遠い昔に
私は生まれなかったけれど
言葉によって
その過去に行くことができる
言葉以上のものを見ることもできる
遥か未来に
私は生きることはできないけれど
言葉によって
その時の先 ....
鉄塔なんてものは
屹立してなけりゃなりません
全部のスイッチを押さないで
凍死するんじゃありませんか
民間のレベルでは
横顔は犯罪だそうです
ヒップはたわわに揺れるそうです
なるほど ....
夢を見なくなる日
その日にこそ私は死ぬのだろう
泣いたりしないって
消えたりしないって
誓って
今すぐに誓って
このくちびるも
この肌もすべて
誰にも渡しはしないから
足の爪 ....
片栗粉が積もっている
神様が空から降らしたのだろう
この世界ごと唐揚げにするつもりか
良かったこの世界は丸くて
平らだと歪なものができてしまうから
きっとイエスの大好物なのだろう ....
ゆうら ゆうら
天秤が揺れる
ゆうら ゆら ゆら
落ち着かない足取りで時間を潰して
なんだっていうんだ
選択っていうのか
それとも、“アット ア ロス”?
誰がこんな時にシャレたこ ....
鼓静かに鳴り渡り
寒気張り詰め
舞う薄衣
朱に染まりたる様
艶やかにて怪し
風笛高く響き
荒ぶる魂を宥め
黄泉国境(よもつひらさか)誘いて
名残の詠 ....
歌を 聞きました
君の 友がくれた
とある歌 を。
残された者が 自分の為
沢山の思いを 抱きます
復讐や 郷愁や 悲哀を
そんな思いは 自身の為
自分自身の ....
桃色の鯨の おもちゃを
貰いました。
お魚さんを 引っ張ると
動きます。
小さいので 頭にも
乗せれます。
私が何で このおもちゃを
大切にしているか わから ....
恥ずかしいことに
世界がこんなに醜いなんて知ったのは
長いこと生きてからで
そんなことも感じず
のうのうと
幸福で腹を満たし
偽善で呼吸し
精錬潔白を詠っていた
自分が
一番醜い ....
だけど
俺はもてまい
ピスタチオの固い殻を割って
柔らかい実を口に放り投げても
『あなたに起こる出来事は
みな必然の法則であなたを
成長させるために起こるのです』
ふられた俺には ....
ひとり
ぷかぷか浮かぶ
プール
ゆらゆらしている
日差しが水に入る。
青に光が混ざり
ライトブルーが産声を上げる
上を向くたび眩しい
深くもぐったら
その泳ぐ先には
未来が ....
みち足りないから 優しくて 儚くて
大きな心を保てないから 半分
泣きながらも あなたの一番近くに居たいって 思う
最近の紙ってのは
紙じゃないね
ケント紙だとかルーズリーフだとか
下らない
にじまない紙の何処が紙だというんだ
紙はね
にじんでこそ紙の価値が問われるのさ
とく ....
私の中の
ちいさな夜たちは
はぎれを縫いつけた様に集まって
窓に映っている
それを眺めている
しめったガラスの向こう
いつ決壊してもおかしくない
時が止まったかのように
....
へそで茶を沸かすにはどうしたらいいのか?
俺はそのことばかり考えている
誰もがへそで茶を沸かせるようにならなくちゃいけないと思うし
実際そうなればガス代が浮くしエコロジーだし
サミットでへそで ....
頁をめくる指に
降る水がある
温度とそうでないものとが混在し
それは仄かな懐かしさで
やがて積もっていく
一月の末日
漢方の匂いが漂う診療所の待合室
あなたはまだ誰にも知られていない
....
と、
いうわけで。
この国は美しくなりました。
美しい国に人間たちいません。
美しい国に人間たちいりません。
だから人間たちみんなで食べました。
美しくない人間たち ....
冬だね
ほんと
もう公園の木
裸だね
寒そうに
ねえ
踊ろう
でもまだ
カーテン
つけてないんだね
外の人々から
どう見える
だろうね
幸せな
風景か ....
綴れ織りなす
時空の 間に 間に
故郷の町並みに
そっと 滑り込ます
私の思いの織り糸
ざわめき きらめき
綴られる 時に
陽光は静かに 背を押し 旗めく
息の鎮まれた ....
白い景色が絡まる
指から指へ
脳から脳へ
伝わる温度が生暖かく
存在するはずの無いVanilla
冷気にも似た刺激
背後から包んでいけば
固体にも近いIce
とろける様な仕草で ....
いつか出会う誰かのために、
たくさんの「うつくしい」を育てよう。
果てしなく続く青空や、海。
高層ビルの窓ガラスに反射する光や
ネオンがまばたきする夜景。
いろいろなものを見て心をふるわせる ....
死ぬことで楽になれるなんて間違ってる
死んでしまったら君の気持ちは誰が伝えるの
希望だけで夢だけで勝てない事もある
自分の力で戦わなくちゃ何も変わらない
結局頼るのは自分しかいない他人なん ....
うなじにもいて
みぞおちにもいる
雨はいろんな速さの生きもの
応える声に重なってゆく
肌をついばみ
葉のようにすぎ
甘く指を噛み
飛びたつしるし
強さでもな ....
あてもなくさまよう心
激しい北風の中
飛ばされてしまいそう
あきらめないで
出口は見えなくても
果てしない道のりだとしても
きっと乗り越えられるさ
自分の力を信じよう
もう いいんだ
高望みはやめよう
君が 君でいるなら
それでいいんだ
それで いいんだ
それで いいんだよな
な
何度唾を呑んでも先程飲んだエビリファイの先端の感触が喉の奥にある
絶対的な幻聴が僕の頭を支配していて現実を捻る
物音が過度な音となって敏感となった全身の筋肉を硬直させる
特に鼓膜は僅かな ....
君の影が僕に伸びる秋口の午後のど真ん中
大竹伸朗の絵を見て
一年前を追想する
いつの間にだか眠たくなる
5m ターバンを巻いたまんま 眠る
目覚めると 僕の頭のターバンは半分ほ ....
2007年 1月24日 午前7時26分 東京にインプロージョン方式のプルトニウム型の原子爆弾が投下された
東京は一瞬にして吹き飛んだ
3度目の悲劇がこの現代の日本に訪れたのだ
投下後の様 ....
形状は杖だ
ステッキだ
傘でもいいかもしれない
扇子とか杓文字
もしくはお玉なんかでもその効力は絶大である
指輪でもいいのだし手鏡でもよろしいのだ
姿見であってもかまわないし
果てには ....
すぐに忘れてしまう
すぐに見失ってしまう
さっき見せた笑顔の理由も
ドリップし立ての珈琲の香りも
目を刺すような青空も
またすぐにわからなくなってしまう
スプーンで3回掬って
マグカップ ....
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