振り向いたら
君は今にも
消えてしまいそう
頑張ることないよ
難しい事だけが
救ってくれる訳じゃないよ
綺麗な言葉だけが
正し ....
坂の上の夜。
自転車をとめて、白い息を吐いて、
マンションの淵に座り込む。
星も月もない、曇り空。けど
20分おきにホタルの列が、右から左へ、視界を横切る。
なんて美 ....
ひざの上に大きいねこがいる
くるくるしたくせっ毛をゆっくり撫でる
普段難しい顔をしているそんなあなたが
安らかな寝息をたてて
ひざのうえでおとなしく甘えている
あまりにも可愛すぎるか ....
まがいものは 百年もたぬ
詩語は 意味をはこばない
わたしらは 修羅であるから
もとめあいながらも ついに
手を むすばない
きらきら光る世界
残酷な程淀みなく
くり返す同じ軌跡
外側から見ていた
近づくことさえ出来ずに
ちりとりの群れが
空を飛んで行く
南の方へと
渡る季節なのだ
僕らはその姿を見送り続けた
トリはトリでも飛べないトリは?
隣で君がつぶやく
答えなんて
いつか見つかる
深い海の底に
ずっとずっと
堕ちて
眠って
逝きたい 逝きたい
でも
本当は
歩きたい
掴みたい
においたい
笑いたい
....
郵便受けに葉書を取りに行くと
ワニが立っていて
小包は腹の中にあると言うので
両手で口を大きく開いて
上半身を口の中に入れて
ようやく取り出すことができた
小包を開けると
小さな電卓が出 ....
笑って泣いて喜んで怒って
そんなキドウアイラクが楽しかったりする
進め進めどこまでも地平線も飛び越えて
誰にもツバサがあるんだよ
落ち込んでる顔よりも
笑顔の方 ....
石ころにつまずいて
ころんで痛くて痛くて一人泣きじゃくり
太陽はいつもそらの天辺で輝いてるよ
ほらそこの泣き虫君とりあいず
笑ってみなよ
みんな笑顔になれば幸せ ....
誰か傘を貸してくれ
哀しみで濡れた心を
乾かす場所が欲しい
僕の見ていた世界は
淡すぎた
世界はこんなに
クリアで脆いもの
細胞壁くらい欲しい、
僕の体。
哀しみが心の中に染 ....
時の流れ
人の気持ち
自分の気持ち
神様の気持ち。
緩やかに 激しく
揺れ動いては
何処を目指す?
目的地はいらない。
辿り着く所に辿り着く。
願わくばそこに
幸せを見出せますよう ....
塩味のチョコレート
食べた事ありますか?
本当はそのチョコは
大好きな人のために作ったもの
「友達でいよう」
優しい言葉で突き放すから
涙隠すのが大変だったよ
放課後の学習室 ....
耳をあてると鼓動が
貴方が生きている音が
私は暖かい貴方の上で
安心してすやすや眠る
手の中には二つの錠剤
私の命を助ける二つの薬
心を満たす貴方ともっと
一緒に居たくて
苦くても ....
原野に群れをつくり
歌い続けていた花の
落ち窪んだ中心で
旋回する帯の雲
高温の閃光弾けて
葉をなぎ倒し
手を覗くと乾涸びた大陸
声は枯れてゆき
歌われたものたちは
砂に還る
仕事の帰り
寒くって走りだしたらさ
どこからかシチューの
少し
焦げた匂いがしてさ
暖かい部屋と
スープと
それから
それから
いろいろ
いろいろ
伸びた髪が邪魔だけど
足 ....
あなたが
雪を詠う
切ないのは
届かなくなりそうだから
冷たくて
だけど
どこかで
愛している
雪を
今年は
初雪も
降りそうにない 空が
窓から見える 私
....
ひとをすきになって
「どんな人?」
と、きかれて
あれ、これ、と、いくつか知っていることを、客観的に説明した
”そういう人がすき?”
みたいな ....
好きだよ君の事が何回断られたって好き
しつこい奴かもしれないでも好きだから
一秒だって好きな気持ちを忘れてた事無い
何回言っても足りないよ好きだよ君の事が
好きだからしょうがないじゃん好き ....
異常気象で
冬は春のふくよかさの中にあった
異常気象というのが寂しかった
親父が不正した金で
家族旅行をした思い出のようだった
からだはゆるむ
幸福であるかのよ ....
鳥たちは木の実を食べながら
種を運ぶ
ゆめの若木が根付くようにと
蝶たちは花粉の足で飛びまわる
望みの花が目覚めるようにと
未見の年があける朝
....
小学校に入る頃か、もしかしたらそれよりも前かもしれない。
僕のかなり最初の頃の記憶だ。
なぜだかわからないけれど、
僕は、自分の父も、母も、宇宙人かもしれない……と思っていた時期がある。
僕と ....
南アメリカの移民たちが
今日も公園のベンチにだらだら集まり
俺は隣のベンチで
空を見ている
ぽっちゃり太った女たちと
小柄だが生活を支えてゆく肩を持つ男たち
幼いのに遠い目 ....
抽象的な月が照らす暁
足元の地面に這う虫のように
この世界の隅っこで
ちょこまかと迷ったり
始終、立ち止まったりしている
小さな人生の主人公
つまり俺が
感じ ....
君が眠い顔してる
君が眠い顔してる
さっきのさぁ
ぶち犬の軽やかなステップ
最高だったよ
生なりの大きなカーテン
ひるがえった空の上
....
You know?
The word "I love you" is the word for the person whom I love the most.
Would y ....
君は誰なんだろうな 名前なら言えるよ
それ以上のことが要らなかった日から
遊び足りない午後に 近づいてくる新月
眠らない僕らにはやる気も出ないの
未来とか 自分とか ぼやけた色した悩みが
....
つめたくて
やわらかな
夜中の大気だ
コンビニの袋を
ちりちりといわせ
二人で歩いていた
着込んでいるのに裸なふたり
既婚でいるのに
ややこしいこと ....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ
空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった
もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
唇はそれきり閉じられた。
走れ、――Life Is A Carnival.
水道管のつめたい色。
手を離して、さようなら。
問わず語りのさようなら。
しかし、そこでまだ待っている、僕の少年。 ....
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