うすずみ色の空はひくく
ピアノ線を地におろし
哀しみという歌をかなでる
さえずる鳥さえもいない
こんな午後は
暴かれてしまうことをおそれて
いくどもたしかめた肌の ....
僕はとうとう戦争に行くことになった
もしやとは思っていた
それでも皆
今でも半信半疑なのだ
ほら、そこの上官だって
皆が本当に自分のいうことを聞くのかと心配顔だ
僕はといえば、さっきか ....
3.141592…
そこから先を僕は知らない
割り切れないと知りながら
科学者達はは計算を続ける
小田原駅で別れた彼女
その後の行方を僕は知らない
もう二度と会えないと知りながら
未 ....
月は泣く
また一人だけ
真っ暗闇に照らされて
遠い遠い昼間の
あの太陽へ
手を伸ばせども
届かない
もし辿り着いても
か弱い彼女の体はきっと
丸焼けになってしま ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い
季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
がらくたを集めてそこに塔を創ろう
僕たちががらくたである証にも
ペットボトルを集めてそこにオブジェを作ろう
僕らがアーティストである証にも
空き缶を集めて模 ....
ピンセットを手に取りあなたの棘を
丁寧に一つずつ抜き取ると
小さい棘がこんなに痛みを作るなんてと
不思議がるあなたの手にはたくさんの棘
気がついているのでしょうか
私の体を抱く度に棘は刺 ....
いつまでも いつまでも 完成しない絵があるんだ
色を塗っては剥いで その繰り返し 毎日毎日
いつまでも いつまでも 完成しない絵があるんだ
それは空と海と人とが必要で その繰り返し 毎日 ....
あぁ神も希望も俺には目をくれない
働いて、くたくたになるまで働いて
毎日あんたを拝んでるのに
あんたは背中をむけやがる
仕事終わりのバーボンと
ゆっくりくゆらすマルボロだけが
幸せ ....
深い谷に橋を架けよう
向こう側へ行く 旅人のため
大きな川に橋を架けよう
渡し守が 今以上傷付かないように
こちら側と向こう側があって
渡るための橋が架かる
どこにも属さないそこは
....
泣いてもいいよ
笑ってもいいよ
助けて貰っていいよ
でも優しくして
貴方の唇は大きい
私の目は大きい
貴方の髪は長い
私の胸は大きい
光陰矢のごとし
サヨナラは言わんといて
....
何か欲しい物はあるか
何かしたいことはあるか
全てお金で叶えてあげよう
全て私の労働の対価でもって
全てを許し
全てを無にする
消えてなくなる
お金は増えるもの
使えば使うほど増え ....
庭に落ちた夕焼け、それだけじゃ
君を好きになる理由にはならないけれど
よく挨拶を交わす新聞配達夫がいつもよりも少し急いで
豆腐屋のラッパがいつもよりも何だか妙に心地良い
ご無沙汰だった静寂を内 ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。
ぼくは毎日こわれています。
それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く
ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く
わたしたちは温度を知っている
あるいは
温度の選択を知っている
....
長い冬も
もうすぐ
終わる
寒い寒い
雪の季節も
峠をこした
春は
巣立っていく者たちの季節
春は出会いと別れの季節だ
君の笑顔は
眩しいくらい
大人になった
....
{引用=
先日、詩の朗読会に参加しました。
といっても、見てるだけでしたが。
しかし、得るものは多かったし、
楽しく、おもしろかったです。
}
....
旅をしたい
計画のあるものではなく
行きたいと思った時から
電車に乗っている
どこで降りるのか
わからないけれど
どこか遠くへ行ってみたい
旅をしたい
目的のあるものではなく
感 ....
秘密の愛になっちまった、
僕らはこれからどうしよう。
君は一人のさみしさに
ほとほと疲れて傘の中。
勝手な恋のお付き合いに
ごめんなさいって言いながら、
しっかりと僕を引く君の白 ....
人類と言う生き物は
宇宙の僅かな確率の中に点る
一本の蝋燭です。
ふりかえりますと
単細胞の進化から、魚類や爬虫類の時代を経て
何百万年の昔に、やっと二本足で立ったのです。
悠久に思え ....
年末と言うのに
テレビが悲しいニュースを告げる。
『発達した低気圧のため、北の海は大荒れ、
ベーリング海にて、港帰りの漁船、遭難!!』
ああ、こんな時に。
凍てつく北の海に ....
あたしこわい。
あたしのそれが、
うそじゃなくなってゆくのが、
こわい。
だからあたし、
ひとりじゃいたくなくって、
ひとりにもどりたくなくって、
あたしはこ ....
ことがおわると、
からっぽになって、
つめたくさみしくなる。
あたし、
あなたもだれも、
スキじゃなかった。
だれとでもよかった。
そういってもいいのかな。
....
久しぶりの
雨の
窓叩く音が
私を招く
人影もない
真夜中の
常夜灯に雨は
照らされて
絹糸のように
白く光っている
時折過ぎる車の
雨の飛沫が
耳を掠めて
....
壊れた部品のお取替え
旧式だから全替えです
いろんな思い出もあるでしょうが
バックアップはとっていますし
どうせ代わりはいくらでもいますから
実際として
彼は死んでしま ....
眠る前のひと時
部屋灯りを落とし
目を瞑って思う
窓を叩きつける風
少しずつ強く響く
胸に手を当てて
一つ一つ振り返り
犯してきた罪の数と
贖ってきた孤独を
天秤にかけながら ....
幸せって何ですか?って
細木和子に聞いた時点で
お前の幸せTHE END
夢見てんじゃないよ
なんなら空でも飛びますか?
イヤならがんばれ
もっとがんばれ
あと朝飯はちゃんと食え ....
或る日路上で
「はい、これあげるから持っときや」
と、道ゆく女性に
突然に強引に
何かを渡された
手の中を見てみるとそれは
携帯灰皿だった
....
息を飲む
この瞬間にもハイエナは
俺の蜜を奪おうと目を光らせている
人と人との出会いの物語
いずれエピソードになり
別れが待ってる
一粒の涙を残し
静かに愛する人と過ごせ ....
寒いですなぁ。師走ですなぁ。
坊さんも走りますなぁ。
走りますわなぁ。
感情論のスピンアウトですなぁ。
流体力学的ワガママなんですなぁ。
結局なんですな。
行き着く先は
結局そうなんです ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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