甘過ぎず
でも 決して
苦くは無い
そんな ミルクな
可愛い恋も好きだ
けれど
甘く無く
でも 決して
苦過ぎない
そんな ....
一月三日、空は快晴
だけど新たな門出を迎えられない
部屋の片隅に置き去りにされたままの
片付けられないクリスマスツリー
絡まった照明抜け落ちた葉
真綿は少し黒ずんでいる
こんな ....
今よりも
もっと大きくなりたいと想ったけれど
すぐにはできないから
今からできる
小さいことを見つけようと想う
今はまだ
ぜんぜん小さな自分だから
いきなり大きなことはできない
ま ....
刺青は溺れる
暑い
静かな
暑い
午後
静かな
雲は走る
片言の
静かな
午後
心臓のおと
汗に
刺青は溺れる
産毛は
光り
静かな
陽光は縦に
産毛は
暑い
午 ....
私の部屋の窓際には
黒い出目金がいる
彼がプラズマテレビを買えとうるさいので
わたしは21型のそれを買ってきた
ブラウン管はゴミ屋敷に放り投げた
そこのおばあちゃんは
いつもありがとうね
....
ナナメ四十五度に構えて
人生を見据えている
そんな余裕なんてないんだ
だから そんなに
俺のやってることを
馬鹿にしないでくれよ
諦められないから生きてるんだ
諦められないからやってるん ....
お風呂に浸かって
六十兆の細胞を丹念に洗いつくす
明日消えるものには別れを
新入りの細胞には洗礼を
すべての細胞を磨き終えたら
今日も一日が終わる
さよならした細胞
初 ....
人生には終わりがあります
僕は君の言葉で生きます
恥ずかしい軌道をえがきながら
この時空の果てに墜落するまで
ままならぬ日々を踏みしめながら
常闇に全てが変わるまで
思い出を力 ....
雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う
泣きそうなわたしの上に
でも泣けないわたしの上に
雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う
涙の枯れたあなたの上に
あのひと ....
目の無い透明世界で、これから【跡】を残します。
貴方様や貴女様に、少しの何かを伝える為に。
ダージリンの香りだとか、うさぎの足跡だとか
裸寸前まで
脱いだ衣類だとかを。
強く願ったはずのことを
もう、忘れてしまっている
一年前の自分たちを窓から次々に捨てると
とても身軽になれることを知った
ポケットを裏返しても、もう
何も出てこない
ささくれがどこかに引っ ....
貴方の突きつけた言葉はナイフ
あたしの大事な部分をえぐる
愛でなくても
ただ純粋な遊戯でも
染み出た白い血を舐めて
幸せになりたかったと彼女は言った
たった二十三歳で、早くも全てを諦めようとしている
お前よりも苦しい人がいる
お前の五体は丈夫だが、あの子をご覧と人が言う
彼女にその声は届かな ....
翼は光に向かって
青空の中を
風に吹かれながらも
ひたすらに
羽ばたき続ける
見下ろすその海は
光を受けた
波と魚の群れが
きらめき瞬いている
翼は光に向かって
どこまでも ....
俺はちょっとした基地外ってヤツで
知ってるだろ
時々オカシクなっちゃうのさ
ガール
ガールガール
俺の世界を知ってるだろ
ピーナツバタージャムチキンツナサンドイッチ
山葵醤油辛子生魚 ....
ダビデの彫刻像を見たとき
七割の日本男子が自信を持ち 和解を得たが
残りの日本人男性は火星攻撃を始めた
ダビデの沈黙は 僕らの沈黙
ダビデの横顔は 僕らの横顔
ダビデ ....
「明けましておめでとう
今年もよろしく」
と キーボードに打ち込んだつもりが
「小鳥もよろしく」
と 打ち間違えてしまった。
何回やっても
小鳥、小鳥と、小 ....
本当はあれが欲しい
昔風の、赤いトースター
あれに、真っ白真四角の
スーパーのパンを入れて
しばらく待ってると
2枚一緒に
「パンッ!」と顔を出すのが
心憎いから
でも ....
1
夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。
(越 ....
大瀑布に転げ落ち、息つく暇もない速度で泳がされ、
意志は僅かな空気で安堵を得る。そんな時代がやってきたようだ。
火を点けられた尻をまくる術もなく、右往左往の猿が高見から飛び降り、
蓋のない大川へ ....
ちょっと、振り返ってみたくなっただけ。
ちょっと、振り返ってみただけ。
初詣の太宰府の橋の上。
過去の掛橋通り越して。
一人の淋しさ、感じた時。
もっと、強く抱き締め ....
あと一ヶ月で春になるんだ。知っていた?
本当の春はまだ先だよ。だって今年はまだここに雪が降ってないんだもの。
でも、そんなことどうでも良いんだ。
僕には春がくる。
春がきたら 君に会いに行 ....
青く光る宝石
透明で輝いて綺麗で
命を大切にする石
全てを吸い込む
悲しみも
嬉しさも
寂しさも
楽しみも
気持ちを全て吸い取り
石にしてくれる
素直に正直に
話せば、石 ....
いっそ 君を離さない為に 君を拉致して
縛り付け 自由を奪ってしまえば 一糸も
纏わぬものが恐怖に怯えて悶え 擦り切れ
た手足から滴り落ちる鮮血は 床に不可思
議なものを描写仕始めるで ....
冬の寒気が細く伸びて
岬の先のほうへ
鋭く尖っていった
遠くで生まれた赤土の丘が
最後に海へこぼれ落ちていく場所で
わたしの そしてあのひとの
フレアスカートのはためく裾から
なめらかに ....
今の瞬間を繰り返しながら
生き延びているだけのこの姿は
その小さな四つの瞳に
どんな風に映っていたのかな
幼い頃から何度も摩り替えつつ
一つを否定して一つを肯定して
いつしか永らえるだ ....
私には誰かから愛される価値はないのだろう
蔑まれて自尊心とやらを踏み潰されて
適当に萎えていくのだ
生まれてきてしまった
どう生きたって惨めで愚かで
二酸化炭素くらいしか
一人前に ....
RaRaRaRaRaRaRaRa
ReReReReReReReReReRe
Rを隣接していく
Rを生命の初頭に配置
Rこそが救いである
RiRiRiRiRiRiRiRiRiRiRi
....
山の中の湖は
冬の空を見上げていた
晴れた空は気持ちいい
葉の落ちた周囲の桜は
寂しいけれど
光がその分入ってくるので
むしろその方が都合がよい
うんと背伸びをする
湖面が揺れ ....
世界を箒で掃いていこう
チリチリチリチリチリチリ
地面の汚れ
ついでにあの娘についた
ガムのようなギトギトしたものも
アスファルトは剥ぎ落とし
棲家も小屋も全部なぎ倒せ
....
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