高速道路の横で
光ネオンに包まれうたた寝している
行き交う車をかすりながら
ゆっくりと歩き出す
飛び立つ鶴の群
湖には立ち止まるほど遠くにじむ
髑髏のパ ....
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた
今日 ....
酔っ払い
どこまでも寂しくなる夜
赤くほてった顔でふらふら歩き
電信柱に額をあてて寄りかかる
辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ
夢に見る
愛しき君 ....
*
蜂男は全部が蜂でできている。
顔も、身体も、腕も足も
ぜんぶぜんぶが蜂でできている。
黄色がかったオレンジと、黒の縞の蜂でできている。
だから
側を歩くとブンブンブンブ ....
マリンちゃんの話
きいてほしい
マリンちゃんはジョニーの腹違いのいもうとで
ジョニーとは似ても似つかないほどの美少女だ
めったに笑わないとゆうか
笑った顔を見たことがない
でも笑っ ....
砂をつかんで はなつ男がいる
砂はどれも 鳥のかたちになり
おちて こわれる前に
風がすくって せっせと
雲の巣へ はこんでいる
あの小さな星に願ったの
早く あなたに会えますようにって
同じ星の下
ずっと 私たちは生きてきたのね
これからも
ずっと ずっと一緒だヨ
世界の端っこのようなところで
僕と牛とがシーソーをしている
ぎったん、ばっこん、する度に
審判の人が紅白の旗を挙げて
正誤を判定する
あまりにも長すぎたね
どっちがどっちなのか
....
あなたのために生きることは
あなたのために生きることにはならない
わかっていても
あなたのために生きたい
そう思うだけでもだめですか?
まるで偏執な物体が希少に向かいあい
執拗に岸辺を凌駕しきれないでいる
“失う”とは時になんと甘美な転生なのだろう
在るべき場所にモノが無くなる便宜上の不備
モノローグの反響が外界の冷旋 ....
こちらはジェットストリーム
今宵貴方に夢をお届けします。
ラブソング・ゴスペル・シャンソン
何でもござれ...。
頭を振ると気持ちはハッピー
疲れが吹き出す
話し相手はいない
ロウソ ....
繰り返すことが日課になっています
歯並びはがたがたになってしまいました
またたくまに
バリボリ暇を潰している毎日です
遊びたいと思っていたんだけれど
叶いそうにありません
しょうがないです ....
星空を見たかったのに。
外は青空だった。
夜まで待ったら。
曇空で。
夜空は、冷たかった。
街路灯に照らされた千万粒の雨は透明で
幾条もの細い線が夜のアスファルトに吸い込まれる
上目遣い
僕は小さな赤いアーケードの下でそれを眺めていて
耳には降り始める雨の湿ったにおい ....
音をつまみ
降りてくる
曇の端に
奏でられるとき
わたしのなかの
水であるもの
いつわりをとく
筆を洗う
ふりつもる底
浅い水紋
沈みひろがる
音を見 ....
しとどに雨が降る
大粒の雨が
ブリキ屋根に穴をうがつ勢ひで
降り募る
降つて 降つて
怨みを晴らさうと
降りまくる
中に侘び暮す人のうらみを
....
調子が悪いといって
約束してはドタキャンばかりする友人と昨日ようやくであった。
会ってみれば元気にしていたので、
「元気そうだね」といったら、
ひどくいやな顔をされた
「朝は元気じゃあなかっ ....
Ar
天使の手繰る、糸
それぞれに
太陽が(雑多な、点 手繰ル)
ぶら下がって イル、
永いメールワークの
合間、に
君の眺める
旭日に、酩酊して
T字路に射す
光、針の様な ....
いつも一人で帰った通学路
部活でレギュラーにはなれなかったけれど
この道ではスーパープレイの連続で
この時ぼくはヒーローだった
いつも一人で帰った通学路
テストは平均点より少し下だったけ ....
{ルビ石仏=せきぶつ}のこけむした肌が
しゃんわりと日に照らされて
青く反射している真昼すぎ
山山は遠く波打って青白くかすんでいる
地際にひとり
うっすらと真っすぐに立つからだ
ポシェット ....
床に教科書が転がっている
硬くなった茶色い吸殻が転がっている
トイレットペーパーが丸ごと転がっている
巨大なキャットフードみたいな
テトラポットが好きだった
のを
思い出したんだよ
....
積んだ石が流されてきた庭を掘って、埋めたいものが見当たらない。怖い色があった夜。あれもこれも気の済まない形ばかりの空に、囲まれていた。しゃがみこんだ足の下に押さえ付けた砂利の尖り。たくさん作った傷の ....
*
もはや
時の流れは緩やかです。
それはそれは
気が遠のくばかりです。
ええ
そういえばあれから
もうずっと人間を
見ていません。
けっきょく ....
*
彼女は
心音の優しい娘でした。
共に暮らした日々に
確かな安らぎと幸せを
感じました。
きっと
愛していたのだと
思います。
なのに ....
あの
白い薬局で手に入れた
不老不死の薬は
思ったよりずっと甘くて
胸やけなんかしたりするのでした。
どうやら
それが最後の2つらしく
ちょうど「売り切れ」の札が置か ....
器に水を湛えたけれど
罅の隙間から零れ落ちてゆく
いくら注いでも満たされないままで
床に指を腕を伝って溜りを作れば
そこに逆さまの僕が映る
明日は雨だと予報が告げていた
傘を持って出掛 ....
死んだ
友の闇に消えつつある頭
抱きながら
指の甲に刻まれた紋様を
継承する 儀式は終わった
透明な下半身を左手に
とくに射精をこころみ
わたしたちは壁の中
もう友が誰だったか
....
俺が、音色であれば、彼は、天使になりえたものを。
旭日は上がる。どこへでも。全ての人々のやつれた眼孔に落ちる太陽の醜さよ。そう、だから俺は太陽が好きだ。
孤独は、行ってしまった人さ。なぁ、お前。
....
この落ち葉を踏む感じがたまんないんだよなぁ
あなたは言った
私は
どちらかというとヒンヤリとした空気を
胸いっぱいに吸い込むのが好きだった
深まる秋の朝
そこここに澄ん ....
{引用=
沈黙するノートに。
わたしは魚。銀色の鱗をいちまい、はがして
秋の流れにそっと放つ。の。
ぐらぐらする、まっかな秋だから。
つないだあなたの手は、はなさない。
あ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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