いつも留守のあいだに
ぼくのポストにたてかけられている
回覧板には
いくつもの恋の終わりがのっていて

ぼくはその欄を見るのがとても楽しみ
恋は突然に始まり
ある日うそのように終わってし ....
人に抉られ続けた跡が 消えてはいない山
絞り尽くされた木の幹に乗り上げた足は
痛みもなく山を登る
のぺりとなだれる空の底をかきこわそうと
枝は剥き出しになって待つ
白い石はない
肩にかかっ ....
夜空にむけて交差するサーチライト
眩しいビームを浴び、汚れて落ちる雪
つめたい降下物の吹き積もる
大雪原の収容所に「声」はない

化学合成された香料の匂いと
いくつかの薬剤を染ませた謎めい ....
あたたかい寝まきです
でも
あたたかいふとんです
おかあさん
頭のほうが寒くて
しんとします


眠ったとたん 朝でした
お昼を食べたら
もう夕ごはん
ふしぎです ....
半角がどうしてもかなに変換されない
ということのために、私はいったいここ何日ぼうにふっているのだろう
家でできる仕事です 誰でも簡単にできるお仕事
いえいえ、パソコンの知識なんか、なくても大事
 ....
いつもよりも少しだけ
人の話に耳を傾けてみたら
少しだけ
人の温もりを
知るようになりました

いつもよりも少しだけ
花を見つめていたら
少しだけ
永遠というものを
考えるようにな ....
 行け その細い径を通って
 白銀の雨のふる 森のなか
 あたらしい宝物の絡み合う蔓植物の
 つまらない詩句の鎖を見て来い。

 案外つまらない
 つまらないものなのだ
 それゆえに ....
役立たずの時間。

全世界共通の言葉はない。
肌に触れた言葉はない。

聞け!というが、
   言葉は記号だ。
   描かれたものは景色だ。

小さな本屋の窓を拭く。
片手間に淹れ ....
流星 流星
おまえのしっぽを
わたしの窓辺にたらしておくれ

そうして
わたしを月までつれてって

ロケットやUFOより
おまえのしっぽがお気に入り

蒼い 蒼い
おまえのしっぽ ....
国道66号を通って
東から西へ抜けるんだ
日付変更線を通って
君を迎えに行くんだ

誰かの悪夢の様な
まっきいろのキャディラック・カブリオレ
豹柄のシート
ステレオからはエイティロック ....
私は殺人鬼だ

自分で自分を殺そうとする

どうしてか分からない



ふとした衝動が私を襲う

ナイフでその手を切れと



私はその指令に抗おうとする

だが時 ....
壊れた機械は修理すれば元通り

きちんと正確に働いてくれる



じゃあ壊れてしまった人間は

どの部品を変えれば治るの?

どう修理すれば人間として正常に機能するの?

 ....
山の端を染めるは緋色

茜より深くより味わい深げ

もう日が沈むのか

今日という日をだんだんと短く感じていく

山の緑はまだ色を変えない

でも夕暮れの山の端の色は

まるで ....
本当はAが好きなのに
Bが好きってことになってるみたいだ
の箱

の前を通ると少し嫌な臭いがする
あと少しでマンボウの所なのに
なかなか進めない
昨日のゲームの夢と今の算数が次第に入りま ....
  風吹けば
  薄紅色の水玉模様
  ありがとう
  もう何も考えなくて済む



  閉じこめられたら
  二度と目覚められなくなる
  それがいい



  さ ....
 悲劇を楽しく踊りましょう
 みなで薪を取り囲み
 すると火は
 あなたの服に引火する
 あなたの悩みが燃え上がる
 それでもあなたは平気そう

 悲劇とはこんなものだと
 あなた ....
頭蓋骨を輪っかに切って
かぱっと開けて
見てみたら
ごまプリンがいっぱい
詰まっていた
だから
スプーンを突っ込んで
ぐちゃぐちゃに混ぜてみた
そして再び固めて
そうっと
頭蓋骨を ....
 休日の朝、西野は8時ぴったりに目を覚ました。
「なんてことだ! 8時ぴったりに目を覚ますなんて! きっとこれは、俺が幼い頃母親に欲望を抱いていたから罰が当たったにちがいない。時間のやつが、世の中の ....
お前が犯ったんじゃないのか。
犯行時刻の午前3時45分頃、
どこで何をしていた?
何、ここ以外のどこかだと。
そんなものがアリバイになると思っているのか。

