:28
循環下門鮎子2*06/8/23 1:25
透明な筆箱プル式6*06/8/23 1:09
石 【ici】山本 聖306/8/23 0:19
つみびとミゼット3*06/8/23 0:15
絶対なんだ山崎 風雅206/8/23 0:05
愁色の午後前田ふむふむ16*06/8/23 0:04
探しもの 服部 剛16*06/8/22 23:32
世界にしあわせを朽木 裕2*06/8/22 23:24
_壱木206/8/22 22:41
生き方に迷うぽえむ君6*06/8/22 22:39
氷砂糖美雨206/8/22 21:54
『朱瞳』しろいぬ0*06/8/22 21:05
『not found お探しのページは見つかりません』106/8/22 21:02
プラネタリウム草野春心206/8/22 20:58
頸飾り白雨106/8/22 20:55
『賽の河原で』しろいぬ106/8/22 20:54
邂逅白雨006/8/22 19:46
ウテナと見る夢けんご206/8/22 19:38
「 夏影薄命。 」PULL.13*06/8/22 18:21
*流れる星のさーかす 13*かおる5*06/8/22 17:18
真実Honest...2*06/8/22 16:58
鳥瞰図石川あんこ1*06/8/22 16:17
「 余白。 」PULL.18*06/8/22 15:40
ギルドの唄海月1*06/8/22 15:35
縫いぐるみMélodi...106/8/22 15:26
オーツー106/8/22 15:25
「痒み止め」服部 剛6*06/8/22 15:18
鳥のうた千波 一也17*06/8/22 14:49
ロマンティックな干拓地A-293*06/8/22 13:00

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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