水に流すは あなたのいたみ

     流して晴れぬは わたしのおもい

     春なら雛に のせましょか

     夏なら精霊に のせましょか

     秋なら紅 ....
子供たちはうとうとと、
昼寝の狭間のこころよさ。

隣では
浴衣をつくると、ミシンの音。

遠くでは
どこかの子供の笑い声。

風が黙って走り去る。
まわりから、忘れられたよう ....
抱えた哀しみまでそっくり瓜二つなんて
神様は本当に酷なことをする

心のやわらかい場所で繋がる君と僕の
その温度の共有こそがすべてだったというのに

目を離した隙に君は遠くへいって ....
全てから自由
全てから喜び
全てに感謝
全てにお礼

全てに御免なさい。
全てに許して下さい。
全てにありがとう。
全てに涙する。

全ての人に笑顔
全ての人に合掌
全ての人に ....
夜中の3時
ふと目覚めたあなたが言葉にならぬ言葉を私に向かって発する
私もまた
不完全な声の断片をあなたに還す

同意を求めるかのようなあなたの「ねえ」の
「N」と「E」のあいだにかろ ....
女にふられたので、
正確にいうと、これから女にふられるので、
稚内へ行って死のうと思った。
なんで稚内かというと、
日本地図を広げてみると、
いちばん遠いところがワッカナイだったからだ。
 ....
あなたはすっかりひろがってしまって
異常透明のあきぞらを
霞ませるだけの実態すら持たないらしい

昨日のゆうぐれ
おはようございますと挨拶しながら
工場のエアシャワーを浴びたとき
唐突に ....
斑に摺れた焦茶の扉
煙を追いかけ
粗末なアルミホイルに燃え散らし
凍りついた静脈
漲る黒い太陽は
走馬燈のように
浮かんでは消える断続性に問いかけ
問いかけてはひろがる

陰 ....
ユリノキと札をまいた柵は 間違いだと
硬くなっていたので ベコニアもマリーゴールドも
古いはやりのかたち 寄贈の名札の名前も
病院の受付で呼ばれていた
同じところがひとつもないのに
返事をし ....
悲痛な声で鳴いている
わんこ
ああ
お散歩のついでにスーパーに来たんだね
それで入り口に繋がれているんだね
口輪を嵌められて
くるくると回りながら
くおおおおおおおん
くおおおおおおお ....
牛のお肉が
ぴとぴとと
月の光に貼りついてる
生きているときは草をよく食み
くるぶしも美しかった
のだと思う
わたしのお肉もきっと同じ色をして
人のことをかつて愛したのも
この肉の ....
     「ありがとう」というきもちなのに

     くちをついてでるのは

     「ごめんなさい」だった

     なみだがにじんできた
新大陸めざし 大海原に漕ぎ出した

 人は無謀だというけれど


   私には夢がある


その夢を見失わない限り

        絶対に新大陸に辿り着けると信じてる
幸せな日々を送りたい
あなたと
そして 他に何人かいたらいいな
そうだったらいいな
なんてかなわないかな
これはわがままなことですか
ただ幸せな人生を歩みたいだけ
夢をかなえたいだけ
 ....
「ミチコちゃん」が僕を叩いた

だから「僕」はミチコちゃんを叩き返した

それを見たミチコちゃんの友達の「クミちゃん」が僕を叩いた

それを見た僕の友達の「トモアキ君」がクミちゃんを叩いた ....
今は亡き人たちに祈りを捧げるとき

なにもないはずの空間に思いを馳せるとき

そこにみえるもの

そこできこえるものは

あなた自身

あなたの声


早くみんなの目 ....
 
 
思い出してください
彼を


情のように
厚いくちびる

厳しさを
刻みこんだシワ



思い出してください
彼を


土曜日の夜を
心待ちにしていた
 ....
ついさっき流れていったものが
あんなに遠くにある
まだまだ止まらない
永遠の流れにもうどっぷりに浸かっている
僕はその流れに手を入れて
止めようとするのだけれど
流れは隙間を見つけて、流れ ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
水面を流れる灯の一つ、これは俺への餞ですか?
形ばかりの葬送儀式に、俺は何を思えばいい?
君達の目に溢れる涙は本物ですか?
底から語りかけても聞こえませんか?
彼岸から此岸には届かないのですか ....
青黒い、
時と云ふ名の液体に沈み、
我々は進む、
一直線に、
戻ることも、
横切ることも、
かなはず、
唯真つ直ぐに。