犯ったんじゃないのか。
お前 ....
最近冷蔵庫に
レモンを一匹
飼っていたら

今朝
絞られていた

何か飲むときにいつも
瞬きを忘れるおまえは
俺をじっと見つめながら

こくこく
ちいさ ....
隠者のような断り書き「ずつと見てゐて
真っ赤な碁盤
 指された後手三七ガングリオン成りビショップ
  (受動詞は常に感謝している)
汗とアセテートを握る昆布
学ぶ目さっきの決断ジョッキの中コ ....
心地よい風が肌をかすめた

過去の情景を思い返す夕暮れ

見上げた月は
いつもより明るく

寄り添う星とともにそこに

なんとなく

ただ何となく

夫婦のように思 ....
あなたの眼は
あの彫刻より
美しい
暖かさと冷たさを 併せ持ち
時折 艶やかさが顔を出す

あなたの鼻は
あの彫刻より
美しい
高く美しい曲線を 描きながらも
決して 行き過ぎた主 ....
しんしんと眠る森
十五夜の月を映した湖
さらに枯野をすぎて

大地の裂け目から
地の底から
やさしく吹かれた
しゃぼん玉のように
夥しいほどの色づいた想いが
きっと魔法みたいに重力の ....
雨に打たれた
僕を罵倒する無数の詠みたいだ
痛みは感じず
冷たさだって残っちゃいない
無意味な落下風景

これが罪だと僕が呟く
誰にも知られていない僕だけの罪

穢れた雨じゃ禊になら ....
何処へ 行けばいいのかと
問いを重ね 時に迷う
年を重ねるくらいじゃ
見えてきやしない 世界の真ん中に

日々を 送るこの部屋
木々の 木陰はいつも優しい
幸せを 追う線路
始発駅は  ....
雨を連れてきた少女が
優しいソプラノで歌い
美しい夢を見た男たちは
花嫁の所在を探し求めて女たちを殴りつけ
少女は如雨露でうす桃色の野花に水をやり
男たちは銃砲店を襲撃し
花園には霧が立ち ....
佇んだ夢
あふれた鼓動
意思
巻き取られた時間

放たれた野に広がるシャボン玉
煌いて、割れる

さかしまに映した人の影
揺れる朝

還らない

澄み渡る青い空
ひび割れた ....
すゞやかな夜に

泣いている

悲しくもないのに

淋しくもないのに

鳴っている警鐘

遠くへ追いやった想いが

今 まさに

消え去ろうとしてますよ

絡めた指の
 ....
花火も出来ずに終わった夏

君と二人

鈴虫のなく中で

公園で花火

秋花火

少しおとなしく見える炎は

静かに

美しく

君の瞳に映って

僕はしばし

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
回覧板ZUZU706/9/29 19:30
山の名前佩慈の工人106/9/29 19:14
囚われた声atsuch...5*06/9/29 17:17
わたせない手鏡木立 悟906/9/29 15:29
占い師がいるからワンダー106/9/29 14:55
いつもよりも少しだけぽえむ君13*06/9/29 14:35
冒険白雨4*06/9/29 13:52
役立たずの時間ブライアン0*06/9/29 13:24
わたしを月までつれてって[group]未有花6*06/9/29 12:56
キャディラック虹村 凌2*06/9/29 12:55
殺人鬼ajisai3+*06/9/29 12:11
私は何者?4*06/9/29 12:10
緋色の季節4*06/9/29 12:08
0*06/9/29 11:58
春の花草野春心306/9/29 11:46
白雨2+*06/9/29 11:33
ごまプリンチアーヌ206/9/29 11:19
葉leaf3*06/9/29 10:47
ロジック犯ブルース瀬戸...606/9/29 8:41
レモン水水在らあらあ21*06/9/29 6:29
脱兎するインデント,{+}過ぎるシビア人間206/9/29 6:18
寄り添う二人れるむ206/9/29 6:14
蠱倖姿美[group]FUBAR3*06/9/29 5:37
満月の底atsuch...5*06/9/29 3:26
天気予報は雨のち晴れと成れずwhippo...006/9/29 2:52
38、プレイス 【ぷれいす】→PLACE[group]雨宮 之人1*06/9/29 2:08
水の都ダーザイン11+*06/9/29 0:58
奪われた自由月焦狼0*06/9/29 0:24
すゞやかな夜に藤原有絵4*06/9/29 0:15
秋花火ささやま ひ...2*06/9/29 0:05

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