たとえば
地下鉄のホームにゆらめく陽炎を見ることができたり
たとえば
街中の吸い殻捨ての汚れが気になったり
そういう人だけが
私と出会えるのよ
そういう人だけが
私といても大丈夫で
そ ....
見上げた空に 月
朗々と歌は聞こえ
足元に 花
虞美人草は 濡れてなお美しく

空は堕ち
心を 見失った
裏切り そして背後に
大いなる 意志

是非もない
この天は
誰の物で ....
冷蔵庫から ほろ苦い
コーヒーゼリーを取り出した
冷風吹きすさぶ 一番上の段
甘いフレッシュの上で
体育座りしている
君を見つけたのは
午後3時

 ああ、寂しかったんだね
 今日は ....
虚ろの巨人が のしのし と後をつけてくる。

ふりかえれば、ふりかえる 仮面のひとびと。
あの下は、きっと 笑顔。きっと、笑顔。

このまちは、あなたではない人ばかりがいて、
とてもいやだ ....
 白い鳩
 {ルビ貴女=あなた}の首のしなやかさ

 円柱を飾る髪の毛が 池のほとりで、
 緑の{ルビ水面=みなも}に 映えては、揺れる

 くろぐろと
 おまえの胸を 見せびらかせる
 ....
突然に「さよなら」を告げれたら人は悲しむだろうか?

絵画は遠くで見るから美しいのであって
近くで見たら筆の走った跡だけだ
その中で一つだけ跡が嫌いだからって
その絵画の美しさは型崩 ....
ゆらり金魚
ふわふわ踊る朱色の帯
髪結い上げた女の子の
すくい網から
グルリと
あわてて
飛び出していく

金魚
しなやかに
泳いで
見えないゴールを
いくつも越えて

金 ....
 若い乙女に恋すれば
 男のタイは 綻びる
 爪は綺麗に磨かれて
 白いやえばを覘かせる
 声は奇妙に低くなり、
 重なる嘘の言葉から
 ときどきは
 「本当」の文字がほの見える。

 ....
なぜもぐらは
たたかれたのか
ただいちどきり
空を見てみたかっただけなのかもしれないのに

あんなになんども
なんども
たたかれつづけなければ
いけなかったのだろうか
親のかたきのよ ....
お金持ちになって
お金はぼくにとってたいした意味はない
とか言いたい

そんな自分を
眠る前にちょっと笑いながら
反省したい

父親になったら
実はお風呂でおしっこしてるのを
子供 ....
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない

それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない

すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ....
よーい どん

合図のピストルを撃てば
電柱が走りはじめる

電線にとまっていた
鳩の群が一斉に
バカボンの口のような
夏の空に
飛び立ってゆく
これで いいの か

ざわわ
 ....
お花畑のようなものでできた駅に
列車が到着して
たくさんの乗客が降りてくる
小さなホームはやがて人で溢れかえり
それでも乗客は降り続ける
もう車内に
人っ子一人残っていないというのに
も ....
水が割れるのです

いま
指先の銀の引き潮に
水が
割れるのです


うなじを笑い去るものには
薄氷の影の匂い
たちこめてゆきます
たちこめてゆくの
です


紫色の ....
窓を開けると庭でねこじゃらしが揺れて
通り過ぎてきた時間を優しく撫でていく風
いつの間に同じ高さから空を見れなくなったか
なんて もう思い出せないほど遠くに流されて

昨日思い出に留まってい ....
 
 
 


真夜中にふと 目が覚めることがあります

このときは夢と現実の境界線を確かに踏んでいるようで

もう一度寝ようか 起きてしまおうか

どちらの選択もとても難しい ....
ごちそうさまでした。 タイミリックマシーンは出来損ない
どこにだって飛べやしない
過去も未来も遠い夢の話
目の前には常に現在
五分後の世界と信じそうになったものは
トースターの故障により
一瞬で備長炭に化けた情 ....
詩は語らずに歌えって
俺の先生が言った
先生って誰だ
そう訊くから
雀だって言ってやったよ
スズメ?
雀だ 雀だ 雀の学校の先生だ
俺はそう言うしかなかったぜ
だって、その通りだも ....
空の青に風が線を描く
空の青に流されていく

