せっくすの意味を知ったのは、
煙草を覚えた日だった。
せっくすの女が吸っていたのを、
もらってはじめて吸った。
だけどはじめてせっくすしたのは、
その日じゃな ....
空が大きいこの町で
小さな命が生きている
一つ一つは小さいけれど
空に負けないくらい純粋で
大きな意味を持っている
空が大きいこの町で
小さな命が笑っている
一つ一つは小さいけれど
....
わたしが生まれ育った郷里では
要らぬものを裏山に投げた
村外れを流れる川に流した
囀る野鳥の気配に誘われて
ひとり裏山を彷徨えば
要らぬものは朽ちて土となり
夕餉の支度でも始めたのか
潜 ....
なんだか疲れてしまうのだ
徹夜明けのこの時間 月が沈み太陽が顔を出す時間
チッチッ と小鳥がさも清々しい朝を演出しているかのような錯覚に陥る自然の摂理を懐疑的に見る自分がいる
カーテ ....
今のままが良い
出来ることならこのままが
忘れたくないんだ
そのキスの味も掌の温もりも
幸せってやつは移り気だから
人は明日を求めるんだろう?
もっと上へ もっと高くへ もっと前へっ ....
投げ捨てたものを
拾い上げてみて
鳥肌が立って吐き気がして
また投げ捨てる
生きるってことは
そういう愚かさを
飽きもせずに
反復することかもしれない
継続は
血から成り
....
ついでだからそれも(どこか遠くへ)
捨てておいてよ
使い切れなかった、使い捨ての
積み残していく、観覧車
(あの景色はどう見ても、空回りしていた)
夏は、どこを切り取っても夏で
僕はい ....
うつむいて着替える、
きみの後ろ姿。
どろどろに熔けて、
あいすくりーむが見てた。
....
夏日がまぶしいアトリエで
ほんのささいな視線の遭遇
目立たない娘だった
ただ僕にお茶をいれてくれた
それだけのことで
僕は恋に落ちた
マジメな時には想像もできない笑顔 ....
空を行く
風ほどに軽く満ちていたい
鳥の翼を
ささえ得るほどに
空に吹く
風ほどに軽く満ちていたい
様々な音を
伝え得るほどに
何かあるように見えなくて
それでいい
雲はた ....
大事なことは
お金では買えません
そんなふうに書いた本を
お金で買った
愛は
平等とは程遠い
愛は地球を救わない
チャリン
誰かがコインを投げる
因果応報とは
ま
食物連 ....
君のために泣こうなんて
大層綺麗な心は持ち合わせてないつもり。
笑ってあげる。
馬鹿だなって云ってあげる。
隣りに居てあげる。
自惚れてる?
そうかもね。
でも君の事が大切で ....
葉隠れ
落下する青葉の陰から
伸びていくストローの筋が
妙に絡み付いて青筋が立つ
掃除機のゾウは女のような泣き声で
葉隠れ
世間が隠れていく
泡立つポリナンダァロウリンが
増殖していく ....
詩人のあなたは本当に
私を愛せるのですか
あなたは私と同質なのであって
男と男
女と女
のよう関係なのですから
愛というより好きでいる方が
自然なのではないでしょうか
愛は異質 ....
今日僕が眠れないのは
君を想ってるからじゃない
知ってるさ
僕の知らないところで
僕の知らない奴に
僕の知らない笑顔でいる
だから今日僕が
50本目のタバコを吸うのも
君を想っ ....
教えてほしい
あの空の青みの
ほんの隙間の翳りの中に
何を見いだし詠うというのか
たおやかに流れる川の
水底に沈む
ひとかけらの悪意を
掬って頬張った
その後の嗚 ....
雨が私らを嘆かせる。
つまらぬ遊びにあけ暮れて、
消えた灯たちは私らの思い出に
幾重にも滲んで映る、
明日も
明後日もない、
今日こそは優雅に雨は
私らの心に引火す ....
詩から詩へ
嘘から嘘へ跨る騎手よ
赤い玉の降りて花咲く日曜日
快楽は天に輝くよ!
汝が股の下
海の底深くにある真珠こそ
暗き夜に沈める宝、
死して ....
黄昏が
哀しみの手をひいて
波打ち際へと運ぶ
きらきらと
波間に揺れるものを
幾度つかまえようと
泡と消えていくそれは
知るはずのない「永遠」
時計の針を止めても
季節は巡り ....
いい加減で気まぐれな夏をほどきながら
ぼくは靴ひもをふくらませていた
祭りでもらった風船をさっくり割った母が
西瓜をたたみながらみんなに声をかける
父は新聞紙を吸いながらなみだを流し
妹は階 ....
裸上 のあざやかな
骨灰の 白く」
腕、
薫る
鎖さ ....
かきむしる午後には水の名残りがある
舌先でからめとる瞬間に
横殴りに七つの寓話が駆け巡る
床にまぶれた光の深度が増し
垂れ落ちた髪の中にうずくまる
渓谷の底から叫ぶ
氷河 ....
ここに生活を隔離する窓と音楽
春も夏も秋も冬も
気付けばもうこんな年寄りになっていた
春も夏も秋も冬も、すべて見ていたようで
本当は何も知らなかった
知らないで恋していた
知らないすべてに ....
公園のブランコで、闇に光る涙があったとしても、
それは感傷ではない。墓地の猫が、白昼夢をよこぎる。
カラフルな通りの、裏返しは空白。
軽薄な口ぶりに、不整脈なリズム。
反 ....
コンコンとドアをノックします
お使いですか? 誰か居ますか?
返事が来るまで私は待ってます
コンコン、コンコン
お元気ですか? 生きてますか?
小さな箱から声がするまで待って ....
笑顔の素敵な女性がいた
いつもニコニコ満面の笑みで
村人たちと元気よく挨拶を交わす
みんなも思わず笑顔に変わる
いつも周りを幸せな気分にさせる
強くて優しい女性だった
10年程前、女性 ....
新道からバスに乗り 横川で降りる土曜日の
ウォンツの前で 君をみつけた
人さし指に 銃でもうったかのような
複雑に高鳴る黒目は 身体障害並
さあ 見せて
あなたの新しい特 ....
雨水と目
異なる振れ
そよぎ そよぎ
添えられる手
建てかけの家が揺れている
手にすくわれた水の底
見つめる息と
同じ色をして沈む音
そこに ここに
残る ....
干渉には謎が多い
さんずいが移動すれば
汗歩
スウェット・ウォーキング
肌着が ほんの少し
重くなり
川を
もう腕まくりしている
実在の生物のような
「水」の鱗が
死なな ....
ナンセンスな静けさをはらんでいる
真夏の夜に
睡魔がennuiをさげすむ
UFOは隕石の放物線を追いかけて
にびいろのしっぽを振り続ける
この地 ....
5125 5126 5127 5128 5129 5130 5131 5132 5133 5134 5135 5136 5137 5138 5139 5140 5141 5142 5143 5144 5145 5146 5147 5148 5149 5150 5151 5152 5153 5154 5155 5156 5157 5158 5159 5160 5161 5162 5163 5164 5165
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.43sec.