書きなぐっては
破り 捨て て
ゴミ箱に
投げ入れる
そんな 繰り返し の 時
無駄 ばかり 増えて
見えなくなる 現実
遂には 幻想 さえ
遠く 彼方へ
当たり散ら ....
三つ葉がうたうと
四つ葉もつられてうたう
四つ葉がうたうと
モグラがおきる
モグラがおきると
大地が笑う
大地が笑うと
みーんな笑う
....
とらえようのない
いま この きもち
ふと なみだが こぼれて
あたたかさに おどろく
どこを あるいているのか
どこに あるいていきたいのか
いまは あなたを おもいだし ....
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった
南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる
オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立て ....
まみれてしまった
人知れず汚れていく生き様
心凍えてもう戻れないと
君は言うけれど
凍える世界にいればこそ
私たちの吐息は白く輝く
だから大丈夫
まだ君は
歩いてゆける
夜中に遊園地に忍び込んだら
観覧車の箱はすっかり片付けられていた
仕方がないのでその骨を登って
遠くに浮かんだ月を見た
丁度あの下辺りだろうか
君の住む町は
風がえらく強い日で僕は
....
空の雲のように、ぼんやりと。
上がっていく、溜め息。
コーヒーの温かさのおかげで。
もう少しリアルな雲に。
手を出して、掴んでみたけど。
すろと、逃げてった。
....
いつの間にかキミが心から消えそうになっていたので
輪郭を鉛筆でなぞって練りゴムで影をつけました
光が差し込んでいる風景が描きたくて
キミがあの時ずっと居た処に灯りはなかったけれどね
....
波音に耳を澄まし、東の最果てを想ふ
異国で知る祖国に手紙を書き連ね
今日も過客の群れへ夕暮れと共に埋没してゆく
隣の爺さんや婆さんはもういないかも知れない
悪餓鬼も汚らしい酒屋も、すっ ....
吐き捨てた果実は街の中へ消えた
キチガイ沙汰にも程がある
一足一足踏締める回廊で思考が生まれ
笑顔の中に凝縮された意味がある
『遠くへいってごらん』と囁かれて
アジアだ ....
夜がほの蒼いのは
雪が舞っているから
すこし窓を開けて
吐息が白く夜気に放たれ
雪と交わるのをながめる
手を延ばせば舞いおりて
けれどその冷たさは
触れるまもなく掌に溶け ....
どこにでもありそうな道端に
どこにでもありそうな大きな石が一つ
座っていた
ある人は
何の関心も示さずに通り過ぎていった
ある人は
怒りを感じて棒で叩いた
ある人は
その美 ....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます
私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです
役目を終えていないのに
....
誰かが結び目をほどくように
この世からすべての母はいなくなってしまった
それからというもの
わたしたちはわたしたちのてのひらに
なにかしら母と呼べる物を乗せ
黄昏の明かりにそれらをかざし ....
僕の本当の心は何処を向いているのだろう
自分を見失い自分に戸惑い続けている
新年をむかえ新たな一年の始まりだとゆうのに
僕の心は去年のままで新年をむかえていない
一 ....
離れ行く電車に乗ったお前と滑り込んだ電車に乗ろうとする俺
数メートルも無い二人の間の幾多もの障害物
二人の視線
遮るように重なる
交わらない視線虚しく空を切り萎れていく
残された微熱今なお引 ....
正月ぼけで出勤すると
コーヒーメーカーで淹れたコーヒー
汚い共用灰皿からこぼれる煙草
不愉快だったり
コンピュータのご機嫌と上司の会議
会議中の上司への電話
俺には意味不明な伝言
....
フィード ミィ
箸でフォークでスプーンで指で口で
口でフィード ミィ
天国に飢えている
天国に餓えている
だからフィード ミィ
口で クリープを一緒に フィード ミィ
クリープ クリープ ....
いつもそう
あの日からずっと変わらない笑顔
もう若くない私を見て
そっと微笑む
私には見えない
あなたの景色
惚れた方が負けとはよく言ったもんだ
逃げるが勝ちとはよく言ったもんだ
....
毎年、盆と正月の休みに、妻は子どもたちを連れて新潟の実家へ遊びに行く。その日から私は自炊をはじ
める。結婚以来の習慣である。それにはいくつかの理由があるが、もっとも大きな要因は私の特性を、妻
がよ ....
僕は
人よりもできることが すくない
僕は
人よりもあたまの回転が おそい
僕は
人よりも当てはまることが すくない
僕は
人よりも決まったことしか でき ....
淡水は海水と違い泳ぐと身体がどんどん
重く感じると今更にそれを実感しながら
私は一歩ずつ深みに誘われ行く
毎日毎日私はこの湖へ通い
あの人からのプレゼントを持ち物を
沈めてい ....
二人過ごした日々
全てを忘れろとはいいません
けれど出来ることなら 僕の言葉は忘れて下さい。
僕から君への贈り物
全てを捨てろとはいいません
けれど出来ることなら ....
一月ついたち
凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした
まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒 ....
波はもう台所まで押し寄せている
娘はバシャバシャ水を蹴りながら
学校の仕度に忙しい
妻は膝まで海水につかりながら
朝の牛乳を温めている
もしもの時のために集合場所を決めておこうか
と言 ....
引き出しに眠っていたのは
あの頃の思い出
形にしないと眠れない
だから残した一枚の写真
写真の奥は輝いていた
繋いだ手は離れていなかった
セピア色に劣化していく写真を見つけたのは
....
お金を取るか愛を取るか?
両方じゃダメ?
だって物質であるお金と
感情である愛を比べるなんて
そんな器用な事
私には出来ないもの
だから両方欲しいの
こんな私って
....
朝日の登る神楽坂通りを
白い息吐きながら、歩いていたころは
昼の12時と夜の12時で
なぜ一方通行の方向が変わるのか
そればかり聞かされていた気がする
カクエイドオリは
故・田中首相と神楽 ....
道端に
鳥の死骸が落ちていた
それは
不時着した飛行船に似ていた
埋めてやろうかと思ったが
埋められるような場所などどこにもなくて
お祈りをしてもしょうがないが
思わず手を合わせてし ....
優しさの
定義の途中で
悲しい君を抱き締めた
何度も何度も
抱き締めた
放熱温度は数千
おそらく加護には不向きな温度
僕は何もかもの途中だった
汗をに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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