視界の端に映る太陽の中心を逆十字に彫り上げて背徳の日陰の中に今日の悪魔が現れる、よう、惰眠は済んだかい、今日のお前は昨日のお前よりも確かかい、とからかってくる、俺は無視を決め込むがやつは満足しない ....
言葉がでない心を知ってほしい知ってほしくもない
朝食の味のないレタス半分くらい食べた
ムシャムシャと義務感で食べた気がする
だれに対する義務感だというつもりか?
少し焦がしたバ ....
しかし、カジガンデの宝石は生きていた。
誰かが手を触れようとすると、たちまち結界を張ったのである。
盗賊ヨランは、電撃のような刺激を受けて、思わず手を引っ込めた。
「宝石を盗むことは諦めよう」
....
盗賊ヨランでは、幽冥界の一つ、カジガンデにも行ったことがる。
幽冥界は、天国とも地獄とも、現世とも異なる異界である。
そのことは、酒場でのヨランの恰好の話の種となった。
では、ヨランは何をしたの ....
何回
風や雨に身も心も
晒され削られただろう
何回
壁や木に火花散らし
気絶し殴られただろう
何回
靴や石にギリギリ
踏み潰され続けただろう
無限ではない
数えられない ....
誰を求めている?
うそ
ほんとに求めてるのは
自分に関わる平和
人恋しいわけじゃない
窪んだ胸に
焦って何かを詰めようとして
切なくなって
人を求めていると
勘違いしただ ....
雨が降る
計り知れない空の高みから
ちいさな明かりがともる
いつもの夕べの向かいの家に
憂鬱な時、寄り添う不安
わたしの夜は一層深く
そして物語は続く
団欒の賑わ ....
2021.11.20.
もうヒビの入った鏡だ
もう折れ曲がった剣だ
ここまでよくもった?
これまでよくやった?
もう聞く友ももういない
一抹の寂しさはあれど 所詮 その程度なら
それ ....
はやく
思い出になりたい
そうすれば
やさしい言葉の
ひとつやふたつ
遠い浜辺の夕暮れや
非常階段の語らいが
一枚の絵になるといい
はやく
ずっと
{引用=暴走}
釣りの仕掛けで編み込んだ干し草の下から
濡れた小さな宇宙が瞬いて
一点の鋭い感覚の見返す素振りを隠匿する
穏やかな果実の陰影
光の脂粉ただよう傷口からは
食虫花の祈り
引 ....
来月、赤字になるのを覚悟の上で
タバコとコーラを買ってきた
後払い通販で買ったポッキーもある
氷もスーパーで貰ってきたので
今日は至れり尽くせりのはずなのに
全然、幸せじゃない
どちらかと ....
青空にぽっかりと
雲が浮かんでいる
どこを見るともなしに
宙をぼんやり 見つめていると
空っぽの自分のこころに気付く時がある
空っぽだ
けれど こころに
何も無い時というのは
かえ ....
○「悩み」
自分の思い通りにいかない時に
僕は悩む
思い通りにいくことが
いいことか悪いことかは
また別問題である
○「秤」
自分の秤によって
物事も人も計っている
また他人から ....
どうしたらいいかって
普通にしてれば
よかったんじゃないかな
もぅ普通が何か
ゎからなぃの
そうでしょう
普通とは
時と場所によって
千差万別
なのだから
普遍的
という ....
一つずつ失うごとに
一つずつ解放される
と同時に
一つずつ何かを得る
人生の旅で
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの詩歌です。}
こころのうるおいを
なくさないように
こころに泉を持つ
あなたと私だけの
ひみつの泉を
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの詩歌です。}
ヨースマルテには二十五の神々がいる。いわく、
最高神「ヨースアルナ」、知恵の神「アサイシン」、
慈悲の神「ファンクト」、武勇の神「オーラン」、
歓喜の女神「サイプレル」、秩序の神「スラヴァス」、 ....
盗賊ヨランは、ほとんどの盗みに失敗したことがなかった。
しかし、一度だけ失策したことがある。
それは、グローリア夫人の屋敷へ盗みに入った時のことだ。
グローリア夫人の家は、カラスガラの中でも名家 ....
うち捨てられた
むかしの白黒写真のように
たいせつなものを
なくしまてしまう心象風景
そこに欺瞞の余地などあろうはずもなく
時の狭間に揺蕩う
とても嫋やかな心象風景
たにんと ....
ねこはきえたい。
リモート会議の時にわざわざビデオ通話にしたがる上司がいたりすると、ねこはきえたい。
ねこはきえたい。
閉店間際のスーパーで一度手に取った商品を後から半額シールを貼れ ....
投げかけられた
微笑みを想い出して
過去の美しいときの名前を知りたい
時間だけ
静かに
過ぎていった
抛り捨てられた
七色の夢と希望を見送り
ただおだやかで優しい意味を理解 ....
寂しさは僕を人にしてくれる
・・・とおもう
なんとなく
ハロー、ハロー
青い旗が揺れている
燦々と降り注ぐ光のなか
どてら姿のおじいさんが過ぎ
わたしはイートインでコーヒーを啜る
長閑な午後の一時です
雪の吹雪く北の国
寒風吹き荒ぶ東の国 ....
みんなが
きみの声に
魅了され憧れた
60´sに僕は生まれたから
きみのことを知ったのは
もっとずっと後になってからだよ
初めは
きみの歌声の後ろに流れる
音の壁に圧倒されて
世 ....
高校時代に出逢い
長く付き合ってきた
あなたからのプロポーズ
ずっとこの瞬間を待っていた
積み重ねた思い出がリアルに浮かぶ
遙か彼方まで明るい
未来は輝くばかり
自然の流れに ....
否定のない拒絶にいすくめられたマスクのなかで 小さく
咳をした
マスクの正しい位置を探しながら電車に揺られ
息で曇る眼鏡の レンズの
向こう
(窓外にあらわれてはきえる 誰も ....
こんな日に海風に吹かれたら
寒いことこの上ないだろうとは思いつつ
それでも大海原を眺めたいと
願ってしまうのは
水分が不足しているからだろうか
または青が欲しいのか
波の音が聴きたいだけか ....
きらめく星の宝石、寒い街角でも
帰宅する人のため息、そっと視線を落とす
あのビルの屋上には地上の宝石があり
けれど手に入れられない、僕には届かない
....
一日が終わる頃
捨てられたレシートみたいに
何かを残して
皺を刻む人生が良い
僕が選んだレシートは
君のプレゼントを買った
渡せないまま
色褪せてしまう
いつになったら
....
抜けるような
美しさを保ったまま
時が経過する
微かに
彼女の息遣い
振る舞われる
原色の舞い
忘れさられて
過ぎ越して
上昇する
下降する
もう一つの世界
もう一つの夜
も ....
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