なぁ、後何年だろうか。
何十年だろうか。
死ぬまで。
人は、死ぬために生きてるんだ。
って、言われたらさ。
結論を急ぎたい俺は。
どうしたら良い。
まぁ、恋し ....
開けた扉から洩れた
明るい光と暖かな風
重なり合う笑い声に縋ろうと
手を伸ばしてはみたけれど
扉は再び閉ざされた
戻らなくてはならない
約束の時間だ
あてがわれた場所は
ここではな ....
冬の朝のにおいだった
せいけつな萌芽だった
眩し過ぎるゆえ
疎ましくなるほどの
寒さは寂しさに似ていて
暑さのひゃくばい嫌い
おとうさん
おかあさん
そんな言葉では震えてしまう
....
マリンちゃんが入院した
急性虫垂炎だった
俺も六年生のときやった
たしか下の毛をそられたとおもう
うぶ毛だったけれど
マリンちゃんのあそこが
うぶ毛だったとは思わない
ただマリンちゃ ....
今夜は酷い夜霧だ
むやみやたらに出歩くと
街の真中で遭難してしまいますよ
旦那
今日の所は
この常夜灯の下で
霧宿りいたしましょうよ
『常夜灯の下で』 ―銀の夜を溶かして ....
ファーストフードのはずなのに
なぜかヌードルを売る店で
クスッと目で微笑みかける
あの娘
もうこの街も慣れっこで
右も左もわかるというのに
いまだに迷子扱いしやがる
あの娘だけは
....
私が わたしを愛するが故に
己の心の内を 限りなく素直に また麗しく
そして 透明で自然なものと化して
音を 彩を 魂を導けたら・・・
黒カラス。
ゴミを漁りて世を乱す。
僕の出すゴミ見向きせず。
嬉しいような。
悲しいような。
階段で。
予想以上に足が出ず。
脛を打ち据え悶絶す。
疲れているなと慰める。
老いた ....
好きなのに
あなたに
言えなくて
愛しているのに
あなたに
言えなくて
はじめてキスした
ときめいた
胸の鼓動
あなたに
プロポーズされ
戸惑ってます
恋の予感 ....
起きたての薄ぼやけたひかり
ひとつまたひとつと現れては消える
いつもの窓から朝焼けは時をしらせ
人が死んだ世界で誕生する
彼にはそんなことはどうでも良かった
彼の名前は誰かに知ら ....
お香の臭い
お経の声
金の仏壇
果物のお供え物
お金を貰い
アンパンを買う
太る
散歩をする
全ての時間が止まる
無の時間
時だけが流れる
自分だけ立ち止まったまま
そうやって僕は 自分を押し殺して
「善い人」で君の側に居る
このままずっと君の幸せを願うのかな
分からないんだ
君は僕のことをどう想ってる?
一緒に居ることに慣れてしまって
でも苦しくて
....
ニキビひとつ
君を想えば
潰れてしまって
君への愛が
膿となって飛び出す
愛愛アイタタタタ
潰れてしまって
君に会えない哀しみが
膿となって飛び出す
哀哀アイタタタタ
....
ボンネットの上で暮らしながら
おれは浮き輪の目立つ格好をしている
二酸化炭素が好きで
画鋲がきらいだった
クレヨンの先がつぶれて
壁にめりこんでゆく
....
たいした事はしていないのに
アリガトウを言われた
すごく幸せな気分になった
少し手を貸してもらったから
アリガトウと言った
また幸せな気分になった
どうやら
アリ ....
私はこいぬにサワレナイ
こいぬはある日詩集に収められ
翌日は小説の頁の間にはさまっていた
こいぬはどこへでも出かけてゆき
街ではスピーカーから聞こえてきた
カメラを覗くと
かな ....
クロよ、力ある大地よ
お前はどこに潜むのか
ジュラルミンの光沢の
曲面的な不均衡のうちに
やすらうことなくトドマッテイルノカ
カルキが抜けた
瓶の水の
ユレル水面に
真っ赤に咲いたチン ....
リュートをかき鳴らす
あの燃えるような響きはどこに
自在のままに{ルビ弦=いと}を泳ぐ
あの{ルビ勁=つよ}い指先はどこに
歌はどこに
耳を澄ませば風が行きかうばかり で
目覚めれ ....
コバルトに染まる世界の
中心を求めて何も映さなくなった眼で
探し出そうと手探りに歩く
けれど危うい足許では
どこがどこのなのか判らなくて
この眼を摺り抜けて直に刺激する
体躯を走るは深 ....
愛しているという言葉自体には
愛しているという意味は無くて
貴方が喜んでくれた時
初めて言葉は輝きを放つ
ありがとうという言葉自体には
ありがとうという意味は無くて
貴方が笑い返してく ....
飛ぶ鳥の名前などは
どうでもいいことかも知れない
晴天をかもめ、
夕暮れには
からす
一応の名前で
呼んではみるけれど、
きっと何かが間違っている
かれらは一途 ....
「年末、神戸の美術館にでも行こうか」
と、くしゃみをした
背後から語りかけてくる壁面
こんなにも長い時間
いまだ定まらない気持ちを抱えて
美しさに焦がれる空間
中国茶を飲むベランダ ....
戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう
ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている
「次 ....
澄んだ蒼い世界
青春の色
車に引かれた君
蒼い世界に、
目の前で飛び散る、
君の赤い血。
あまりに綺麗で
見とれてしまった
死んだ君との別れ
瞬いて、涙
ミッドナイトに ....
聖なる夜には
あの家族の幸せを祈ろう
聖なる夜には
あの子供の幸せを祈ろう
聖なる夜には
あのひとたちの幸せを祈ろう
あの人の笑顔を思い浮かべよ ....
気づいていることに気づいた。
ただし根本はまだ見えない。
気づいていることに気づいた。
ただし崩壊はしない。
それは逃げだということにも、少し前に気づかされ ....
退色の花 割れた花瓶 滴る雫 濡れる宝石
廻りゆく日々 反射する光 笑む絵画と画廊
下らない話→建前理論 死ねばそれまで→感情理論
閉ざされた部屋から 運ばれる幻想
侵食してゆくは 束の ....
積み重なる年月の
日々の出来事は
何一つとして繰り返すことなく
情の起伏が不規則に
時の流れの中に
ゆっくりと沈められてゆく
積み重ねてゆく年月の
今日の想いは
何一つとして定まる ....
そんなに遠くない
あの脚が
空から下がる繰り糸で
奇妙なダンスをさせられる日は
とても近い
あの指が
地下から響く呼び声に共振して
読めない文字を綴り出す日は
きのうわたしを過 ....
人間皆はかなし
誰もが愛を欲っし
愛によって包まれ癒される
人は心愛を求める為に彷徨い
ゴールにたどり着くまで旅を続ける
4965 4966 4967 4968 4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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