一陣の風、
吹き抜ける
この晩秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
外部はなく
凪いで
人々は歩を進める

この地上にて

神々は居られ
その豊穣なる艶姿
人 ....
たぶん、若いころは善意の人が多いから、
寄付に絡む悪には気が付かない。

たぶん、年取るほど悪意に苦しめられるだろうから、
寄付など無視し都合のいい福祉を要求するのである。


 ....
間抜けな盗賊ヨランの話をしよう。
間抜けな盗賊ヨランは、(勇猛果敢なはずの)ドワーフのくせに、
ベル=ダッジアのように臆病だ、と言われていた。
しかも底抜けにとんまな奴だと。

ある時、ヨラ ....
カーガリンデの魔法使い、エインスベルには、
常に黒い噂がつきまとっていた。
いわく、彼女は黒魔術を扱い、死者たちを操っていると。
いわく、彼女は墓を漁って死体を集め、その身体を切り刻んでいると。 ....
おお、アイソニアの騎士よ、
誰がお前の勇猛果敢さを歌にすることが出来るだろう。
ああ、アイソニアの騎士よ、
お前はその死をもって死をも凌駕した存在となったのだ。

どんなに秀でた吟遊詩人であ ....
サンルームに垂れ下がる 隻腕で配置される
くびれた炎熱から独房まで
口当たりのいいときは 絡みつくようにして
玄関先に焚べているのを 袖の下から黙秘して
逆風とも追い風とも 根拠もなく、
 ....
背中を向けて
欺いてくれ
カラス鳴く早朝(あさ)
消えてくれ

さんどやしどの
嘘くらいなら
不思議な顔して
見ないフリ

君の悲しい
笑顔を見せて
くれた夜から
罪を知 ....
そんな、
ちいさないのちの、
いきていた、にさえも、
つめたいかぜはようしゃなく、
ふきつけるのです、
経済的に自立できない障害者にスーパーマーケットの惣菜の売れ残りを配る

おれは誰かを傷つける必要がある
真人間になるために
おれは瞬間接着剤を耳の穴に垂らす
音が聞こえなくなると
おれは善 ....
潜る期間に様残な情報をあさる。命って無駄に消費されることはない。結局は循環していくところにだけ、滞りが発生し、そこでまた打開という穴開けをすることで循環を繰り返していく。言葉について考えると当てはまる .... 孤独死して白骨化した恋人と抱き合える人はいますか

そこまで愛し合える恋人はいないのです

どんなに愛していてもそれは愛された自分への愛

白骨と抱き合う光景は想像もできません

もう ....
たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない

君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない

修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく

ノルウェ ....
無邪気にはしゃいでいる娘のそばで
妻がそっと涙をこぼしている
そんな絵画が脳に焼き付いた
仕事から帰ってきたら
妻が憔悴した面持ちで
今日は体調が悪いのと
そう語った瞬間
私の中に描かれ ....
乳児のわが子と遊んでいて
腹の底からわが子に笑いかける
するとわが子は
ひらひら笑って返す
妻がわが子を膝に抱きながら
向かい合わせで笑いかける
するとわが子は
くるくる笑って返す
仕 ....
とてもめずらしい光景が
竜王戦の第4局で現れた

終了まじかの大盤解説で
説明役のプロ棋士が混乱している

ふつう
投了の近い最終盤になると

不思議と
解説のプロ棋士の読みが
 ....
歯がゆいだけ うまれたがる。
砂で汚した濡れた未知。
モミジのように、
蜘蛛の巣に通りかかった、
天使はもとから羽根もない。

えんの下、指の股から、花が生まれていく
銭の視覚、とめども ....
落ち葉を見ると涙ぐむ。
自然な時間を呪わずにいられない。
夜の間に文字を探す。
どうせ使い果たせやしない…
朝、くまんばちが息絶えようとしていた。
olvido!olvido!
そうだ ....
あの日の津波で
何万のペンが
流されたことだろう

たった一本
生き残ったペンは
誰かの胸のポケットに
しがみついていた

ペンはまもなく
もとの暮らしに

書くものは以前と同 ....
得たと思うと同時に失う。
そう

花はひそやかにゆれている。
私はひそやかにゆれている。
命は命に支えられている
この体は何かからの借りものなので、この体を返す時は一先ず自然へ返す。
し ....
翼をもぎました
背中がかるくなりました
しとどに流れる血 真珠色の血あふれて
ふたすじの傷口を {ルビ白南風=しらはえ}がなでて過ぎゆきました
すずしい背中
六月のこと