流れゆくものは時、
さう思ふのは間違ひだ。

時は一切 ....
 美しく輝きに満ち満ちた世界
 見上げればユニコーンが駆けている
 その先に何があろうとなんて考えず
 ひたすら先だけを見て駆ける

 突然の警笛に目を覚ます
 この寄せ鍋の世界で
 一 ....
昔々、日々は葡萄狩りだった
形よく大きなものを探し廻るのに懸命だった
憂鬱は出来事などでなく世界そのもので
頬を切る風は冷たいけれどやさしかった
横から奪っていく手のことなど ぼくはちっとも知 ....
世界を彩るのは 虚偽だけですよ と

午後の悪魔が言った



実際は新聞の色

あぁ、実世界なんてもんはしまうまの色ですよ と

午後の悪魔が言った




言いっぷり ....
 ●ひい『切ればみんながついてくる』


新木場綾之子(以下S)「雑木林を切りますよね、すると抗癌剤が売れます」
真下草継(以下M)「火の無い所に限って煙が立つ(笑」
S「それは煙がみんなを ....
今、何時か教えて
いいえ。まだ言わないで
判っているのよ?
 
瞼を開ければそこには私しか居なくて
距離が二人を引き裂いてしまった
陽は冷たく翳りを教えてゆくだけで
絡み付く憎しみに飲み ....
ほら、見て御覧、満面の笑顔など何処にもない、




一度きりの夢が
僕を蝕んでしまったことがある
毎晩その夢の続きばかり願っていた
学習など嫌い
全てがもやの中で僕を待っていて ....
カラカラと 足音
追い抜いていく人影は
乾燥したプラモデルに見える
保険のかかった 足取りは重く軽く

カラカラと 足音
ルーレットは回る
何てこと無いさ
人生は 思いもしない必然で進 ....
始まりの始まり

ゼロから始まり
ゼロに終わる
古びた社に幣を手向ける
立ち去る背に蝗の姿
農夫ということばも無い時代に
立ち去るという観念
喪失という確信
すべては幻想の下に始 ....
夕日の赤は夕日の赤

他のどの色でもなく



一日の終わり

その美しさの中

今日という日にさよならをする


家路につく少年

長い影

夕飯の匂い

燈っ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
創書日和「流」  流して、流れて[group]逢坂桜11*06/10/17 21:55
ネコ助206/10/17 21:43
シャムはダンスを踊れるか朽木 裕2*06/10/17 21:27
流れる時空ペポパンプ4*06/10/17 20:41
あいだ山本 聖106/10/17 20:23
稚内へ行って死のうしゃしゃり906/10/17 19:51
White noise佐々宝砂6*06/10/17 19:36
白い肖像キメラ406/10/17 19:30
ユリノキ佩慈の工人206/10/17 18:17
スーパーマーケットの外でチアーヌ206/10/17 17:41
お肉たもつ506/10/17 17:13
きもち[group]逢坂桜3+*06/10/17 17:09
明香璃106/10/17 16:37
幸せな日々きみ6*06/10/17 16:27
無題106/10/17 15:31
投げかける影4360*06/10/17 15:17
チョーさん。橘のの106/10/17 14:10
流れ倖之丞0*06/10/17 13:20
図書館に通う吉田ぐんじょ...3706/10/17 11:59
質問状whippo...006/10/17 11:43
創書日和。流 【Free fall flow, river ...[group]佐々宝砂706/10/17 10:49
駆ける山崎 風雅306/10/17 9:06
昔々、日々は、新谷みふゆ8*06/10/17 8:43
午後 の 悪魔。もも うさぎ8*06/10/17 5:59
√マングローブに刻まれた”我是一隻妓” 〜僕と酢蛸の七拍子〜人間6*06/10/17 2:44
消せないものAKiHiC...206/10/17 2:19
優しい河馬などいない田島オスカー106/10/17 1:51
45、人生ゲーム 【じんせいげーむ】[group]雨宮 之人1*06/10/17 0:50
前世紀あおば4*06/10/17 0:24
夕暮れささやま ひ...2*06/10/16 23:59

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