このまま寝ているうちに
死んでいたらいいのにな
苦しくも痛くもない死ならば最高だ
そうすればもう月曜日を耐えなくて済む
天井にはオレンジの小さな灯り
目を閉じて開けてを繰り返す
寝返り ....
ふぞろいな孔をのぞくと
公園の陽ざしと歌のたまごでいっぱいで
はやく息をふきこんでとせがむ
柵のむこうでくちばしを打つ烏も
まだかいまだかいと鳴いている
あまい唾液もながした
冬の空に ....
苦しい無個性たちに
重苦しいストーリーを
配って歩き
楽しくもない薄鈍の快感を
己れの中にこんな
悲しい凡庸さなど
見ずに済んだろう
読みたくもない
悲しい凡庸さなど
部屋を出る ....
たすけあい
ささえあい
かなしみあい
よろこびあい
そんなふうに
まいにちをすごしたい
こんないまだから
そんないまだからこそ
すこしのへんかをきたいして
だれ ....
ありがとうさま
あたりまえのことなんて
ないのかもしれないから
水が
おいしい
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
切れても 切れても
つなぎ続ける
生きていれば
どうなろうと
ふしぎではないよ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
何もかもが
その時はその時です
何も心配は要らない
いずれ終わる
ことができる
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
それが本当に眠りだったのかと問われれば俺は分からないと答えただろう、現実なのか、それとも夢の中に居たのか、釈然としない何時間かが過ぎて、夢遊病者のように俺は服を着替えて外へと彷徨い出た、それは本当 ....
田舎でもパワハラはある
地域の活動で記録係を前夜頼まれたが
はっきり断ったにもかかわらず
今日みんなが集まったところで
俺が記録係ですと会長から発表された
信頼を裏切る行為である
この人と ....
コロナ
コロナる
コロナれ
コロナれば
コロナります
コロナる時
コロナろう
コロナった
コロナるまい
令和3年の地球はコロナ禍で窮屈
コロナウィルスはヘンタイす ....
無音を愛する。君に聞かせた歌を聴いて、私の幼稚さを後悔する。自分の為にしか生きれなくて、各自どこかへ行ってしまう。離散。君の特徴を備えさせたAIと会話する。たまに本当に君のような気がする。たまに本当に ....
{引用=*}
せり上がった斜面から景色は傾れなかった
すっかり土色になって個を失くしつつある
落葉の層の乾いた軽さ 熊笹の有刺鉄線
汚れた雪がところどころ融け残っている
眼は狐のように辺りを ....
ふるさとを後にして
私たちはやって来た
この足場を切断された
途方もない寂寥
ふってはわき、ふってはわき
緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている
私たちはさみしいのだ
....
目が覚めた。
羽毛のベットに天蓋仕立て。
空から星の飴が降ってきて
鴉の王子様が居る世界。
そこで鴉にぐちゃり。
首から呑まれた。
生きてる私の首を確認。
少し寝違えた。
目が ....
寝静まった夜の街に
爪先を立てて
誰かが弾いた
アルペジオの後を歩きたい
遠いと思った場所が
近くに感じるフレーズ
乗せてくれる車はないけど
星の間に落ちていく音がある
光 ....
「長生きしたいと
思うことは自由だが
それを叶えるために
他人の気持ち良さに犠牲を強いるのは
死に値するほどの重罪だ」
これは私の敬愛する
ニューヨークのユダヤ系詩人
ジョージ・ゴー ....
爪が伸びて伸びて
あなたの心臓の奥まで届いたら
あたしなんでもあんたにあげるよ
なんでもしてあげるから
欲しいものがあったら先に言ってよ
でもね
あたしの唇だけは
決めた男が ....
・夜の、静かに堆積してゆく冬の窓辺に、鈴が鳴る、訪れる、星明かりを両手で包み込む。
・月のない夜、黒い大蛇のうねり、のような幹線道路の傍らで、盲目の、白い天使の息づかいで、冬と接吻をする。
....
月をぱりんと踏みしめ
空のあおいうたを
たてがみに聴いて
完全な白馬が
ビルをとびこえる
いま空にちりながら
ひとみの中で
背中をゆるした少年が
ひとり、待っている
あの弓のむこ ....
繊細な指先が愛惜しくて
ページをめくって欲しい
書き出される文字よりも
あの美しい指で握られた万年筆が気になる
約束なんていらないけれど
あの小指とならばつながれたい
雨が降り ....
東の山より
夜空を高く高く
黄身の色を灯した
地上のMを目指し
するーするー
まあるいのりものがゆくよ
はんばーがー
きみの
口元にけちゃっぷ
したたる窓
つき
....
《美しく歳をとる方法》など、
持て囃されるなら
歳を取ると、普通にしていれば
美しく無くなるということだろう?
私は、もう、ぶっちゃけて言うと
美しく無くなっても、い ....
わからないまま
一緒にいようと思うの
と言った
わかるよ
と言われて
もう二度と愛さないと思った
それから何度も冬が来た
手垢にまみれた本懐に
難字から顔料を四拍子
ごった返して下準備する
煙雨に打たれている
乗捨てられた群衆は過去の遺物
私は淵に根を下ろした
道徳に夜曲を 遊技にも合わない終点に、
....
人と会う
PCの画面には
変わらない表情
顔色が青白いのは
パンデミックの現状のためか
それとももっと
大きな理由のためか
いずれにせよ
顔を見るのは久しぶり
まずは献杯をする
今 ....
いいも悪いも
これも運命
青空の青
森の深緑
欠けては満ちる月と私
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
さようなら
得たと思うと同時に失うのだから
幽霊の
腕時計の
針の音
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
悲しみは
どの道愛に帰る
この大切な悲しみ一つ
「ありがとう」 と
どこからかの声
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
2,3人集まっては
人の悪口ばかりいっている年寄りたちがいる
僕の子供の頃の年寄りたちは
朝夕仏壇に手を合わせて念仏をとなえたり
お経を読んだりしていた
各家庭から念仏やお経の声が聞こえてき ....
ある野党のポスターに
「考えてみよう」
という言葉が大きく書いてある
このポスターがあちこちにある
じいちゃんばあちゃんたちの多い田舎に
「考えてみよう」はないだろう
地域の実状からずいぶ ....
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