傾斜/午後の光
射す灰色の空は
立ち並ぶビルの
すぐ上に落ちて

夕焼けが始まる
前の憂鬱を伴った眩しい公園で
少女はぶら下がっていた/傾斜

「久しぶりに土の匂いをかいで
 あの ....
小さなコスモ。
宇宙。
キミ。
わたし。

ハロー、星は見えますか
空気はきれいですか
天使のようなソレはありますか

ハロー、空は狭い
暗くて何も見えない
ここには僕以外誰もい ....
水鉄砲を空に放つ


リアス式海岸を
走る

気動車
機関車
各駅停車の
車両達
それぞれが
異なる
ジョイントの音を立てて
走る



水鉄砲を携えて
 ....
人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
 ....
技術
 技術外れの季節に
議会を解散したかったのだが
主権者の端くれとしては
クレマチスが良かったわ
と言ってくれるまで
くるり棒を振り回す
麦秋の徒に
陰口
影女
悪巧み
古狸 ....
あなたの気持ちだけぽろんととれちゃって
彷徨うけど許してね
拾ってあげて小さく
ひとくちだけね

見つけてほしくてくっつけたこの鍵は
醜くいからここに捨てておくよ


あなたの気持ち ....
打て
打て

撃ち殺せ

死人の 群れが 大海を わたる時
隠避な 音色が
打て
打て

砂漠の 平穏
深海の 戯言

愚者たる およそ 全てに いたる
寂しさを 求めよ
 ....
生きてきたこと  
ふりかえると
私の周りには
たくさんの
ぬくもりが
あったことに
気づいた

やりたいこと
みつけさせてくれた
大切な仲間がいた

それは君なんだよ

 ....
地球は回っているのだと
ジャンプしてみた

着地した場所には穴が開いていて
下半身は中に入ってしまった

訳がわからず飛び出た

すると今度はもっと深い穴に落ちた
真っ暗 ....
 
 
   アーメン


 ひとりの人間も
   愛さずに

今日も賛美歌 口ずさむ



  久しく待ちにし
  主は 来ませり

ひとり賛美歌 口ずさむ


 ....
願いつつ放たれた僕の希望は
うすら闇の中へと消えて行った。
追いかける事も無く、ただかりそめに
うつろいゆくとかげ。

秋の日にただ君と出会い抱き寄せた肩に
ありしひの思い出と悲しみがみだ ....
あまりにも静かな夜だから。

僕は空を見た。

星は少なかったけど、綺麗だった。

空気は気持ち良くて。

心は落ち着いた。

あまりにも静かな夜だから。

僕は道路に寝転んだ ....
オレンジに染まる椅子と机 数字並べておままごと
『昨日ブランコが一つ壊れたんだって!』
『三つしかないから早く行かないととられちゃう!』
肌に刺さった野分の陽だまり 心もとない私の心
『    ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて

  枯色の穂の律動

その春のようなくちびるに
すべり込むのです


かわききった大地で
 ....
少年は宿題をやらなかった
先生から言われた居残りは
いつものように嘘泣きすれば
みんなと一緒に帰れることを知っていた

交差点で友達と別れた帰り道
不自然に動くものが
彼を横切る

 ....
どうしてあたしに いじわるするの
と聞いても
あなたはただただ 小石を蹴った

どうしてあたしが来ると でていくの
と聞いても
あなたはただただ そっぽを向いた

だからなのかな

 ....
今日も失敗ばかりで嫌になってしまう
そんな時はこの言葉を思い出して欲しい
ナンクルナイサ

人は誰でも間違いをするもんさ
別に君だけじゃないさ
今日の失敗の神様は君を選んだだけで ....
あなたとおそろの夫婦箸
いまはもう使う気にもなれない
あの頃は愛の姿を信じていた
同じ季節の同じ日々
それでも、素肌に感じる感触は
あの頃とは確かに違っていて
ひとり台所に立てば
化学の ....
壁に{ルビ掛=か}けられた 
一枚の絵の中の蒼い部屋で 
涙を流すひとりの女  

窓からそそがれる 
黄昏の陽射しにうつむいて 
耳を澄ましている 

姿の無い誰かが 
そっと語り ....
気がつくとその{ルビ女=ひと}は 
明け方の無人列車に乗り 
車窓に広がる桃色の朝焼けを 
眠りゆく瞳で見ていた 

列車がトンネルに入ると 
全ての車窓は真黒の墨に塗られ 
闇の空間を ....
いつのことか ハマヒルガオが 群生していた
ような気がして 彼が思わず 発語したのを
彼女の発語が 相殺したので はじめから何も
なかったのと 等しい時間が 末永く続いた
規則正しく 連なって ....
北鎌倉の山寺の
{ルビ境内=けいだい}を歩くと 
左手に緑色の池が現れた 

