胎児が 私の心臓を 小さな小さな手で 優しく撫でている

わたくしと 胎児の 太陽ふたつ。

わたくしと胎児の小さな宇宙で  

天上で音楽が鳴り響いている、

太陽の鼓動、

つ ....
パパは今朝の革命に失敗して
その日の夜から
帰って来なくなった
そして僕はパパのいない毎日を生きて
いつしかパパと同じ年になった

パパの遣り残した革命は
とてもちんけなもの ....
賢明な読者も賢明でない読者もご存知だろうが
俺の書いているのは詩じゃない
むしろ散文に近いが
別にどうだっていい

特にすんばらしくもなく
とりたててすげえいいことも言ってねえし
ヘンな ....
ギュッと圧してください。
力強く圧してください。
痛いですか。
ここは、平均的な生き方なんて
存在しないんだということを
文化人類学的に証明したい時に効くツボです。

ギュッと圧してくだ ....
雲の隙間
欠けた月
真円になり得ない
輝きを見る

駅のホームに過ぎる風
またしても面影を見つけて

一筋の雫が伝う
いつまで覚えているのか
どれだけ抱えていくのか
片隅に震えて ....
カラオケの画面の歌詞を見ていた

5秒後の未来を盗む 完璧な明朝体
僕はそれをなぞることしかできない

その場所ではそいつが真実で
僕の歌声はそれに服従するコピー


鏡 ....
向こうからすげえでかいものが歩いて来やがった

そのすげえでかいものが
どう見たって
図書館だ

ツタの生えた陰気くさい外壁
入り口はまあまあきれいだ
ずらっと並んだ棚には本がぎっしり ....
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
 ....
金曜の夜9時半
僕は駅前のファーストフード店にいる
三階の禁煙ゾーンのカウンターに一人座り
ストローでアイスコーヒーを啜りながら
僕は見る
角のボックス席に座る一人の女

彼女の後ろの壁 ....
 どこまでも続く道を一人暗闇の中歩いている
 一人で一人で一人で一人で ひぃっ

 人生知れたこと
 どうなる地球
 どうなるルー大柴

 まだこんなことろにいる自分
 さっさと片 ....
朝起きて洗面台で鏡を見ると 僕じゃない別の人が映っていた

寝ぼけてるのかなと思って目をこすってみても別の人
ほっぺたつねってみても別の人
頭叩いてみても別の人
手鏡を見ても別の人
カ ....
痛い

そう、そのまま

瞼瞑って、立ったまま
ふらりふらりと2本の足が風に煽られ踊る、踊る。

気づけばあなたも、あんたもずっと遠くて
怖くて可笑しくてあたしは涙が出た
背中がそん ....
張り巡らされた思考

喪ったものは還らない

開かれた道筋
途絶えて
跡だけが残る

絶たれた希(ノゾミ)
ひたむきな渇望
裂かれた絆の断罪

焦がれたはずの栄光
光の落と ....
何故こんなにも頼りないのか
思っていたよりも簡単に包み込めた細い肩
遠くから見ていた頃よりもずっと
近くに居る今のほうが手に入れるのが怖い
後ろ姿で
思い出の中ではずっとその姿のままで

 ....
とおい君へ
なぜなの?
ちかい君へ
なぜなの?

君が舞ってる
君が止まった

君の視線を私は外して
うつむく君を私は見つめる

すきとおる君が消えちゃいそうで心配になる
 ....
果てなく遠い道の中
私は歩く

私は鳥になれないから
その道を一気に飛んではゆけない
私は
私を飛び越えることはできない

私は風になれないから
その道を一息に飛んではゆけない
私 ....
地球を2周半もする 僕の長い両手から
君は そんなに簡単に 逃げられるとでも思ってるのか

どんな巧妙なフェイント ギミックを駆使したとしても
僕を撒けるわけないだろう あきらめが悪いのか ....
つうっと
静かに脚を浸す
目を瞑りながら
とぷん、と膝を抱えて
まるで生まれる前の姿で

