大地にはリンドウ
世界は秋の花と風
美というよりも心

木には{ルビ蜩=ひぐらし}
世界は秋の声と風
音というよりも歌

空にはいわし雲
世界は秋の光と風
量というよりも質

 ....
 黒揚羽 日に咲く羽音 染めてありし世



         零の



( 、血のうずく
私を見つめる
その目は
黒く透けていて底もなく
ゆらぎもせず
胎内で夢を見ていた ....
わたしは 小学生の頃
ずうっと
いじめられていました。

掃除の時間の
締め切った
理科実験室で
彼女達は
一列に列を作って
一人づつ順番に
わたしの頬を
殴ってゆきました。
 ....
足元には陰毛の様に黒々とした謎の植物が繁殖していて
いちいち気をつけないと靴が脱げそうになる
時折、瀕死の老人の様な顔をした赤ん坊程の大きさの飛蝗が飛び交う
精液の様に濁った池の中からは
熊の ....
摩天楼に殺される
そう思った

それは綺麗な女とセックスをする夢を見る三日前だった
郵便配達員がポストと
駆け落ちをした
四畳半の小さな部屋だった
配達員は毎日
せっせと手紙を書いて投函した
春という字を書くと
いつも何だかくすぐったかった
集配時間には
ごめんね ....
 
 
私、いつも思う



夕暮れの
この終末感はなんだろう


キレイなほど
ひどく感じる
この終末感


世界の終わりだなんて
この際
大袈裟な事はいいません
 ....
今夜の酒の肴は
過去の思い出を

ひとつまみ

味は さまざま
香り いろいろ
ただ
口へ運ぶと
懐古が 膨らむ



今夜の酒の肴は
未来の想い出を

ひとつまみ
 ....
おまえたちは誰一人として生きてなどいない
おまえたちの肉に値札が貼られているのを見たら驚くだろう
理解できないのだったら無理することはない
誰かがおまえの肉にグラムいくらか値段をつけてくれる
 ....
先祖は、なにをしていたか分からない
落ち武者とも河原乞食とも言われている
本家の実さんは、強い侍の末裔の顔をして
武者人形の鎧を磨く
子供の頃、母に聞いたら
戦争でお寺が燃えたから、本当のと ....
雪だよ

ねえ、 かあさん

白い絵の具は



雪だよ








紫は
くさった雲のにおいがした
ひとびとたちは
黒々の影に
青々のお ....
ほうき星の柄のところ
が父さんだよ
その斜めで光って
いるのが ひときわ
母さんだよ

きらきら 生き死に
してるみたいね

新しい星の名前を
教えておくれ 姉さん
 ....
溜息すら零せない
その瞬間に愕然とする
どこかで満足しているのだろう
終焉を望んでいるのだから

薄ら寒い笑いに包まれて
不要たる存在としての自己
無視と嘲笑の天秤は
変わらずに揺れ動 ....
光を冷たいと感じる
地下だからだ
スケッチをしていても
 地下だからだ
 地下だからだ
青く塗りつぶしてしまう
上手ですねスケッチ
これはわたしの言葉
 地下だからだ
 地下だからだ ....

午後が
千枚のツツクホウシで耳に触れる
この、耳、
もっと奥へと誘う迷路を装って実は
透明のものにたやすく沿う為の形状の
この耳が、悦びに震える、嗚呼、午後よ、
午後 ....
昨日から
うちに届いている新聞は
どのページも
見出しだけになっている
うちの人は
気がついているらしい
私の脚は
ぐずぐずしていて
病院へは行けない
パソコンは音声入力を覚えた ....
雨が上がると
空気が透明を増して
夏の名残と夢とが冷まされ
水の中を歩くように九月

夏服の明るさが
どこか不似合いになり
息を潜めていた淋しさだとか
熱に乾いていた涙が
堰を切 ....
「お前は泣き方を忘れたね。」
幼い私が言う。

「いらっしゃいませ」
笑う私。

「こちらへお願いします」
客に背を向ける。
途端、
ガラスの中に目が映る。

「悲しい理由は見つ ....
君が好き。

ただそれだけが、
素直にいえなくて、もどかしくて。

僕を見てよ。

素直じゃない僕は、
ずっと君だけを見てるんだよ。

君が好き。

君が望むのであれば、
何 ....
スパーンは何度も訪れる

スパーン!!

