「恋人よ」
(心はついに言葉をこえないのか
他の誰にも開くことのない僕の難解な心は
唯一心を開いている君にとってもまた
難解なものなのか
僕の怒りは僕の言葉の足りなさに帰趨するのか ....
「螺子を一本抜いておきました。」
きみが夕べ、
夢でそういったので、
あたちの今朝は、
すこち壊れている。
こら笑うな。
「ちんでちまいたい。」
なん ....
閉じこめている。
憶えているのは、
十三階を過ぎてすぐ。
足下の地面の、
もっと下から震えだして、
おおきくおおきく震えだして、
そして、
がこんとおおきい音 ....
怪我をした。
硝子の破片を拾っていて、
怪我をしてしまった。
切れた指先から、
ぷくりと、
体液が盛り上がり、
やがて床に流れ落ちた。
染みになった。
....
七人の敵
なんて
たいしたこと ない
きっと
把になっても
勝てや しない
ただいま・・・
・・・帰り ました
ヒュルリ、季節が流れていきます。
漂流する矜持は、目的の意味を測りかねています。
留まらなくなりそうな思い出が
明日を約束してくれたでしょうか。
私の考えたことはそもそも私の何だったのでしょう ....
毎晩同じ時間の月曜日に君はいつもくる
可愛い可愛い僕の君
サディスティックに酔いしれて絶頂を迎える君
愛しい君
毎晩同じ時間の水曜日に君はいつもくる
可愛い可愛い僕の君
サディス ....
うなだれた灰色の雲の下
俺達の生活がベルトコンベアのように
流れて来て流れて行く
春を想うには遠過ぎる季節
賑わう街は生贄にされし者を見失ってる
吐く息の白さは
まだ、この世 ....
ラジヲが壊れている。
夕べ壊れた。
村にひとつだけしかないラジヨなので、
あれが壊れると、
ぼくらはすごく困る。
それを聞いた、
村長さんは慌てふた ....
火星と木星の
間の小惑星で君に会いたい
そしてそこから
地球を見たい
地球はどんなに小さいのだろう
宇宙空間は
どんなに青いのだろう
あなたに手紙を書きます。
窓枠に残った蝉の脱殻が
妖しく光ったような気がして、
不吉な予感とともに目が覚めたのです。
脱殻はピアノを弾くかのように、
足を滑らかに動かせて、
....
世の中に横行する
様々な言説
人はそれぞれの物語を
生きている
今
星はまたたいて
夜の闇は
いやがおうにも澄んでいく
心は澄んでいくのに
内部は充実していく
ほとんどの言 ....
ある日スゥジーのパパが
おませなスゥジーに尋ねた
― スゥジーは大きくなったら何になりたい?
― 宇宙人。
― パイロットのことかい?
― ちがう ....
夢を見る
それはとても悲しく優しい歌と出会い
優しさと悲しみと
一夜の出会いがそこにある
夢は終りが早いけれど
夢見る自分は終りが見えない
朝日なん ....
無くした物は取り戻せない
過去は振り向けても後ろ歩きはできない
もう捨てたはずの過去
振り向いてもそこには何も無い
目の前は白紙の未来
後ろは既に書き足す事の出来ない日記 ....
夜は私の心を切なくする
特に今日は雨降る夜
止め処無く流れ落ちる雫は
無情に一定のリズムで歌を歌う
霧も無く激しくも無い雨
オリオン座さえも見えない今日の夜
....
此処までずっと歩いてきたけど
なんだか一休みしたくなって
夕陽ヶ丘のベンチに腰掛けて
刻んだ足跡を振り返ってみた
知らない間に時は流れていた
仲間と乗り越えた苦悩の数々
....
私は薄い橙と白をちりばめた花束を買い
今日も此処で貴方を想う
数年前のあの日バスから降りてきた貴方は
手にいっぱいの花束を抱え
顔いっぱいの笑みを浮かべ
驚いた私を嬉しそうに見つめた
....
喉が嗄れるまで歌って
くらくらまわる月曜日
まるで女王の行進曲は
朝の酒場の泣き声だよね
とびっきりの力任せで
三点倒立してみてよ……
足元危うい今日と明日は
....
谷間は
大きく深くて
ゴールは向こう側だ
なものだから
俺は
谷間を覗きこんでは
足を震わせていた
あるとき
君が向こう側にいた
俺はわからないままに
跳んでみた
す ....
古びた 石でできた半円球の舞台があって
その中央には それまた 大層 古びた ピアノが一台
音が出るのか誰もしらない。
そこへ辿りつく者がいないから。
誰が置いたの ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ
散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで
楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
....
亡羊とした耳が熱を帯びて、手にした砂時計のガラスを溶かしていく。零れ落ちる時間の束を必死でかき集めるのだが、砂は先へ先へとこぼれていくのでいつまで経っても追いつかないのだ。炬燵の中で散々こき使われて ....
不思議だった
いつものオリオン座が
いつもよりも綺麗だった
寒い夜だというのに
しばらくの間
その輝きを見つめていた
不思議だった
いつもの霜柱が
いつもよりも美しかった
冷たい ....
電柱が侵食する細い坂を
テクテクと上る帰り道
背中越しのフロントライト
生き急かすようで落ち着かない
今日を振り返る帰路は
目の前に細く伸びる影さえ
緩やかな歩みを許さない
小さ ....
{引用=リトル・ミスに出会った}
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{引用=彼 ....
見えないところに あなたはいて、
私には とうてい 届かなくて、
どうして そんなに遠くに行ってしまったのか、と
考えてみたら、
ごめんなさい という言葉が落ちてきた。
....
真っ黒なレイチェルの瞳の奥には
何が映されるのだろう
秋の深まる頃だった
色づいた木の葉があふれる坂道で
これからを知らないけれど一歩一歩踏みしめて歩く
腰まで伸びた長い髪を奇矯とも言え ....
流星群は行ってしまった
銀の光の尾は思ったほどの残像を残さず
地に這うものと宙空の距離を
夜という名で引き離す
星が流れる
わたしは物語として知っている、
祈りのかたちで
手を胸 ....
暗い闇の街の中を一人で歩いてる
光なんて無いこの世界では
全て物が闇になった
いつくきてやまないメールの渦で
伝わらない物があるんだよね
送っても送ってもその距 ....
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