今年のクリスマスなんて
もういいや
いくらくやんでも
仕方がないし
泣いたって
恋人なんか出てこない
みんなが幸せそうに
している今を
この目に
しっかり焼き付け ....
冬晴れの
光あふれる
居間にいて
母の背中と
光をわける
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
無心とは
心がないということである
心がなくなれば
人間でなくなる
○「詩とは」
詩とは
自分のために
書くものである
○「人間らしく生きるとは」
人間らしく生きるとは
きれいに生きる
正しく生きるということではなく
己の欲望、不安、心配、過ち、失 ....
さみしい風が背中を押して
私は星空を游ぎたくなる
真冬の澄んだ空気に包まれて
星から星へと旅をする
煌めく星々はシナプスそのもの
繋がり点滅し
やがて内在する宇宙へと導く
内側は外側 ....
1
あなたは確かに
削り出された回廊も
水滴したたる洞穴も
鈍色に輝く捨てられた斧も
あなたは確かに
美しい人よ
眼差しの涼やかさよ
あなたは一つの奇跡
空蝉 ....
地球は丸くないと真顔で言われたり
次々と増えていく新しい闇の組織の
相関図を見せられたりしながら
まあ人間そんなもん
面白いじゃんと苦笑いしながら
社会をやっていく
殺したりぶん殴ったりは ....
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく
それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所
透明な紐帯が雨に ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり
階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る
何も言わずに
じっと私を見てる
腕時計を外して
....
死の山を ふみこえてゆく
死の山を ふみこえられてゆく
死の山を ふみこえてゆく
積み上げられた 石だ
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶ ....
{引用=極々ありふれたおーとくちゆーるな
空ははじまりのようにしてはじまり
すっかりなくしていたのではないか
ポロポロとこぼれおちてきた
てのひらには三つの釦
ベージュの淡いまあ ....
二〇一八年十一月一日 「現実」
現実はきびしいね。だけど、がんばろう。がんばる仲間がいれば、だいじょうぶ。
二〇一八年十一月二日 「考察」
ぼくというものを媒体として、 ....
この唄は夕べの思い
旅人がいつか満月の夜に唄った
ろうそくの下で読む人には
なかなか分かってもらえない
子どもにも分かることなのに
月に唄う、月は語る
いにしえの地球を目醒めさせ
そ ....
七十体の竜は三十体にまで減った。
そして、三十体の竜は十五体にまで減った。
そのころ、戦士エイソスの手勢は五十人にまで減っていたが、
竜たちを滅ぼすのは、時間の問題であろうと思われた。
し ....
しかし、戦士エイソスとその手勢だけでは、
すべての竜を屠るのは無理であろうと思われた。
それゆえに、戦士エイソスは無二の友である、
アイソニアの騎士の手を借りることにしたのだった。
アイソ ....
聞け、これはアイソニアの騎士が生きていたころの話、
すなわち彼が生を受け、そして死する前の話だ。
しかし聞け、これは戦士エイソスが関わっていたからこそ、
伝わっている話でもあるのだ。
その ....
○「心の健康」
「心の健康こそファースト」ですよ!
体の健康には気をつけるが
心の健康はなおざりである
○「押すだけ」
近ごろなんでも押すだけ
人間がどんどんボケていく
○「デジ ....
黒い服を着て雪の上を歩く皆
葬列みたいと呟くきみ
白い息は生きてる証
サンタを待つトナカイと同じ
頭を垂れて
愛のベルを鳴らす
ショッピングセンターの特設ステージ
2ドル払って子供を ....
妄想癖の神父は教会の入口のそばで、目を覚ましたままぼんやりと涎を垂らしている、教会前の広場にずらりと並んだ日曜日の市場の、果実売りの娘が横目でそれを馬鹿にする、本格的な冬がやって来て、空は日本製の ....
春の喜び、
夏へのあこがれ、
秋の憂愁、
冬のさびしさ
時は過ぎ去り
季節は巡る
人生は進み
垂直に落ち
わたしのいない、春夏秋冬
猫。いのちのぬすびと。天秤をゆらす。無邪
気な狩人。爪をひそめ。音をひそめ。夜走す
る獣。ちいさくて幸い
蜘蛛。お寺のお裏に住むおとな。かわいた唇
で咬む。純真で多淫。空洞をゆるさぬ観測手。
....
煙草の煙越しに古い写真を見る
空は宵闇を纏い人の声も消えて
瓦礫に埋もれ消えたはずの声が
机に置いた珈琲に淡い波紋を作る
置時計の古びた音が心を刻む
古書の匂いと共に ....
横たえた体
ゆったりとした泳ぎ
見開いた眼
はちきれんばかりのお腹
無数の目
見知らぬ場所
小さな世界
暗い世界
ただただデータとして
ただただ数値として
リュックが擦れて
足音に混ざり
君の気配だと分かる
会えて良かったと
思いながら
どこへ行こうかと
悩んだりもする
賑やかな街を
背にすれば
ふたりの足音しか
聞こえなくて ....
{引用=白心中}
唇の合掌
耳は氷柱みたいに澄んで
睫毛の雪がとけた
遭難と凍死を繰り返す
冬眠できない二人
こうしてまた長い
白昼夢の時代を迎える
{引用=ゼ ....
いにしえにしみついたぬくもりは、
邂逅のうちで最も深い思慕で満たす
セピア色の余韻。新月を零として数える濤声
見え透いた脅し水が染み込むように 立ち騒いだ楽音
夕餉の鐘。寸足らずのかいまき ....
わたしの
いない
夏に
ひぐらしの
鳴く
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
あら失恋?
貴女の泣き声 こころを凍らせ
異邦の人でも 抱きしめたくなる
「大嫌い」
嘘つかれてもわかるのは
涙の色が隠せなかいから
憎み合い
呪いたいほ ....
たぶん知らなかったのですで謝る庶民と
知りすぎていたのですで謝る上層部が
いるのだろうと邪推する午前五時半
滑稽な顔で女の気が引けないなら
陰鬱な顔ではなお無理だろうと
この詩はどこで笑った ....
今の想いは
どこ走っているのかな
飛び出すまでにはまだまだ時が必要かな
ぐずぐずしている場合じゃないんじゃないかな
宛先不明で返却されるかな
それが怖いの ....
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