あなたの手をと ....
銀杏が舞う舗道を
ゆっくりと歩いて
いろんなことを想いだすけど

恋することは、罪じゃなかったし
そんなことより
あの部屋にたどり着いて
ブラックコーヒーを、飲みたいな。

 ....
僕は鉄棒で
逆上がりができなかった
僕は社会でも
逆上がりができていない

鉄棒に乗って
前回りだと
鉄棒の上は通過点で
鉄棒の下がゴール
逆上がりだと
鉄棒の上がゴール
どこかへ寄り道をするようなアルペジオ
まるで僕等みたいに
今夜も頬を近付ける人がいない

喉仏の中に三日月
飲み込んじゃって
僕はずっと朝を忘れよう

あの頃
目を閉じる感覚で
人 ....
ペプシのCMで
頭が燃えてハゲてしまったのを機に
仏門に入るも
小坊主との男色行為が止められなかったため
破門された
その後は極楽浄土を
ネバーランドと呼び
現世に作り上げようとしたが
 ....
二〇一八年五月一日 「迷惑メール」


 迷惑メールが何通もくるのだけれど、いま見たら、「ワンナイトラブでかまいません。」と書いて、女の名前で書き込んであるの。笑っちゃった。こんなメールに返 ....
ふと、自殺してしまった友達の家に
遊びにいった時のことを思い出した
近くのゲートボール場に車を停めて
そこからから続く路地を歩いたことや
その友達の二階の部屋の隅で
小さく丸まって寝ていたら ....
四冠の誕生日プレゼントを
ありがとう

とは
師匠が自分の誕生日に

大変な偉業を成し遂げてくれた

弟子にむかっての
喜びの思いだが

まてよ
この日は僕の誕生日

師匠 ....
僕は 川を 見る
友達と ここで 僕は
その でも 光と 影に
歌を 景色に 感じ取る 
深く深く息を吸う
 それで灰の海に飛び込む

 薄明にも満たない冷たいだけのうねりに、
 なんども溺れながら。
 何処へ 向かおうと言うのだ

朽ち葉の思慮はない
ただふるえる筆に少し ....
もちろん殴らねばならない
のだが
それはあなたという個別具体的な
何というか
果菜を
殴ればすむ話ではないので
そこに立たれても困ります

というようなことがある
水と泡とは概念的に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
この地上にてひだかたけし721/11/18 18:25
ありを喰わないアリクイナンモナイデ...4*21/11/18 13:33
間抜けな盗賊ヨラン[group]大町綾音3*21/11/18 12:53
エインスベルの賦[group]3*21/11/18 12:12
アイソニアの騎士[group]4*21/11/18 12:11
懐古、同室の手記あらい021/11/18 8:14
嘘ばかり秋葉竹321/11/18 4:09
あかとんぼ本田憲嵩321/11/18 3:18
おれの子が食べるそのパンをあなたの子が食べることはできないゼッケン521/11/18 0:26
問いと答え武下愛1*21/11/17 22:00
白骨化した恋人北川 聖021/11/17 21:00
1。Cのうた梅昆布茶1521/11/17 8:18
母子像葉leaf121/11/17 7:12
照応121/11/17 7:09
AI超えの証明st421/11/17 5:19
紅底透睡あらい121/11/16 22:06
忘却ナンモナイデ...4*21/11/16 20:24
This is a penやまうちあつ...9*21/11/16 12:25
得たと思うと同時に失う。こしごえ1*21/11/16 8:55
堕天福岡サク621/11/15 22:50
ひとは生きるために生まれてきたんだと、夢をみる秋葉竹221/11/15 21:49
絶望と鉄棒イオン0*21/11/15 20:56
百年先の孤独ミナト 螢021/11/15 20:41
マイケル寂聴花形新次321/11/15 18:47
詩の日めくり 二〇一八年五月一日─三十一日田中宏輔13*21/11/15 16:52
友達の部屋ジム・プリマ...3*21/11/15 11:49
誕生日プレゼントst321/11/15 6:03
暮れゆく道で番田 121/11/15 1:55
薄墓詩あらい321/11/15 0:36
殴り方いる121/11/14 23:55

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