窪んだ目と
掠れた声で
それでも
微笑んでくれた
あなたは
そうやっていつも
きっと辛い時も
きっと苦しい時も
我侭で屁理屈好きで
拗ね者を装う愚息を
だいぶ痩せたねっ ....
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海
冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空
天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと ....
前しか見てねえ 上しか見てねえ
12月であろうが何月であろうが
詩人は走らなければならんのだ
走るように詩を書かねばならんのだ
感情の爆破装置はいつでもスイッチオン
そうでなければ嘘だろう
....
つい さっきまで
おかねを かぞえていた
手で
詩を かぞえてみたら
にそくさんもん だった
ねぇ、どうして海が碧いのか知ってる??
それはね、空の蒼が映っているからだよ。
じゃぁ、どうして空が蒼いのか、知ってる??
そうだね、きっと、世の中の全ての悲しみを知っているからだよ。
....
海の音は巻貝の中に閉じ込められた夢の残滓である
それは耳の奥で息を潜める
息を
息を潜める渦巻いた器官のひそやかな記憶である
僕は肺魚の涙
細かな砂粒の上に身を横たえて
黒曜石のつやや ....
風紋をつまみ
風紋になり
つままれ もどり
風紋に満ち
{ルビ真沙羅=まさら}に揺れて
刺すように
さすり さすり
骨ひたす色
踊る{ルビ要=かなめ}
花 ....
雲だらけの
空
住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった
対岸が見えない
河だった
流れる音が聞こえない
河だった
歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろ ....
「お前はヒーローじゃないんだよ。」
会社の上司によく言われる。
芋焼酎の甘美な力を借りて。
人生について語るとしばしば指摘を受ける。
積極的にヒーローになろうとしては ....
まだ、くすみのない白い記憶
断片的に刻まれるのは
何色の季節?
自分の器
お前の気持ちはわかる
出来ること
それは
お前の痛みを感じること
お前は藁をもすが ....
たとえば 空に思う様 線を引くように
臭う 修正液で
東京の地図を買い込み線を引く
川崎の地図に新しい線を引く
真っ白の線は やがて 空と地を結ぶ
たとえば 地図に思う様 線を引くよ ....
中途半端な気持ちに乾杯
緊張してお腹痛くて
5時に目が覚め
投げやりになれない
伝えたけど
肝心の事は
言えなかった。
だから
ラブレター書いた。
来週中には
多分静心無く ....
{引用=
聞きたい声を
花束のさやぎに求め
逢いたい影を
揺れる水面にさがしても
白磁の花瓶は
花を傾けながら落ちていく
闇の波紋が広がって
あの輝きに罅( ....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう
もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
はじめまして。
何度も何度も推敲し
やっとのことで投稿する
嗚呼この人。
どんな人なんだろう。
見知らぬ人に話しかけることなど
リアルライフでは到底出来ぬ私が
どこま ....
*
あなたには
この愛が伝わりません
ミノフスキー粒子が濃いのです
*
どうしてかしら
わたくしが
あなたを一番うまく
つかえるのに
....
何だかなって空を見上げたら
雲がゆっくり流れてるだけ
僕って小さな生き物が
1人で悩んで眠れない日々は
この空からしたら
すっごく小さな事なんだなって
そう思うとね
ちょっと寂しいよ ....
ある日のこと。
38歳独身である我が先輩は堂々と勇ましく宣言した。
先輩Tさん:『今まではホームランを狙い続け
空振りを繰り返してきたけれど。』
....
君の鼻と
僕の鼻が
擦れあう時
君と
何があっても
....
生れ落ちた極東で
流れ流され漂って
辿り着ゐたは大東京
華乃都之大東京
金銀泥絵乃電飾之下
侠ばかりが命じゃ無く
婦ばかりが華じゃ無ゐ
今宵張ります此乃命
咲かせて魅せます極輪華
極 ....
正午を過ぎ、 電車に乗った。
静かな その車内で、腰かけていると、
ときに、いろんなものを目にすることがある。
その人は、片足がなかった。
....
殺してくれ俺を
殺してくれこの曖昧な存在
殺してくれ俺を
殺してくれこの曖昧な生き物
何がしたいんだ
何もしたくないのか
でもしなければならないのだよ
知ったかぶりするな
お前に何がわ ....
午前四時のバックシート
湾岸線を下ってゆく
両親に会話はなくて
タイヤが高架の継ぎ目を踏むたびに
小銭入れがカタカタと音をたてる
曇天の下に都市高速の枝葉が
はるか ....
君を想っている
君を感じている
君は僕が生まれてきた時
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえ遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る
繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
ジム君流悪魔の辞典「自民党」
日本において
真の自由と民主主義の大儀を国民が本当に理解し
真の自由と民主主義を国民が確立することを
徹底的に恐れ
それを妨害するためだ ....
白光の
南中から 射し込む
瑠璃の
響きなお 幻惑の色彩 立ち込め
天空に瑠璃の宮
その尖塔に
薄く 雲 懸かり
宮の霊気 冷え
凍れる 光線
七色に 乱反射し
音もなく ....
雪が天命を授く様に
空よりの言の葉を乗せ落ちる
拾い集める結晶の断片を
つなぎ合わせて見る伝言
手にした物は自由かい
虚ろに消える毎日かい
解けて消える私の伝言に
答え ....
空吠えはするが一向に牙を立てない闘犬
前足を上げるだけで慎ましやかな老後を保障された象
人間以上にマナーを心得たチンパンジー
もはや母国語さえ忘れた九官鳥
そして全 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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