薄紫色の花を持つ
貴方の笑顔と空気が
透明な街の中に浮かんでいる
貴方は
不意に後ろを振り返って消えた
赤い風船が飛んでいる

透明な ....
月明かりだけで暗い森を分け入って
辿りついた小さな泉

濁りのない水は鏡の様に
僕の顔を優しく映す
清らかな水は月光を反射して
柔らかくきらきらと煌めく

光の中から小さく愛らしい妖精 ....
ばっさり斬り落とした短い髪に
唖然とたたずむ
 (なんか、めんどくさくって
照れたように君が笑う
右の頬を隠して

僕の知らない君の夏
正しい折れ曲がり方なんて
よく分からないけどさ
 ....
コンクリートの壁は
滑らか過ぎるくらい滑らかで
虚無が手を通して
伝わってくる

その平らな壁は
計算に計算を重ねた
蓄積そのものだった
自然への抵抗

しかしそれは同時に
自然 ....
魚、ありふれた、罪過。

魚の見る夢ではないのか?
僕の人生は、海の底で眠ってる。
時々僕は、息をすること忘れてる。

毎夜、溺れて目が覚める。
びっしょりと布団を濡らし、打ち揚げら ....
腑で発酵する咎

苛立ちは他人に向けたほうが楽だ

優しくては稼げない

悲しみは他人に向けたほうが楽だ

連帯責任を丸抱えする

責任は他人に向けたほうが楽だ

偽悪者になり ....
あの子とあの人と君にも
いつも愛情をと思っているの

いつでも と

カーテンがなびいてる
ひらりと透けて
浅い陰影がなみなみ

机のペンを転がして
思いのままに
生まれたてを放 ....
夕暮れ紅く照らす顔
小さな微笑みを見つけ
うなづき揺れる香りと
はかなく写る夕日の跡

闇夜に一人歌う君
見つめるしかできない僕
街のネオンが遠くで光り
現実に引き戻されてく

引 ....
バラバラに瞬く星
輝くために
たった一瞬のため
生まれては消えていく
私たちには永くても
かれらにとってはほんの一時

たまたま手をつなぎ
星座になり
輝きを増して
移り変わってい ....
十九時半を過ぎた家路は
真夏に向かう季節を否定するように
涼しげな風が混ざっていた

真白のワイシャツを腕にまくり
処分し損ねた書類の束と
定時と共に引き剥がしたネクタイ
ボロボロの財布 ....
うんと強いウイスキーを頂戴。
赤いマルボロを灰皿に擦りながら女は言った
ハイヒールに収まった小さな足
指先に輝くネイルのスパンコール

私、恋愛には興味ないのよ。
赤くなった顔で女は言った ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
castawayいとう14*06/8/24 23:50
22、四面楚歌 【しめんそか】[group]雨宮 之人1*06/8/24 23:48
寂しかったんだね千月 話子12*06/8/24 23:27
むかえにきてよイグチユウイ...006/8/24 23:10
夢のあなた白雨406/8/24 22:56
さよなら、夏の日よ。[group]海月006/8/24 22:27
金魚すくいさくらほ15*06/8/24 21:49
七月白雨006/8/24 21:47
もぐらたたきしゃしゃり206/8/24 21:39
ジンギスカン藤井和006/8/24 21:34
見ているようで見ていないぽえむ君6*06/8/24 20:58
電柱tonpek...8*06/8/24 20:10
発声たもつ806/8/24 16:55
十六夜[group]千波 一也19*06/8/24 15:23
同じ高さで反転する昼下がり夕凪ここあ10*06/8/24 15:10
あすてりすくさとる206/8/24 14:28
いただきます。かぜきり106/8/24 11:58
タイミリックマシーンロカニクス206/8/24 11:56
十一代目の雀杉菜 晃7*06/8/24 10:57
思い出結城 森士1*06/8/24 10:47
穢れなきものajisai8*06/8/24 10:34
檸檬色の夏佐野権太39*06/8/24 8:58
不規則な規則ぽえむ君6*06/8/24 7:24
SASチェザーレ506/8/24 5:17
僕は正解だけ欲しい[group]ヌヌヌ106/8/24 4:31
ランニングハイ藤原有絵5*06/8/24 2:39
二人桐野晴0*06/8/24 1:48
106/8/24 1:44
優しい風が吹いているから松本 卓也306/8/24 1:01
最後の夏零弌2*06/8/23 23:13

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