2022年の元旦
いつものように
「今年の目標」を書いた
11項目書いた
書いて壁にはった
年を取っても
目標は大事だ
世の中いろいろ騒がしいが
結局は置かれた状況の中で
どう生きる ....
時折
君の身体から星が発生した
君はいつもそれを
無造作に僕にくれた
――君は星が好きだから
そう云って微笑っていた
何故身体から星が発生するのか
君自身も知らなかった
――何故だ ....
クールラントとレ・スペラスとは、幾度も戦を交えたことがある。
レ・スペラスとは、オーク(巨人族)の支配する軍事国家である。
レ・スペラスはクールラントの北東に位置している。
しかし、魔法素子を始 ....
祭司クーラスには譲れない野望があった。
それは、クールラント一の魔導士になるということである。
しかし、それを邪魔するものがあった。エインスベルである。
祭司クーラスは彼女に嫉妬し、彼女を恐れた ....
魔法石とは、魔法素子を集めた結晶のことだ。
この魔法石がなければ、人々は魔法を使うことが出来ない。
今は科学が廃れ、人々はもっぱら魔法を駆使して生活している。
ほんの小さな子供でさえも、火を起こ ....
お正月だけどまだトンネル抜けずに
馬ッ鹿みたいになやんでいる
生きることにさえもはや真剣に悩んでいる
忘れられない鼓動を感じる心臓を持って
忘れられない夜をいつまでも覚えていて ....
1990年
三歳のコンスタンチン君が
サハリンから北海道に来て
火傷の治療をしたことが
大々的なニュースになっていた当時
実は同じ頃に
精神病院に思春期の女性が
サハリンから
治療 ....
全てを覆い尽くすほどの光がさすとき
私の影は私自身にほかならない
落書きの女は次々に書き足されてなお
靴がなかった
迷子の光が
真夜中に閉じ込められたとき、
公園の街灯がそれをほお張っ ....
視界の先
点滅する赤信号
落ちていく雨粒たちが光る
黒い道路に飛沫が跳ね
倒れ無残に横たわる傘
ライトに無言の姿を晒す
タイヤは容赦なく泥を投げ
道路の闇へと消えていく
も ....
ひとつしか照らさない灯りを手に持って
人通りの途絶えた通りを歩いている
日にちの変化や、年号の変化
様々な冠が世界を駆け巡るけれど
実際のところ、それはただの節目に過ぎなくて
ひとつしか ....
書棚の肥やしになっていた15年前の文庫の小説を
読み返して
僕は変わってしまったのか
正確に言うならば
僕は老いてしまった、これからも失くしてしまっていくのか
そうやって氷の気分になって
....
音程のない記憶
短い温度を重ねて、夜は
こんなにも深く、洗われた
斜度の、
おぼろげな周期の指は害意だと思う
なにもかも透明な世界のことだった
AとBの色のない ....
自称詩人の管に
空気を送り込んで
殺害しようとしたが
空気を送り込み過ぎて
血管が
風船のように膨れ上がり
そのまま風船おじさんになって
飛んでいってしまいました
年忘れとはよく言 ....
○○はデリヘル界の黒船だ
騙してなんぼ、が常識だった業界で、
逆張りで殴り込んできたのである
僕の最後の(ってなんども言ってるような、でもいいんだ)炎は燃え上がる
あんな子や
こんな子
あ ....
洗面所で顔を洗って
何度も
口を嗽いでた児玉が
「オレ、梅毒になんかなりたくねぇよ。
まだ女も知らない童貞なのに。」
トロミを付けたおつゆも
刻んだオカズも
お粥に混ぜ混ぜにして ....
まぼろし
まるい
地球の影におおわれ
冬を
むかえた空から
宇宙がよく見えた
黒い雲のすき間から
着陸灯をかかえた旅客機が
旋回しながら
渡り鳥を
一羽
また一 ....
雪の降る
私鉄のホームで
自称詩人の死に方について
考えている
自称詩人だけが苦しんで
苦しんで、苦しんで
苦しみ抜いて
他の一切の人が
誰も嫌な思いをしない
死に方────
ビー ....
今日は後払い通販で買ったコーラがあるので
砂糖入りのインスタントコーヒーと
氷入りのコーラを交互に飲んでいる
昨日、買った紙巻タバコのシケモクに
火をつけて紫の煙を吸い込む
荒れ果てた部屋は ....
ちいさくひかる無数の燐、
むねいっぱいの芳春と川を獲る
疎開地へ
朝餉のほど縊る、
人目ごまかし、
あちこち故郷に散る、
おしなべて
物の凹凸、
広い野原の中央に、静か ....
少しの埃が気になって拭き取ると
さらに向こうの埃も気になって
通路の埃も
隣の部屋の埃も
普段開けることのない襖を開けては
その奥の埃も気になって
普段は目を瞑ってしまう窓の桟や
箪笥の ....
嘘が本当を含んでいた
感情論に任せた自らを責めても
雪は降り積もる
白い世界に
雑言ぽつり
(この雪が根雪になればいいのに)
嘘に蓋をして
忘れた頃に芽吹く
泥にまみれ ....
みみずは、土と野菜をつくる
みみずがいなけりゃ、人類はいなかった
みみずはなんでも食べて
なんでも、楽しむ
夏になっても、僕は干からびないだろう
ほほ笑み
合うために
私は生きる
にこり
ありがとうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
波が追いかける
そして逃げていく
一泊二日の温泉旅行
ひな鳥みたいにくっついて
足あとは私たちだけ
誰もいないね
雪でよかったね
今終われたら幸せなのにね
....
恋が終わった
同時に木々の揺らぐ音を
駆け上がった階段から落ちた
もう外へ向けて
放つ言葉はいらない
唇を閉じて
翼を畳んで
制服のスカートだけが
おしゃべりをする
....
「自殺したい!」
「人を殺したい!」
と強く思った時に
「110」や「119」などで
すぐに駆けつけて対応してくれる仕組みが
必要ではないだろうか
死にたくなったら「000」番へ
人 ....
婚姻関係を結んでから
生殖行動をするものだと
固く信じていた王子が
足萎えの人魚と恋に落ちた
王子はすぐさま王妃に
美しい歌声を持つ人魚を
紹介したが
王妃はその姿を見て
あれ ....
空瓶の呟き
ひかりのかけら
くさりかけの罅と膿
....
今日はなんだかまだ眠りたくないんだ
決して気が高ぶっている訳ではないけれど
哀しみに打ちひしがれてもいないし
ぶちまけようのない怒りにまみれてもいない
抑えきれないほどの喜びを抱えてもいないし ....
行き止まりを前にして
希望に意味がないけれど
別に変わらず日が昇る
味気ない空白な毎日
今日も罵詈雑言が空から降っている
昼間だから見えない
皆僕に死んでほしいのだ ....
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