しんやか。
しんやなのか。
ほんこんのしんやなのか。
もういっかげつもいるというのに。
このねなしぐさは。
けたたましいさいれん。
――だれかがじゃりをさらっている。
みみせ ....
雨上がりの花壇で
しな垂れた華の名前を
密やかな微笑で保つ
あなたの目は
揺れる天秤の彼方
雲の晴れてゆく影
映す土を見て 滑らかに
細められ 晴天から
いつか 豪雨になり
土を流す ....
浮き沈みはあるけど
詩を書くことは楽しくて仕方ない
季節を文脈の中に刻み込み
文字が絵を描くように
新しい個性的な世界観を作る
言葉が天から降ってきて
ちょっと、スパイス ....
ストーブのうえで
かたかたと音をたててお湯が沸く
カルキ臭は抜けたけど元をたどれば水道水
だったそのお湯で
インスタントコーヒーを入れる
(特価980円のエクセラ)
明日の朝は8時から仕事 ....
あの曲が青色に聴こえた
今まで曖昧なオレンジ色だったのが
急に冷たく
研ぎ澄まされた
音に変わった
彼女は夕暮れ道を歩きながら
緑色の影を引き連れた
散歩代わりにい ....
はい、まずは
詩情を刻んでください。
そう、イチョウ切りです。
しっかり、一口大に
込み上げる詩情を刻んでください。
では、次に
ココロザシの皮を剥いてください。
ピーラーは敢えて使 ....
天井を見上げて
大きな声で
サンタさん今年もありがとう
プレゼントを眺めて
困惑した声で
サンタさん今年はお手紙忘れたのかな
親を見つめて
....
ああ 破裂した 薔薇
君のように
潔い
あたしはただの女だけど
二つの腕があるので
あの人を守ろう思う
あたしはただの女だけど
撃ち込める弾丸はないので
あの人に言葉を込めようと思う
あたしはただの女だけ ....
悲しみ続けるのが
私にとって 正しいなら
いつまでも
悲しみ続けられる
悲しみ続けるのが
私にとって 正しくないのなら
今少し 見切りをつけることが
できるような気もする
正し ....
ビルの谷間で風が巻く
舞い上がる枯葉を集め
粉々に引き裂かれた夢屑
空に溶けて消えていく
電飾の輝きを纏う聖母像は
美しい無表情を晒して
渋滞の国道を見下していた
履きなれない靴 ....
私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
軋む身体をつなぐあなたの声が
また私を壊そうとする
寂しさと不安の合わせ鏡に写るのは
あなた ....
信じる奴しか救わない神様なんてクソ喰らえだ!
と叫びたい衝動をどうにか抑えつつ煙草を吸う
信じなきゃ地獄行きって脅迫じゃねぇか!
と叫びたい衝動をどうにか抑えつつ珈琲を飲む
貧弱な軽自動車を街 ....
君は僕の気持ちに気付いてないね
だから君は僕のところに来る
皮肉だね
君はあの子との距離をどう思ってる?
近づきたい? このままでいい?
僕の心臓は苦しくて破裂しそうだ
ああ いっ ....
街を行くカップルを蹴り飛ばしたかった高校生の頃
今は幸せそうな彼らを祝福してやろうと思う
でも条件がある
その条件を守ったら
模造刀で刺し殺したりしない
お前等
2日に買い物来るんじゃ ....
助けてくれ!と声にならない視線を投げかける
ギャルの狭間で
押しつぶされて
膨張して
今にも弾けそうな俺が叫ぶ
狭くなる肩幅
滲む脂汗
導火線を走る火花
笑う膝
綺麗なお姉さんの微笑 ....
欲しかったものを手に入れたとたんに
他のものが欲しくなる
判ってはいても止められない
「欲しい」には夢と希望が満ち溢れ
手に入れた後には虚しさが残るだけ
(捕らえた獲物には…なんて言い訳がま ....
信じるままに 流されて
生きていくままに 道に迷い
ああ
時の環が廻らんとする
我が胸より出でて
そらにまでとどいた光は
今
どこに在るのか
木影の濃い森に迷い
二百歳の木の ....
夜の隙間に
白くてそこだけ輝いた
同じ時間
同じ場所
裸のままの二人が
窓を開けて呼んだ
少し離れて
首を傾げる
月に輝く夜の猫
....
行き当たりばったり俺の人生
今日も明日も明後日も
通り道には通せん坊
それなら俺は回り道
くだらないことでも一生懸命
何処かで誰かが認めてくれてる
ありがたや、ありがたや
....
ニョロウイルスが猛威をふるっている
まさかの日本上陸で政府も急遽対策本部を設置
現在感染中の本部長を欠いたままの会議は深夜に及んだ。
現在把握されている症状は
・少食になる
・目の焦 ....
私が知らない、あなたの息遣いがある
私が知らない人の前でその息遣いを
あなたは、する
固く組んだ指を解いて
代わりに軽く瞼を閉じて
あなたの裸体を描くことができる
その正確さにやるせな ....
正月を準備する
派手な飾りから
ちんまりとした飾りへ
わずかな隙間から
広い世界を望み見る
そこには
竹の風が吹く
正月を準備する
動く飾りから
静かな飾りへ
はるかな雲間から ....
あなたの心は
玉子の中で眠る小さな生命のように
本当は、安らいでいたいもの
薄い一枚の殻を纏って
周囲の様子を気にかけながら
時には泣いたり、怒ったりクスクス、と笑ったり
....
面影はなくなったのだ
そこにはたらくちからを
しばらく考えもする
不条理ではない 赤い血だもの
とくべつはひかりを放ちながら
平楽のなか 潤いはかぜだったか
中核にむかい やがて永 ....
思い出のクリスマス。
第十位
二十三歳のクリスマス。
お歳暮の配送センターでアルバイトをしていた。
朝のデパートの開店時間に合わせて、
そっちの方角にみんなでお辞儀をする。
馬鹿馬鹿し ....
柿は柿であると同時に柿ではないものになることはできない
しかし柿は柿でありかつ秋である
君がそう言うってことは きっとそうなんだろうね
時間性も論理性も矛盾律も解らずじまい
イデアが何処か ....
表面上はとてもとても綺麗で平和な世界
だけど現実は残酷で生きる事さえ難しい
感情をも失いかけて和によって保たれている
世界の平和を望んでも現実は避けられない
人は何 ....
・cigar(葉巻)とsugar(砂糖)
あ、
煙草をやめようかな
と思った
手を伸ばしたとき
箱の中に一本しか残っていなくて
でも寒くて
買いにゆくのが面倒だったから
五分間
....
いつかきっと今の苦しみも喜びへと変わるだろう
いつかきっと心の闇もはれるだろう
いつかきっと夢も現実のものと成るだろう
いっかきっと空も飛べるだろう
いつかきっと自 ....
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