電話が鳴った。
子供が生まれたのだ。 ....
そう、よくよく考えたら。
世の中広いんだし、一緒のモノを持っている人が
たくさんいるのは当たり前で。
お揃いのモノを持っている人がいるのは
やっぱり当たり前で。
でも、偶然持っていたビニ ....
女にふられたので、
それは夏のはなしだけれど、
線香花火して、死のうと思った。
あの子とふたりでしようと買ったのに、
できなかった花火が車のうしろトランクに、
いれっぱなし。
いれっぱなし ....
+と−の線が地面に引かれ
こぞってそこに点をうつ
私の位置は+3
あなたの位置は?
+と−の線が地面に引かれ
僕らその上をいったりきたり
人に引かれた線の上 ....
心はどこにあるの と
問われたら
胸の奥に と
答えたい
科学の時代
解き明かされる人体の不思議に
心は脳にこそある
証明されても
あなたの指先が触れた瞬間の
電気信号は
....
咲蠡の哀畔
エインフィリア燗風
十六夜
黄金糖のクラヴァン迸る
二条のまなめ
可細き服飾と乙女
純真のブーケ
六月の吐息をくぐる
響かぬ
スワロの結晶体
ひと頃逢瀬に躊 ....
「心は繋がってる」なんて言われても
淋しさや 切なさや 胸の痛みは消えない
ホンマは あんたから逃げられへんように 繋がれてるんちゃうか?
逢いに来てくれない 触れてくれない 抱 ....
僕はいつも君を見ていたかった
だけど君は去って行くのかい
輝いてる僕をいつしか見て欲しいのさ
いつか、いつか、
いつも僕は君を見ている
だけど君は僕の気持ちを ....
ぼくが
ぱちぱちっと
まばたきすると
あなたも
ぱちぱちっと
まばたきをする
きぶんのいいときには
なんかいも
なんかいも
まばたきをする
あなたは
ウインクがにがてで
....
知らなかった
気づかなかった
低温火傷
してたってこと
気づかなかった
気づけなかった
あなたの心も
熱かったってこと
ずっと触っていたかった
愛があります
行き場を失くして
さまよっています
暫らくすれば
消えてしまうことでしょう
まるで そこには
初めから
何も無かったかの様に
いずれ忘れて ....
曇天、つまりは
避けられない
透明に張り付いた埃を
雑巾がけして
嘔吐。
そして、勃起。
「明日は、雨。」
嗚呼、あいつらの
裏返しが
窓際にうずくまってる。
風邪を拗らせ ....
汚れた空気を吸い込んで
白く吐き出す
スーツを着た人たちは足早に
私を押しのけていく
こんなに人がいるのに孤独だよ
葉の落ちた木々の向こうで
白い会話が見える
何を話しているのかわからないけれど
その白さで楽しいことが伝わってくる
枯れ草の中でも
子どもたちが白い会話をしている
何を言っているのかわ ....
窓を開けると冷たい風が頬を叩いたとき
思い浮かべたのは君の笑顔
電車に揺られて睡魔と闘いながら
夢で感じるのは君の唇
つまらない講義を聴くよりも
この時間を君と過ごしたかったよ
....
教育の憲法とも言える『基本法』を、
強行採決なんて、絶対におかしい!!
戦後民主主義を根底から変え、戦前に回帰する法案を
国民のほとんどに内容が周知されていな ....
蝿を見てたんだ
蝿を
ずっと
すると
蝿がギョロリとこっちを見て
「バーカ」って言ったかと思うと
ビルになったんだ
ビルだぜ
でっけぇなぁ
って思ってると
ドロドロになっちまって
....
すこしずつ、歩みつづけているんだ。
こんなふうにしてでも。
このたましいは、どこへゆくのだろう
なに者に、なるのだろう
このこころは ....
かいちゃんはまだ歩けない
もうすぐ一歳と五ヶ月になるのに
まだ歩かない
だけどハイハイはとっても上手
ものすごいスピードで突進して来る
逃げるのだってとっても上手
おむつ替えや着替 ....
風の金属、高音域の。
線状の宙、引っ掻き傷の。
あなたの心が難しい
というシーンを走れば
眼を閉じてもなお白いスピード、
止まらない、
破けたように白いガードレール ....
考えるまでも無く
グラフから何かを読み取る
と言う行為は
その下の膨大なデータを
無視しなければ出来やしない
営業成績が一位の同僚が
ダライ・ラマを見に行くとの理由で
会社を辞めたの ....
ほんとうは
本物が欲しかったのに
目が覚めて
枕もとにあったのは
ぬいぐるみ
だから毎日
ごはんを食べさせてあげました
お話もしました
一緒に寝ました
そうしたら
すぐに
白 ....
天井をなめるおばけちゃん
昼間は天井をなめている
四角い天井をまるくなめて
部屋の中のできごとなんてなんにも見ちゃいない
おばけちゃんの舌は腫れあがって
口のなかにはおさまらないから
いつ ....
それだけの出来事に日々は満たされていて
それは小さいこともあり大きいこともある
それでも、それだけの出来事は
その人にとっては重大な出来事なのだと
そのことに気づくことはとても難しい
....
今日という日が終わり
太陽は地に落ちて
暗い 夜が始まる
冷たくなった空に
白い月が懸かっても
昼の明るさには
敵わない
赤ん坊は泣きながら眠りにつく
母親は優しくあやしてやる
....
夏よりもわずらわしい温度
記憶ばかりを鮮明にしてしまうから
ふと
何かを考えてしまう時はたいてい
君の手のひらの温度を思い出してしまう時だ
何も知らないという顔をして
巧みに僕を導 ....
そう そうして 今日が 来た
(平和と 悪意に 満ちた 今日が)
ましてや 疾患の 不動明王よりも
早く 平和を 奏でるものは
あの 銅鏡の 月!
私を 笑っている
げそげそと
下品 ....
そろそろ死んどけ
と、壁に向かって問いかける
アレはもういらない
と、自分勝手に眼を離す
例えば、一握りの殺意と
一つまみの愛情があるとすれば ....
輝く太陽
森に川
じめじめしていた
輝く太陽
風に砂
からからしている
XとMが混じってて
Cもあった
Iもあった
腰に政府をぶら下げる奴もいれば
犬を黙らせる術を持つ ....
大切にしまいこんだ昨日
両の手でそっとそっと
塞がり始めた今日
密やかにただ密やかに
目覚ましを掛け忘れた明日
もう、たくさんなんだよ
何かに追われて、何かをおそれて
夢さえもみれなくて ....
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