吃水線ぎりぎりののうたをきみは歌う
大人になれないことをわきまえている
誰もが誰かの子供なんだもの
夜のとばりをバリバリとかじり
新しい鳥が生まれる
生まれながらにして重要
で不確かな自由を継承
ピカピカの街の看板に降り立つ
翼で指図する
お前はあっちでお前はあそこ
立っていればそのう ....
二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
電車に乗って
どっかにいこう
部屋の中で地図を見て
そのままでかけよう

いつのまにかはぐれて
もう二度と出会わない
あの地図はどんなに悲しくなっても
川には流さない
あの玩具の ....
旧い友だちが訪ねてきた気がして
俺はうっかり夜の扉に手をかけた
友だちは俺を素通りして
何食わぬ顔をしてこう言った
やあ、初めまして気分はどうだい?
お前のおかげで、最悪さ
夜に意味を求め ....
横須賀に
マーロウという名のプリン屋がある
食べログでも結構な高評価の店だ
店の名の由来は
勿論「フィリップ・マーロウ」
プリンはビーカーに入っているのだが
そのビーカーにフィリップ・マー ....
下高井戸シネマで、
「草の響き」を観た。

八王子の、スーパー銭湯へ行って、
帰り道で、時間を気にしながら、
いい感じのスープカレーを食べて、
京王線に乗って。

電車では、「鬼平 ....
インクを浸した岩陰に連れ込み 縛り上げた手帳に挟みこむ
羽織の裏に広がる火焔が返り血を浴び、色濃い言ノ葉をおとすのを、
囁かな横顔でもって畳むとする
猛烈な本能が永らえる、時を超え、流れ星になる ....
生まれてきたのは

自己責任じゃないのに

生きていくのは

自己責任になる
コロナ下でも
学校はある
仕事はある
どんなに寒くても
どんなに暑くても
学校はある
仕事はある
子どもたちは学校へ
親たちは職場へ
毎朝一途に向かう
その一途さに
リタイアした ....
いろんな人がいる
美しい人、みにくい人
背が高い人、低い人
計算、暗記、読解の向き不向き
体臭の強い人、あまりない人
男の人、女の人
若い人、年老いた人
お金のある人、ない人
やさしい ....
めくるめく不在、滲む涙
雨は計り知れない高みから降り
沈黙のうち叫んでいる
外へ外へ

踊る陽の光に歓喜して
揺れて、揺れ動いて
弾けてゆく、
属する場所を探し
踊る陽の光に彷徨う
 ....
連作➀女子編

もう!
人生お初の手作りチョコに奮闘している私が
短気を起こしているかの様に憤っているのは
なにも失敗続きだけが原因ではない。
あいつの発言を思い出しては腹を立てているのだ ....
ウクライナってさ
すげえイケメンの大統領が
ダイオキシンかなんか飲まされて
別人みたいになっちゃった国だよな
確か
ロシアが暗殺しようとしたって
話だったっけ?
「ねえプーチン、こっち向 ....
 友達以上

 恋人未満の友達

 沈黙が苦しいかい

 沈黙から逃げたいかい

 沈黙を楽しめれば

 新しい世界が広がるよ
市から二度目の特別定額給付金の申し込み通知書が届いた

ちゃんと自分の銀行の口座番号が記入されていた

やっと着いたかと思い、ほっと一息ついた

これでなんとか溜まっている一月分の赤字をう ....
スマホの小さな画面を
指で開く 
今日もSNSの文字は、告げる
「〇〇さんの誕生日です」

まぶたを閉じる
――今・世界の何処かで
東京都内の病院からは、赤子の産声が聴こえ
カルカッタ ....
{引用=水辺の仮庵}
月は閉じ
口琴の瞑る仕草に川の声
白むように羽ばたく肌の{ルビ音=ね}の
ふくらみこぼれる光は隠れ
ふれて乱れたこころの火の香
探る手をとり結んだ息に
ふりつむ{ル ....
 この組み合わせの発想は

 クリームぱんでいいじゃない

 あんぱんでいいじゃない

 つぶ餡かこし餡で揉めるけど

 組み合わせには相性があるから

 まずはお見合いでも
 ....
これはまるで
養鶏場の鳥小屋に
唐揚げとフライドチキンの
ポスターを貼って
さぁ、みんなこの姿を
目指して頑張ろうと
言っているみたいだ

