物怪が動く
第二日曜日
静かに眠る
もがき出す
悲しい人生
寂しい人生
人の嫌がる
ことばかり
魂を売って
快楽を得る
クダを巻き
酔い潰れる
憧れはわたしに
足りないものを教えてくれるけれど
足りないものを足す方法は
教えてくれない
どんな大人になったらいいかを
わたしは知らなくて
憧れる人はいたけれど
どんなに頑張っても ....
今日は晴れたので
畑の土に足を踏み入れてみました
乾いた土が靴の中に入って
ついには裸足で歩きました
今日は晴れたので
あいさつがいつもよりも
大きな声でした
返事も大きな声で
つ ....
みどりいろの切符を買って錆びた電車に乗りましょう
髪にすみ家を作っている鳥は「火ぃや、火ぃや」と鳴きますので
火が欲しいのでしょうね
さむいのでしょうね昨日しとしとと降る
....
ひとつの炎がてのひらにいて
手のひらのかたちからあふれては
熱も音も伝えずに
あふれつづけるそのままでいる
蒼い羽とむらさきの矢が
吹き荒れていた夜は明け
白い髪 白い ....
ぼうぼう山の狸が言った
そっちの煙がくさいから
こっちも負けじと火を付けた
乾いた木々が燃えていく
嗚呼燃えていく燃えていく
これであんたの山の煙も
気にならなくなった
....
碧の海 砂の珊瑚色
青深き遠 黒深き深
板根のもごよう森の床
少女の裸足
太陽の斑点と汽水域
泥を馳せ蟹をとらえる
森の精が瞳を閉じたまま
揺らす少女のキャミソール
鉛 ....
散乱するテトリス/展覧さる璃とす
(さんらんするてとりす/てんらんさるりとす)
トリスは決して居ないテトラを口にしない。
それは沈黙にも似た餓えであった。
テトラは必ず、いつか ....
湯船に
アヒルが浮かんでいて
わたしは
とっても不安
テーブルに
知らない人が
座っていて
やっぱり
とっても不安
冷蔵庫を開けたら
包丁の先が
こっちを向いていて
とにかく不 ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれど
僕の心の海鳥たちよ
僕に勇気を与えておくれ
たったひとつの道をみつけるために
大空へはば ....
彼は終わったことを知らない
彼は終わったことを知らない
だから裸足で駆け回る
放蕩息子の気軽さで
幼年時代の無邪気さで
気ままに主役を演じきる
彼は終わりを知らない
彼は終わりを知ら ....
夜ごと歩く月を追い、
旅に出る。
月は夜ごと、
誰かに囓られている。
夜ごと歩く月を追う旅は、
太陽の下を歩く。
容赦なく照りつける、
我が儘な太 ....
決して静かとは言えない、
荒々しい音を立て、
狂ったように踊っている、
いくつもの赤い光。
椅子を引き寄せ、
猫と犬の走る音を聴きながら、
それを見つめていたら、
静かに世界が変わっ ....
あたしとあだしのくんは、
大恋愛の末に結ばれた。
はじめて、
あだしのくんに告白されたとき、
あたしは別の人と付き合っていた。
一年後、
またあだし ....
ひとり上手な
ひとり好き
ひとり上手な
ひとり嫌い
ひとり下手な
ひとり好き
ひとり下手な
ひとり嫌い
あれは
はっきりしてる
陰影を それとも
明暗を、善悪を?
表すそれは すべからく
正反対? そう正反対
対照であり
しかし時に
それは混じりあい
グレースケールは、幻のように
コントラストで語り
....
毎日いろんなかたちのバベルの塔の建設に関わる
或いは色々な種類の背伸びの仕方をおぼえていく
こつこつとレベルを上げ努力をし積み重ねるもの
それらに意味はあるだろうか
歴史のどの部分が繰りかえさ ....
知らない町にやって来て
四畳半のアパートで暮らす
目に映るモノは
何もかもが新鮮で
同時に僕は
どうしようもなく
一人であることを
実感する
部屋
かつて人が住んでいた部屋
そ ....
本を開くと
そこは遠い昔の日本のお寺
お金持の人々が行列をつくり
次々と賽銭箱に大判小判を投げ入れて
ぱん ぱん
と手を合わす
そこへ
ひとりの乞食があらわれて
薄汚 ....
わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたしは
何も良いことなどありません
だんだん寒くなってくると
わたしは何かを思い出せそうで
....
辿り着いたよ世の果てに
走りながら立ち止まりながら
疲れ切って時に歩きながらも
辿り着いたよ
世の果てはとても温かい
知らなかったよ
いつもただ付き従う
従者のよう ....
あなたはこう言うのです
自分は汚い言葉を吐き散らしながら
生きている、と
誰かを傷つけることを知っていて
誰かに同情して貰いたいと知っていて
汚い言葉で世を罵ると
私は ....
いなくなるとすぐ生きてる?と聞く
そんな時間だった
死んでる?
私はもう何もないから
こわいことばはみんなまほう
おばけも信じてる
ゆれるゆりかごがあなたのおうち
....
人生につまずいたそこの君っ!
君はつまずいたのではない
ズッコケたのだ
言葉を変えれば
少しは気分が和らぐだろう
そして君が落ち込んだ時は
ガーンと効果音が鳴るのだ
君の頭上にガーンとい ....
指輪を買いました。
セールで50%引きだったので。
数ヶ月、付け続けていた指輪は。
行き先を無くして、眠っています。
指が淋しくて。
触る癖が抜けなかったので。
指 ....
まいにちは
ふしぎなくらい
いじわるで
かなしいことや
つらいこと
いっぱい
いっぱい
どこからか
せっせと
あつめて
くるけれど
....
「一円を笑うものは一円に泣く」
ってカビの生えた言葉があるけど、
別に泣かなくてもいいじゃない
一円で笑えるなら、百円で百回笑える
安上がり ....
季節は移ろい
人は漂い
時代は叫ぶ
飛んでくる火の粉を払っているうちに
どんどん歳をとっていって
気がつけば猫2匹飼う独りの部屋
流れるままに
そう
流れるま ....
俺はお前に問う
何を怒っている
人がセックスをするのが
そんなに汚い行為なのか
お前はどうなんだ
お前のセックスは汚いのか
俺のセックスは愛に溢れているぞ
あんな美しい汗を
俺は知らな ....
夢の中の街は
思っていたよりもずっと
重化学工業だった
建物はすべて
高度経済成長だった
メインストリートでは
地元の人々が
それぞれに近所話をしながら
いろいろな店へと入っていた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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