昨日、私は小泉首相になった
角ばった頬と細い目
三角定規の鼻
確かに、あのときは首相だったから

スパーン!!

鉄線好きなんだな
気 ....
どこからともなく湧き出でる
今日を生き抜く志
引いてはならぬと奮い立ち
それこそが我が道の誓い

わけもわからず突き進む
明日を貫く鉄則
振り向かず前を向き
これこそがわが道の精神
 ....
なにかを そこなうのを
おそれずに いうなら
ことばは わたしから
あふれて わたしでない
もののために かがやく
 耳という耳を串刺しにして歩く避雷針。
レコードの針。世界を夕暮れにするための音楽。
 
 夕闇の中で僕は、蝙蝠と一緒に飛び回る
真っ白な一羽のニワトリだった。梁から梁へ
飛びうつる大工のよ ....
昔私は2つ下の弟に
私は本当は他の星から来たんだと嘘をついた

それはちょうど私が小学校に上がる頃で
家には新品のランドセルがあった

どうしてそんな嘘をついたのかは分からないけど
弟は ....
笑えというのなら
笑いますけど

泣けといわれても
泣けません

笑うのなら簡単なんです
いつも辛いとき
私は鏡に向かって
よく笑いかけました

「ほらね、笑える。だから大丈夫」 ....
「傷つく瞳の奥」

傷つき、静かに流れる君の涙

僕には何も出来なかった

流れる涙、瞳の中には何が見えるの?

怖くてとてもじゃないけど聞けない

けど、今はただ、君の ....
傍にいた人が消えるのはこんなにも悲しいことだろうか?
当たり前の様に触れ合うことも出来なく
朝起きれば 君が傍にいない

おはようと言っても返ってくる 言葉もなく
君がいないから少し ....
八月 二週 また 入院暮らし...
ガラスの塔のなかで、優しいひとらに、接しながら、病と添い寝して。
夏は、晩夏を迎えて、( もう、立ちつくし、亡くなっているのかも、しれない。 )
 ....
夜の傾斜をくだってゆく
くだるたびに傾きがちがうような
いつもおなじような気がする

夜だから傾斜は暗い
ところどころに湿った火がともっている
そのそばにその火を嘗める獣が
いたり
い ....
{引用=秘密と呟けば
何か呪文のようで心地良い
おんなのこ
ないしょと声に出せば
かわいらしいのに

秘密
お月様が昨日より欠けてく 
ずいぶんと
欠片が順々に宿る秘密
昼間花柄が ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
季節というよりも時ぽえむ君11*06/9/4 13:41
黒揚羽(零の産声のする)こしごえ13*06/9/4 13:22
肯定ペンギンの消えたコロニーLucy.M...12*06/9/4 11:13
煙草男と風穴女虹村 凌1*06/9/4 10:51
馬鹿と煙は高いところが好き2*06/9/4 10:40
ふたりのことたもつ1806/9/4 8:50
『夕陽の女』橘のの2*06/9/4 8:35
あてFUBAR7*06/9/4 5:09
「貪欲」ゼッケン106/9/4 3:27
双子の花火あおば5*06/9/4 3:02
白い絵の具はヨルノテガム106/9/4 2:06
知らない星106/9/4 1:50
偽善の犠牲者松本 卓也406/9/4 1:30
あおいこと黒川排除 (...206/9/4 1:06
震える耳A道化1006/9/3 23:42
世界天野 碧006/9/3 23:34
輪舞(ロンド)銀猫19+*06/9/3 22:34
悲しみミゼット3*06/9/3 22:30
君が好き。神音206/9/3 22:21
スパーン木葉 揺606/9/3 22:10
変わらなければ変わらないぽえむ君3*06/9/3 22:02
そろもん(矜持の話)みつべえ206/9/3 21:18
プテラノドン3*06/9/3 21:03
ランドセル松本 涼606/9/3 20:39
笑えというのならANN1*06/9/3 19:02
「傷つく瞳の奥」Taka★H...106/9/3 17:34
さよならの唄海月0*06/9/3 17:28
晩夏への手紙モーヌ。14*06/9/3 16:39
夜の傾斜塔野夏子14*06/9/3 16:17
流星群がつれてくる夕凪ここあ5*06/9/3 14:30

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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