美味しく食べられるのを目指して
努力しろと ....
鉛筆は
削るのが
めんどうだという子どもたち
リンゴは
皮をむくのが
めんどうだという子どもたち
めんどうの滋味というものを
まだ知らないようだ
たくさん増えていく
お気に入りの場所

家の近くにある
段々畑が続き
日本らしさに逢える

外国風の家はなく
日本を感じさせる家々

町を見下ろす場所に
霊園は作られて
家族を ....
あ、大きな昨日なんて喪うように
絶絶対開かれない膨らんだ トラック
もう許してあげて、

出し忘れるポイントカード
俯瞰で繰り上げる。
メッキが剥げる毎日を色合わせて
眺めはまた(錆びた ....
空が青い
空気は冷たいけれど
雲が見当たらない
軒下に張り巡らされた蜘蛛の巣が廃れて
時間の経過どころか
時代さえ感じる

思い知らされる
ときは過ぎゆくことを
風が吹いても
景色 ....
私は、私の、何かが、間違っている

でも間違っている、ということは果たして、
本当に間違っているのだろうか
正しい、ということが果たして、
本当に正しいのだろうか、
と問うのと同じくらいに ....
信頼関係がなければ
バスだって乗れない
飛行機だって乗れない
信頼関係がなければ
水道の水だって飲めない
弁当屋の弁当だって食べれない
信頼関係がなければ
医者の薬だって飲めない
手術 ....


風呂場の水滴がいやに響く
三日前の飲みかけたサイダーは部屋の隅に追いやられ
隔離された部屋からは
寂しい獣の唸り声が響く

隔離期間は

連帯責任のように押しかかり
社会が ....
  

 かたり。音がするから置き場を探して、そこじゃない、そこじゃない、と帰る場所が消えてゆく。昨日までいた場所に、君がいないのならば、もう。


 雨降り。夜の八百屋、メロンとむきだしの ....
潰れた店のカラッポが
はためく旗の向こうに広がっている
イートインにてコーヒーを飲みながら
そのガランドウを見ているじぶん
じぶんの虚ろがガラス越し
帰属すべき場所を探しながら
街の通りを ....
眠りたくない
一日寝ていたから
働く人に詫びながら
何もできず
真夜中になって
心の整理の手段を探す

何度でもやり直せる
だけど時は流れていいものか
ジリジリと減ってゆく
私の生 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
吃水線ぎりぎりの歌なんてマークアーモ...322/2/21 11:29
別れのためにふるる7*22/2/21 11:20
詩の日めくり 二〇一九年七月一日─三十一日田中宏輔14*22/2/21 0:53
川には流さない竜門勇気2*22/2/21 0:25
Lithiumちぇりこ。9*22/2/20 22:01
マーロウ花形新次222/2/20 20:56
東出昌大はだいろ122/2/20 13:23
怪訝。柩の瞼あらい022/2/20 11:59
不条理zenyam...0*22/2/20 7:24
現役礼讃0*22/2/20 7:18
自分を説得する木屋 亞万022/2/20 3:57
高みのうたひだかたけし422/2/19 20:19
激オコバレンタインしょだまさし022/2/19 19:58
ウクライナは本当は明るいな?花形新次122/2/19 19:39
沈黙を楽しめれば佐白光1*22/2/19 18:55
岸田さんありがとうジム・プリマ...3*22/2/19 17:30
祝辞服部 剛422/2/19 17:22
ノクターンただのみきや3*22/2/19 17:02
クリームあんぱん佐白光022/2/19 15:15
チキンハラスメントイオン022/2/19 14:36
滋味zenyam...022/2/19 7:05
お気に入りの場所夏川ゆう222/2/19 5:19
百舌鳥の早贄あらい022/2/18 23:12
それはとても不確かな坂本瞳子3*22/2/18 22:47
街の夜はだいろ222/2/18 22:46
信頼関係zenyam...1*22/2/18 21:19
隔離期間につきゆるこ022/2/18 20:27
魚の頭 2AB(なかほ...9*22/2/18 18:55
カラッポひだかたけし322/2/18 18:21
お門違い木葉 揺022/2/18 14:20

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