ここを漂っている。
ぶよぶよとしている。
意識はあるようでない。
自我なんてそんなものだ。
ぺちゃくちゃと馴れ馴れしく話しかけてくる奴らは、
それが分かってない。
....
頭をぶって
頭を殴って
僕頭悪いんだもん
僕悪い子なんだもん
だからもっと
頭をぶって
頭を殴って
僕の頭は五月蝿いんだ
僕の頭の雑音消して
今日はもう遅いんだから
消灯しましょ
....
投擲の技法は きしきし軋る
扉を開け放ち 敷居を踏み越える
その一歩の向こうに 何かの存在を
期待 期待――淡い――気体の
薄まりゆく 酸素の海の浸透圧を
白砂のビーチへ 辿る雪道
帰り途 ....
僕ん家の家計は火の車で
ランドセルはお姉ちゃんのおさがり
小学校では心無い同級生に
赤い色が女の子っぽいと笑われた
そのたび僕は文句を言って
仕事帰りのパパを困らせたけど
....
「本当にごめんね」
その口癖を聞くのも今日が最後
本当は私が悪かったのに
貴方は一度も怒らなかった
返せなかった部屋の合鍵を
そっとキーホルダーから抜いた
帰りの駅のプ ....
15分延長のバイトが終わり
駆け足で向かう先は待ち合わせのツリー前
震えて待つ君にごめんねのキスをして
イルミネーションの町並みへ繰り出した
今夜のプランはウィンドウショッピング ....
噛んだ唇から
滲む血の味
鉄と酒と汗が混じり
この上なく不味い
今日も視線が通り過ぎた
降りかかる事の無い声が
目の前で遊んでいる
枯れた涙が頬を伝い
無為な恨み言だけが
今 ....
プレゼントには
口紅を買って頂戴
貴方に少しずつ、少しずつ
返してあげるわ
くさった
りんご
すこしもおいしくない
まずい
すててしまえばよかった
針を含んだ
夜更けのくうきがはこぶ
とおい稲妻の裂ける音
面影のように遠雷
かすかに
(雪を呼んだのかい、それとも)
コートのポケット
握った手は汗ばんでいるか
遙かな遠吠 ....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている
霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
....
コーヒーは、苦かったんだ。
いつからだろうか。
こんなに呑むようになったのは。
いつからだろうか。
無糖コーヒーが飲めるようになったのは。
いつからだろうか。
カフ ....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
眼を閉じれば
夢もない空が続くばかり
あなたのために歌うつもりが
もう言葉を忘れた
無言の束縛などありはせず、結局は全て
あなたに委ねられている
数えることを怠 ....
クリスマスに双子が生まれた
(仮に一人をA、もう一人をBとでもしておこうか)
Aは世界を憎んだ
Bは世界を愛した
やがてその双子にも子供が生まれた
Aの子供は世界を愛した
Bの ....
笑わないって言ったけど
ごめんね
笑っちゃった
そんなつもりで笑ったんじゃないのよ
ねぇ くすぐったいから手は肩において
そう そこにおいて
うん
ごめんね
私は嫌な女の子よね
でも ....
ナイトトレインに乗って
涙目が乾くまで
じっとしてる
言葉は何時でもどうしようもなくて
口をついて出るのは言いたい事じゃない言葉
少しは考えてるんだぜ
見透かしたように笑わないでくれよ ....
―ほしかった、
―わたしも、
―何がほしかったの、
―あなたが、
―俺の何が、
―あなたの指も、手も、舌も、それから、
―それから?
―いま入ってるもの、
―入ったり出たりしてるよ、
....
取り合えず、洗面所に行け
顔洗え
洗ったか?
じゃあ、足元を見ろ
何が見える
汚いカビか 汚れた足か 割れた爪か
よく見ろ
....
部屋のキャンドルライトが
グラスをほのかに照らす
あとは二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
外の星空の光が
時間をかすかに止める
今は二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
....
雲の切れ間から日が差した時
林檎の赤が眩しいのは 罪のせいだ って気がついた
すぐに遠ざかっていくあなたに
また会えるかな ……なんてね
少しだけ夢を見させて
....
日曜日。
今年もあとわずか。
クリスマスイブ。
なんだか空が青いから、
ピンとこなくて妙な気分。
国道を歩いた。
明日は仕事だけれど、
今日は休みだし、
これと言っ ....
夢が降ってくる
待ちわびた 落葉の機会
蒼く 空に 近かったころ
たじろいで いられた
ペインティングナイフで薄く延ばされた雲
ひらめく 鳥の声
切り開 ....
{引用=‘Twas the night before Christmas, and all through the house,
Not a creature was stirring, not ....
メリークリスマス!
私にメリークリスマス!
貴方にメリークリスマス!
みんなにメリークリスマス!
キリスト教徒でなくても、北欧の人でなくても、
....
最低の男と切れたかった。
わがままで自己中で、嘘と暴力と借金。
涙が流れる内はまだましで、最後には乾ききった。
ゴミだらけの部屋で、青アザだらけの体で、汚れた壁を見つめた。
....
さんたさまへ
さんたさま
このせいなるひに
きっらきらの
あい
をください
せかいじゅうに
ください
うまれたば ....
しんしん波紋をつくる
あたたかい胸 より温かくするのは何でしょう
やわらかく媒介する精霊の視線はじゆうで
面白いほど食がすすみます そうまるでそんな御伽
メリーゴーランドには星を散りば ....
僕らが出会った時、他に何人の人が別れたんだろうね?
けど、僕は嬉しかった。
何人の人が別れようとも、僕が君と出会ったことに変わりはないから。
僕は君と出会わなかったら、涙がかれるまで。尽きるまで ....
惰性的な円グラフよりも
もっと見栄えのしないのは
妥協的な帯線グラフです
妥協的な帯線グラフより
もっと見苦しいのは
安逸的な棒線グラフです
....
4968 4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005 5006 5007 5008
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.04sec.