大切に閉じ込めていた想い出を
無理矢理こじ開けるのは誰なの?
言葉の通じない川に言葉がさらわれて
おととけななな、おととけななな、と笑う川
いますぐに言葉をはなしたまえと川に告げれば
おととけななな、おととけななな、と運ぶかーぜ
風でな ....
嘘は嫌いじゃないがこれは嘘じゃないって
この青空の下でだけは見逃さないで
そこでだけは強くなって虚な見栄を張って
なにもトラウマになんかするつもりもないし
あたしも君も大丈 ....
いつまで繰り返す回想シーン
再生し過ぎて擦り切れてる
テセウスの船
きっと 乗組員の純粋な感情も いつの間にか忘れて 今日も 酒に逃げてる
思い ....
○「最後」
はじめが肝心
最後はもっと肝心
終わりよければすべてよし
○「悪い方へ考える癖」
僕はすぐに悪い方へ考える癖がある
親父の一方的なわけのわからない叱責が
トラウマになって ....
オンボロ単車にまたがって
宙也くんが行く
なぜブンガクなの?
匂いが好きだからさ
降り続く雨の匂い なまぬるい夜風の匂い
捨てられた仔猫の匂い 拾い上げた ....
1
それはただのミックスジュースだったのだけど、
形を失った果物に、また世界は混乱した、
それで笑ったんだ、
私は世界から切り離されていった、
それは単純な言葉によって、記述できないから、
....
空は黄金色に染まり
世の吉兆を知らせる
ああ、空を見上げ
不安げに眉をひそめるも
誰もその異変には気付かぬ
空がだんだんと紅く染まり
ますます不気味な姿を現さんとするも
街人は立 ....
過ぎゆく故郷
ただ、君だけを想い
こころ穏やかならず
月のように優しい微笑を浮かべる君を
思い浮かべながら胸痛める
ああ、ひとめでいい君に逢いたい
君はいま、どこでどうしているのか・・ ....
〝夜のにおい〟
一体どんなにおいだろう?
きっと秘密の香り
夜霧にまぎれて思い出す
優しい思い出
哀しい思い出
闇は誰をも暖かく包んでくれるから
とっても安心して身を任せ ....
!愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛、愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛!
愛 欲 愛 憎 遭 い !
愛 愛 哀 、 ....
この夕空、エメラルドグリーンに
富士のコニーデの陰影浮き上がり
あの日とこの日と、軽やかに
懐かしく憧れに充ち
また繋がった 、
意識膨らみ自らの境界失くし
酷い火傷の様な深く疼く痛み、その痛みの上に無数の言葉をばら撒いて膿を解いた、あちこちで蠢く蛆虫の様な思念が、敵なのか味方なのか判別出来なかった、俺もまたそんな、薄気味の悪い境界線の上で歩みを続けて ....
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち
空はあおい
どうしようもないくらい
あおい
白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに ....
ただ広いだけの野に立たされて
私たちは呆然としている
野は広いだけで
本当に何もない
こんな場所で
何も持たされずに
何の約束もないままで
いったいどうしろと言うのだろう
私たちの戸惑 ....
眼の衰えというものは
結構たのしい
ときどき字を見間違うので
いつも新しい世界がひらける
コロッケワクチン
という言葉をみたときハッとした
そんなワクチンが出たのか
フライに揚げるのか ....
○「終活期骨太方針」
「年寄りは できただけでいい」
○「年寄りの心」
年寄りになって初めて年寄りの心が
わかるようになった
年寄りって
枯れ枝のようにもうなんもかんも枯れきっている
....
春が着いた
質感でそのことを知った
白いシーツ
草のようなところで
息を吐いて吸う
自分の内も
入れ替わり始める
良く整備された風速計の
真似をしようとして
笑ってしまった
....
悲しい日の帰り道
雨に汚れたダンボールの中に
小さな詩が捨てられていた
鳴いていたので連れて帰って
ぬるいミルクを飲ませてやった
みすぼらしくて震えてて
....
サル山でおサルがキイキイ啼いている
頂のテッペンよじ登り
われこそが天下だと大いばり
それを見たカラスが手すりに止まって
アホウあほうと嘲り笑い
キリンも
ゾウも
ライオンも
シマ ....
まるで一片ひとひらの赤い花びらが
徐々に開花してゆくように
貴方の醸し出すメロディーが
私の身体に〝音楽〟として流れる
情熱と美の女神の赴くままに新たなる詩が創生され
清らかなる泉の息吹 ....
水平線の上には分厚い雲
今日も太陽は見えない
諦めて踵を返そうとした時
雲が裂けてオレンジ色の光が
長刀のごとく海上に切り込みを入れる
強い光でありながら
儚く刹那の懐かしい夢のよう
雲 ....
自信過剰な彼女は腰に手を当て大威張り
まるで地べたに這うちっぽけな蟻を
鼻先であざ笑うかのように見下している
暗い倉庫に立ち並ぶマネキンを指差し
これこそが天下だと豪語しながら・・・
マ ....
古月浮かぶ夜に独り取り残され
この世の異様 その瞳の物言い
沈黙の内に告げ知らされれば
静かさ奏でる古月の旋律の
戦慄震えの疼く壮麗 、
羽ばたく思考動態の
脳髄へと影落とす
その足踏み ....
大体四月から五月にかけて
自称詩人が増殖する
それは新しい生活に馴染めずに
兎に角今より他の場所へとの思いを強くした
所謂社会不適合者が
逃げ道として自称詩人界に
なだれ込んで来るからだ
....
お知らせします
本日開催予定の
「自分を憐れむ会」は
中止となりました
皆様におかれましては
各々の憂鬱を隠し持ちつつ
しなだれた目線を上げて
花の下で存分に呆けましょう
....
私という存在を証明するものは何もありません
有るようで無い
無いようで有る
闇に明滅する蛍火のように微かなものなのです
煙草をふかし
ウイスキーを飲み干し
少しの食事で生きていることを ....
関税は愚かだと僕も思う
関税はいかんぜいなんつって
停戦の仲介については
特に愚かと思わない
他にあなたを救える方法を
僕は知りませんという具合だ
ときに誰も己をナチだとは思わ ....
海原に骨を撒いた
波が穏やかに飲み込んで
あなたの最後の引越し
あるいは野生に還す
自由に放たれて
世界中を巡ることができる
水平線を見て
地球とあなたの丸さを思う
私の知って ....
夕陽に染まった校舎の窓ガラス
君は寂しそうな横顔でひとり石を投げてた
ぶつけられた窓ガラスの割れる音だけがただ虚しく心に響く
そう、僕は忘れない
眉間に皺を寄せ
剥がれ落ちる窓ガラスをグ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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