小石を一つ拾い 
池へ投げる 

緑の{ルビ水面=みなも}の真ん中に 
水の花が開いて 
広がる 
  ....
背の高いやせっぽちのぼくのともだちが
しろい坂道をくだってゆき
曲がり角を折れてそのまま
消えてしまう
そんな夢をみた

ぼくは追いかけなくちゃと
いっしょうけんめいころがるように
追 ....
木の蝶
歩道橋の手摺りに置いた

棒に のっかってた
口元 陽に さわり

生真面目な終わりから始まる
朝に 応えるはず

腕の中で 木に戻り
変えられた 前の顔

幾度も 聴 ....
目が覚める。

寒い

防寒着は質の悪い毛布と化していた。

見たくもないものを見てしまうのはただの好奇心によるものか。

得られるはずのない温もりを、質の悪い毛布に求めて、私 ....
此処らで一番有名な
お屋敷構えるご主人は
俺をとんと召さんと言う

学成さず
抱く位は植木屋見習い
{ルビ大将=おやじ}の下で{ルビ雑用=パシ}られる
屋敷に呼ばれりゃ呼ばれたで
切っ ....
いったい何を描きたくて
こんな背景のない風景画を

握りしめたペンが色をのせるのは
あぁ あたりまえのこと

あちこちに飛散する偶然たちが
集まりかけていたはずなのに
小さな ....
 ・・・ひとりのこどものために

人間の中で
いつもわたしは震えていた一人のおさな子だった
ふたおやの不当な暴力に 無力であり
理不尽な要求に 声を震わせ 慄き
欲望の魔の手に この身体を ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
光の中、静かに死にゆく森
闇の中、静かに死にゆく君
人の中、静かに死にゆく善
夜の中、静かに死にゆく鳥
火の中、静かに死にゆく空

希望さえ、静かに死にゆく{ルビ現実=ゆめ}物語

ね ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ミルクコーヒー結城 森士4*06/9/24 4:07
溺れるコスモdew006/9/24 3:50
海岸線あおば8*06/9/24 3:38
ちょっと一服しよう七尾きよし8*06/9/24 3:31
外周人あおば5*06/9/24 2:22
ハザードランプアサリナ5*06/9/24 1:30
混迷奥津 強206/9/24 1:22
言えた日黒花1*06/9/24 0:33
年月れるむ406/9/24 0:06
ティモ絶叫!橘のの2*06/9/24 0:06
はなたれたやhiroto206/9/23 23:47
夜の扉。狠志106/9/23 23:25
あの日の出来事櫻田 紫106/9/23 23:20
春の葡萄[group]たりぽん(大...18*06/9/23 23:17
片足の雀ぽえむ君7*06/9/23 22:40
狼の手を取って笑う少年は目が見えない[group]プル式5*06/9/23 22:36
ナンクルナイサ海月2*06/9/23 22:35
夫婦箸[group]恋月 ぴの15*06/9/23 22:13
絵の中の部屋 〜姿なき人〜服部 剛14*06/9/23 21:23
朝焼けの声 12*06/9/23 20:39
遠泳砧 和日506/9/23 19:53
はじめの一歩 〜鎌倉の寺にて〜服部 剛8*06/9/23 19:46
やせっぽちのあいつZUZU406/9/23 19:15
陽になれ砂木7*06/9/23 18:46
_あさみ106/9/23 18:31
かけおちごっこ2*06/9/23 17:45
「一つ残らずささげよう」ベンジャミン3*06/9/23 17:43
天使祝詞 ウリエル[group]The Bo...5*06/9/23 17:25
同じ目たもつ23*06/9/23 17:12
絶望の全望の観覧者桜木 ハル206/9/23 17:00

Home 戻る 最新へ 次へ
5095 5096 5097 5098 5099 5100 5101 5102 5103 5104 5105 5106 5107 5108 5109 5110 5111 5112 5113 5114 5115 5116 5117 5118 5119 5120 5121 5122 5123 5124 5125 5126 5127 5128 5129 5130 5131 5132 5133 5134 5135 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.08sec.