さあっと
周りの水温が脳内で渦を巻く
水のなだらかな揺らぎと
体内の血流がユニゾン
ま ....
さけび続け夢を追った青春時代

さまよいながら揺れていた青い夏

きめられたルールなんてなかったけど

さまよい戸惑い苦しんだ日々

んーと思い出すと懐かしい思い出

 ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
先生、誰も来ない放課後です

理科室は薬品の匂い
閉められた
暗幕の心地良い温度

埃が泳いでいきます
気だるい午後です、先生

魚になるにはどうしたらいいですか

答えの出ない ....
傷負いの翼が空を掴む
歪な円を描きながら
しがみつくように飛んでいる

鳥が自分の真上を通る
降ってきた水滴
鳥の血、静かなぬくもりを持って

空には鳥がいた
これから死ぬであろうに ....
無罪ではあるが越境途上の死だ
あるいは断罪された避雷針の廃墟だ
黒いチョコレートをかじりとって猥雑に事務的に
いくたびも右曲がりに滑稽なうすぐもりの空だ

五分後に規則正しく振り切られるマタ ....
交錯する人と人
ぶつかりあい
すれちがい
目まぐるしく
過ぎる日々の中で
大切なものを
置き去りにしたまま
いつしかその状態に
なれていってしまう。
そして何が大切だったか
それさ ....
人生史上最高の味だ

と多方面から絶賛されていたカレーを食べに行った

確かにうまかったが実際それほどでもなかった

ぼくらはまた放り出されて

そのまま旅行へでかけた



 ....
多分ポエムだろうなという単語を
鍵つきダイアリーに書き流すとき
胸が痛いのは
お月さまが
ちゃんと光っていてくれないから



あたしはキスをしたことがない



何のかん ....
「雨上がった?」

無視。
 そして尿意。

足下うろつく上昇気流
持ち手にウンコぶらさげたカサもサ
ふわーりふーわり
ふわふわふわ り

チカラクラベを挑みつつ
裸足でかけてく ....
じいちゃんの初盆
霊がいっぱい飛び回るよ
八月十五日

船にあなたの思い出
ゆらりのせて
{ルビ黄泉=よみ}へ流そう

どーいどい
鳴り止まない爆竹

どーいどい
浮かぶあなた ....
あんたなんか 大嫌いだと 言われてしまいました。

哀しい より 面白くて

面白い より 哀しくて

考えてみろよ そんな顔で 嫌いだといわれたらさ。

心配するんだけど

嫌い ....
志士は獅子を喰らい

嗣子は四肢で死屍を食らい

孜々として師資のため死しが暗い

獅子の嗣子は死屍を越え死しを給う。
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
心臓二つ麻生瑞乃4*07/2/1 1:48
今朝の革命なかがわひろ...1*07/2/1 1:43
大当たりサナギ3*07/2/1 1:30
ツボ・ホリックブルース瀬戸...3*07/2/1 1:19
面影松本 卓也407/2/1 1:17
僕を盗む「本物」青の詩人3*07/2/1 1:09
サナギ5*07/2/1 1:05
ロボット兵あおば7*07/2/1 0:34
ボックス席の女ネット詩の悪...3*07/2/1 0:26
我にカレーを山崎 風雅11*07/2/1 0:11
僕を映す鏡青の詩人1*07/2/1 0:08
nis.無知アコ1*07/1/31 23:57
サーガ月焦狼007/1/31 23:52
背中暗闇れもん3*07/1/31 23:30
君の存在九谷夏紀0*07/1/31 23:24
私は私でしか進めないぽえむ君11*07/1/31 23:10
watching[group]北大路京介10*07/1/31 23:07
沈黙の音楽し ん4*07/1/31 23:04
青い夢Direct...9*07/1/31 23:02
チャイナタウン恋月 ぴの28*07/1/31 23:02
理科準備室で夕凪ここあ16*07/1/31 22:56
真空vallet...607/1/31 22:31
無罪ではあるがhon407/1/31 22:31
まざる美琴007/1/31 21:55
2月1日水町綜助3*07/1/31 21:45
お題/13歳茜井ことは3*07/1/31 21:41
雨上がりの夜空に七味とうがら...5*07/1/31 21:18
精霊流しゆうさく6*07/1/31 21:12
誓いを捧げる。[group]Anima1*07/1/31 21:05
そんな私の言葉遊び。[group]2*07/1/31 20:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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