なんでそこにいるのかも
忘れてしまった
世界一大きな
白いスポンジを見ている
どのくらい大きいかは
見ていれば分かる 今までに見た
一番大きな海より
大きい
白いスポンジとはつ ....
湖心から湖畔へと
一艘の無人の白いボートが
静々と漂つて来る
寄せくる波に身を委ねて
従順な驢馬のやうに
いつたい何を乗せるつもりなのだらう
あるいは誰を
....
長女{ルビ由=ゆ}{ルビ布=う}子
自由を{ルビ布=ひろ}める子と書いて
由布子
広めるどころか
自分自身 やりたい放題自由にしてる
次女{ルビ和=あ}{ルビ結=ゆ}子
和を結ぶ子と書 ....
夏のころ
あんなに青々としていた土堤が
冬のいま
こんなに茶色く染まっているよ
でも、そんな茶色の中にも所々
緑の草や黄色い花が
見え隠れしている
人生を川の流れにたとえる歌が
....
さらさらはらはらと降りおちてくるような
あなたの手のひら
私はそれに甘えながら
体の奥で静かに溶けてく優しさを感じている
こんなに明るい日差しにすけて
ほこりが優しく舞っている
....
「ねえねえ、聞いて聞いて」
そう言ってくる子どもが
少なくなった
本当は聞いてほしいのに
本当はたくさん言いたいのに
「どうしたの?」
子どもの変化を察して
大人がきっかけをつくって ....
くすんだ街の屋根瓦を舐めまわす冬陽
デビルの酌で酔っ払うプロムナードの枯れ葉
祖母ゆずりの猫背に鞭をいれる空っ風
温厚であってほしい地球に恐るおそるノ ....
吐き出した煙を吸い込む循環
咽せながら肺を燻らす永久の始まり
大気にまみれ
モルの物差しで測られようと
事の重さは変わらない
(愛をくれないか)
退路を断ち切れ
向 ....
僕は何を伝えればよかったんだろうか
過去が未来を壊していくのをずっと見つめて
僕は何を伝えればよかったんだろうか
ただ鳴ってる電話を止める術すら知らない
知りたかったことはそん ....
旅慣れた人の荷物は小さいという。
わたしの鞄はぱんぱんに腫れ上がって重い。
たった一人遅れてやってきた草原で一息つく。
鞄を開くと
女が入っていた。
死んだはずのわたしだった。
やっぱり死 ....
すべてが止めてしまったの
お前を初めに見た瞬間
すべてのものが止めてしまったの。
時間が経ってもそういうものは重要ではなくて私には
私のすべてのものがもう止めてしまったから。
何 ....
あの頃
俺は無敵だった
虚心ではない
文字通り
俺は無敵だった
怖いものなど
何もなかった
全ては輝いていて
何でもできて
何にでもなれる
そんな気がしていた
馬鹿な自惚れさ
....
ややこしいのは得意じゃないや
僕は自慰行為のためだけの性(セイ)だけでは生きていけない
あなた無しでのセックスはありえない
癒し ....
そういえば最近 アドバルーンを見かけない
昔はアドバルーンをよく見たような…
空にプカプカ浮かんで
色とりどりに 遠くから呼んでいた
“いらっしゃいませ”とか
“本日大売 ....
音はすれども、姿は見えず。
さっきから、衣擦れの音がします。
ここへ、戻っておいで、
わたくしとおんなじ幼い心をもった、
一番透明で
最も賢い
盲目の少女。
音 ....
最近フェレットとか飼いたいオレは
割りにマニアなムーミン好き
ハートつけたってかまわないぜ
ムーミン大好きかっこハートぜ
そんなオレ見て薄ら笑いマイハニー
今日の話題もお仕事&他人の ....
学校帰りに たむろした
自販機前を 覚えてる
学校帰りに 君と見た
夕陽に染まる 淀川も
あの頃に見た 景色たち
知らない間に 変わってた
駅前にある コンビニは
....
先を歩く彼の
黒いコートの背中に猫の抜け毛がたくさんついている
みゃあちゃんの毛まるけだね、と言うと
ちょうど、指で挟まれたグミみたいに笑うから
なんだ ....
夜明けが ネピア
なんちゅぅ白
なんちゅいやらしさ
ネピア
ネピア
きみ
先っぽをちょんちょん拭くことなかれ
....
いつも僕は空回り
いくら努力しても空回り
何度試しても空回り
いくら自分を見つめ直しても空回り
何度挑み続けてもいつも空回り
七転び八起きとゆうが
それ ....
朝になりかけた夜、
わたしは
わたしとあなた以外のすべての存在に(当然そのとき窓の外にいた月や引力にも)
気がつかないのだった
あなたの吐いた
荒れた ....
{引用=映写機の音がする}
彼は 人のいない小さな劇場の
古く湿った 客席に座り
白くぼぉっと光るスクリーンを見つめる
{引用=ただ、かたかたと廻 ....
キサマの言うところの理想が
この世にあり得る事としても
キサマが語るのは耐えられん
キサマのニコチンフィルターは
いつでも嘘で目詰まりしている
オレら凡人 俗悪か下衆の50:50 ....
発達した地下街迷って
ぶつかった人が舌打ち
便利って後ろ暗いものですね
どうやら
モーター音で唸って
遠心力で想いとか振り切られ
僕たちブリキロボット同然で
アンダーグラウン ....
垂直式は増大にしか向かわない
小型化には
電荷が喰らい合い
口を開けて待っている
だから
別に買えと言ってるんじゃ
無いですよ
でもね
今はそっちが
主流なんですよ
最近は ....
{ルビ明日=あした}は来ない
永遠の今日を生きよう
昨日などない
永遠の今日を生きている
来たと思った {ルビ明日=あした}は
来た瞬間に 今日になり
過ぎたと思って いる過去は
....
ひひょう
ひひょうって
おまえきさん
なめとんのか
ひひょう
ひひょうって
おら、きっさーん
おまえが
どこのドイツんか
見下すんじゃねえ。
踏み台にすんじゃね ....
言葉はどこへ帰れるのだろう。
淡い憧れを乗せて放たれる矢の、狙いを定める君の手の、震え。秋が枯れ、冬に着替えると。いつか未来になっていくあの海沿いの(崖の)カーブの緩やかさが、懐かしくて、縋りた ....
pale pinkの妖精が
空中で小さく輪を描いた
彼女は氷のように少しずつ溶けていく
僕は慌ててユニフォームを探す
あの日と同じ背番号で
大観衆の中、ピッチに立つ
崩壊は始まっている
....
妄想並べたらもうsafety
あらゆるものからescapeし
言葉は今や 天国からheaven
それだけでまるで アレ握られたようだ
もっとmy heart 上下動して
もっと激しく 揺 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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