師走の空は高く澄んでいて
雲は静かに流れています
朝方は特に冷えて息は白くなり
凍える手で自転車のハンドルを握る
力が入らなくてフラフラと彷徨うばかり
小学生の低学年の頃に ....
座席を倒し
サンドイッチに舌つづみ
ドアミラーで
OLのしり 眺めながら
午後の紅茶ののど越しに感涙
わたし
いくたびも痴呆する
キーをまわすと
あたたかい振動が泣かす
....
一筋の風が
窓の外通り過ぎる
何を乗せて行くの?
寂しさに零した涙も
打ちのめされた思いも
安らかな夢も
小さな光も
きっと
乗せようとすれば
乗せて行ってくれる
風が ....
誰かがウソをついています。
誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
ぜろてんのうた
なんてむいみ
とかおもってたけど
だれもてんくれない
なんてむかち
とかおもってたけど
ぜろてんのうたがあって
いってんのうたがあって
にてんのうたがあって
....
ベテランのような顔をして
シャンデリアの種を探す
バルコニーから眺める景色は
ベランダの景色よりも
趣があると自説を曲げない人に
差し上げると喜ばれるのが
シャンデリアの種
僕は ....
暗闇の中 沈みかけた月の光を 受けて
ぼんやりと その姿を晒す 赤い 赤い ポストの前で
あたしは 酷く 緊張してる
やんわりと 吹き付ける冷たい北風は ジワジワと
あたしの体温を 奪って ....
煙草の匂い
でかい笑い声
わざとらしい
鼻すする音
"きみがかえってきた"
そんな誤解
させないで
違ったときどん底
冷たいジ ....
今日もまた冬空を一人眺めている
空には満天の星が散らばり
僕にそっと話し掛けてくる
冬の夜空は凍てつくゆうな寒さで
身を切る思いをする
風が冷たく感じられ
....
誰しもが親を持つ
親のいない者はいない
無限に続く時間の中で
巡り合う奇跡
曇りがちな心を抱いて
大切なものを見落としてしまう
一番大切なものは何?
自分 ....
今も昔も
景色は何も変わらなくて
変わってゆくのは自分だけ
さみしいけれど
少しずつ大きくなっている気がする
昨日も今日も
いいことは何も無くて
変わってゆくのは時間だけ
悲しいけ ....
私は起き上がるとその光を見つめる
澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
影として知らしめる
そ ....
どこまでも
どこまでもつながっていたはずの糸は
ズブリズルリスプヅルルと音をたて
途切れてしまったんだ
月は
月は天空で飛び跳ねたまま
ドッスンドカンゴツガララと騒ぎたて
しばらく戻 ....
夕焼け
みんな迎えがきて
またね
またあした
手をふって
さよなら
ジャングルジムのてっぺんから
いつも
見送るだけ
砂場のシャベル
ブランコのさび
おかあさんが
きょ ....
ギャラファ美術館の12月の企画展の裏企画として、カフカ的カフカ展を開催します。パリ・プラハ義姉妹都市10周年記念を祝して。不肖こたろうがキュレーターを勤めさせて頂きました。
19日間の開催期間を ....
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ひとつが
ひとつとして
ありつづけるのは
ひとつが
ひとつとして
そのままでありつづけ ....
道の片隅に クローバーが咲いていた
「三つ葉の花言葉知ってる?」
隣を歩いていた君が 立ち止まって言ったんだ
「幸運を呼ぶ?」
違うよって 君は静かに首を振り
「私を・・・思い出して」
....
ゆっくりと頬を伝って流れる涙
悲しみの雪の中を体中真っ白に染まるまで
一人で泣きながらあるいた
風が吹いてサラサラと粉雪が空に登っていく
僕の弱さを心を伝って捜した
....
言い訳するほどの勇気がない
この胸にあるのは分かるのだ
しかし それを掬い取ることが出来ない
この手はもう冷たく
震えることしかしないのだ
手段はない
術は ....
午後三時くらい
その老人は看護婦たちのふとった尻に目くばせしながら
いつしか、二月の朝窓辺のちゃぶ台の上でゆれていた
みそ汁の湯気のことを考えていた
なれた手つきで鍋にうずをえが ....
澄んだ月夜の闇の中。
頭をよぎる人の名を
空しく呼ぶ声は
蒼きしじまにこだまする。
今宵の夜長をいかにせん。
若き血潮にかせ掛けて、
ただ待つ姿も痛ましく
君が心を奪うとき、
....
優美・可憐の魔力
君はそれを持っている。
私は香りに引かれる蝶のように、
君の回りを飛び舞う。
長い下顎を伸ばして
君の深いところに秘める
真実の密を吸いたいと思う。
私は美しく ....
結ばれた二人はダンスを踊る。
暗い闇の中で、
あっさりと私の手をすり抜け、
君は別の手のべに絡まれた。
結ばれた二人は森に忍ぶ。
絡まる蔦のように、
私の入る隙間はもう無い。
二人は ....
無我一点
夢のようなファシリアの微在
溜め息
瞬間の独白に
ルビイは焔を投げいれ
灯された四角い白線に
憂う老婆
鳥篭のパルプティックシンジケート
貧しさは豊糧をもたら ....
そのままでええ
そのまんまでええやん
かわいいやん
せんでええよ
そんなん・・
頼むから
ストレス
ためんでね
笑ってるお前が
スキなんよ?・
....
ピザまん
あんまん
カレーまん
きみは美味しそうに
食べるけど
僕はやっぱり
肉まんがいい
普通がいい
詩えない者の声を聞け
摩擦をすり抜ける
声は燃える
枯れた泉に
言葉は腐れ落ちる
枯れた泉で
喉を潤せ
錆び付いた下水道
手の届かない生活水
ガブ飲みし ....
おちた おちた
とんだらおちた
彼等は飛べなかった
そして私も飛べなかった
飛べなかった彼等は
真っ黒な万有に全てを溶かし
還っていったのだろう
私もまた
真っ黒な万有に全 ....
そよ風に吹かれながら
野原を歩いて行くと
車の墓場があった。
どこからか
一台
また一台と
車がやってきて
力尽きたように
そこで蹲るのだった。
わたしはそこまで歩いて行き
....
それで ええねん
そんなふうに やさしくしてくれたりな
そんなことでも ええねん
その気がないことだとか
そんなことは ええねん
むしろ 期待することが ....
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