うつり音色へ かたむくこくび
ゆうらり ゆうらり のんきな午後だよ
だあれかさんも だれかさん と
わたしは詩のなかで
一本の木になることができる
地に根を張り
そこにい続けることができる
少女が来て
本を読んで
少女は帰ってゆく
わたしは詩のなかで
そらをとぶことができる
高 ....
眠れないなぁ、君はどうだい
誰かに愛されたい、と願った私でしたが
愛されている今は誰かを愛したい、と思ってしまいます
君は長い間手を振っていました
体の割りに小さな手だなと思ったん ....
森が燃えて
灰になっちまった
空一面に森は舞い上がって
太陽はもう、
随分見ていない
海は汚れて
魚はねじれているし
母さんと妹は
知らない男達に
色んな穴をほじくられて殺さ ....
神が
アダムの肋骨から
イヴを造りだしたように
おまえは
おまえの鎖骨から
わたしを造りだしなさい
おまえのその
滑らかな肩に眠る
真っ白な翼のかたちをした骨で
そうした ....
DANGER
●警告●
このボタンには決して手を触れないで下さい。
人によっては害を及ぼす恐れがあります。
その機械のある部分には
そう記してあった
BLACK BOXに隠され ....
セブンスター
今夜はもう
誰の書いた詩も読みたくはないんだ
ピース
おれ自身が書いた詩さえも
読む気がしない
これって
どうかしてるかもしれないな
セブ ....
目指すのは
頂上ではなく
より高い場所
轍の無い荒れた道にこそ
新たな可能性は潜んでいる
棒の様な足
乾いた喉
前途は多難
それでも後ろを向いてしまったら
どこまでも落ち ....
優雅な風景の中
香り涼しいこの場所で
好きな音楽を聞きながら
きれいなものに囲まれて
だんだん心が癒され
よどんだ月さえも輝きを増す
....
一夜の頃
初めてあなたと離れた夜
一人の夜は何か不思議で
夜の音を聞いている間に
過ぎてしまいました
二夜の頃
あなたがいないことに慣れてしまった夜
何をしていいか分か ....
曇りがちな心と晴れ渡った空
なんかうそ臭い天気を
恨めしげに見上げ
雲一つないことを
恐いと思った
小さなウソ
大きな矛盾
俺に背負いきれるのか
試されてい ....
もうひとつの空の下には
空想好きの少女がいた
彼女は瞳の中で
小さな星を育てていて
世界からこぼれるように鳴るメロディーに
詞をつけては歌いながら暮らしていた
詞の中では少女は
....
朝起きたらカメレオン 雲の上にいた
カメレオン 体“まっしろ”
びっくりカメレオン 海へ落ちた
カメレオン 体“まっさお”
泳いだカメレオン ヤシの木の島
カメレオン 体“み ....
排気ガスの悪臭
汚れた空気に濁った瞳
耳障りな音に疲れた肩の群れ
誰もが視線を外し足早に歩く街
駅と駅をつなぐ橋の終わりのほう
突然現れた赤い観覧車
もしも足を止めなかったなら ....
引っ張ると真っ暗
完全な真っ暗
そして
そのまま目を閉じた僕
どうせ何も見えやしない
それなら目を開けていようがいまいが同じこと
そして
そのまま眼を閉じた僕
....
つくしの帽子は何色帽子
何を夢見て冬に編む
きのこの襟巻き何ガラ襟巻き
何処に繋がるその首の先
木の芽 木の又 何の殻
硬い木の皮なぜ避ける
今日は日差しの射すがまま
明日は春が来るかし ....
女の身体でいいと思うところは
俺の墓標を立ててくれそうなところだ
胸があるとかないとか
やわらかいとかかたいとか
匂いがいいとか悪いとか
産めるとか産めないとか
俺にとっては関係ない
....
夜になりきれない
うすむらさきの空
段々模様の
やさしい音色
坂道を
駆け足でころがる夕日
向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく
町外れの工場から沸 ....
おはようインソムニア
今日も聞かせておくれよ
僕等が眠っている間に存在した
続きの世界のことを
ねえインソムニア
君が目を閉じたとき
僕等の世界は
終わるんだろうね
....
土が匂う
そうして僕は小学生になった
昨日より暖かな陽射し
冬休みの明けた教室の
油引きの床の匂い
ジャングルジムや鉄棒の冷たさ
授業中に見えるグランドの眩しさ
雑草の中には小さな白 ....
灰色にひろがった空からは
いまにも雨が落ちてきそうだった
風が生暖かった
通りの建物がいつもより大きくみえた
ミニバイクが飛び出してきた
すぐ頭の上をゆっくり 飛行機が横切った
軒先に ....
ぎゅー って 抱きしめられて
痛いって 言おうとして
君が 不安そう で。
泣きたい とか
哀しい とか
苦しい とか
つらいとか 怖いとか いやだとか
そう ....
宇宙に満ちている無数の言葉たちよ
教えてください
あなたがたのほんとうの居場所はどこですか
メールの中に
会話の中に
テレビの中に
小説の中に
詩の中に
沈黙の中にさえ
あなたが ....
白藤の棚にそよぐ 薄紫の風に
邸(やしき)じゅう、色めきたつ菫(すみれ)たち
草葉の緑に、ふるえる白いドレスの君。
房を垂らした大きな帽子から、ほんの少し
零れる笑みと恥じらいを覗かせて
....
目覚めて一杯の水を飲むあいだ
私の胸の潰れる音が
乾いたシンクに響く
これはひどい朝
今頃、かの人の布団は
きっともぬけのから
私の朝は遅かった
そのシーツの ....
何も書かれていないノートに
想いを綴る
真っ白な小さいノートの中には
えんぴつでしか書かれていないけれど
そこには
色がある
歌がある
風がある
とても小さな平面の上には
とても ....
気付いたら
もう 走り出していたんだ
君のしぐさ 足音とか
もう 全部
気付いたら
かげがえのない タカラモノ
声いっぱいにして
叫びたい気持ちは
今はまだ ....
窓の向こうは朝もやけ
カップに落とした角砂糖は
角をやさしい珈琲に触れられて
いつしか 離れられない関係になった
冷えたガラスに頬を寄せて
耳をそっと澄ましたのなら
カップ ....
どこまで行っても
車庫があり
そのあなぐらに
焼べた薪が笛吹立っていた
それを小熊が
ねぐらにしていた
それをもぐらが
ひっぱった
あたしはいつだってあたしがいたというしるしをつけたがった。
きみはなくす事を恐れていたのにも関わらず、それをとても嫌がったね。
あたしの視線から君がいた記憶、数えるほどにしかない記 ....
4907 4908 4909 4910 4911 4912 4913 4914 4915 4916 4917 4918 4919 4920 4921 4922 4923 4924 4925 4926 4927 4928 4929 4930 4931 4932 4933 4934 4935 4936 4937 4938 4939 4940 4941 4942 4943 4944 4945 4946 4947
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