「安いから買ったんだけどね、あまり袖を通していないのよ。
私の皮膚にはなじまないっていうか、もうすでに誰かの皮膚って感じがして。
・・・いやぁね。どういう人が着ていたのかしら。
きっと洋子とか ....
見たくないから目を塞いだ
聞きたくないから耳を塞いだ
幸せですか?不幸ではない
曖昧な答えで誤魔化してきた
例えばここで星屑になっても
世界は変わらず回り続ける
それなら何 ....
笑え 笑顔を 浮かべよ
その 悲惨な 様から 描く 地球
生すらも 絶望から 生まれる
笑顔の 廃人である 我々
悲観的にも 見え
事実
笑顔とは 空想上の 出来事
幸せなどは 自分が ....
ありがとう
もう、だいじょうぶ
夢の中で 出会えるから
きみは 何度も
夢の中で 会いにきてくれた
その喪失感から
行き場をなくしそうになる ....
梅の花 谷を埋め尽す 勢いで 咲き尽す 白や赤や 老梅や その昔 文学人が 愛でた花 春を ....
ただ
ただひろいだけの夜空を充血する程に
まなこを凝らしたら
はしっこの辺りに裂け目がうまれ
乳白色の貴方を呼んだのは紛れもなく私です
その仄かに薫る鎖骨は
芳しき母のようであり
ミ ....
何もすることがないし
小腹が減っていたので
とりあえず便利な未来の箱に
「ほぐした蟹の身」
と入力してみる
こうしてみても
パソコンの目の前に
本物のカニチャーハンが
出て来て ....
僕らは細い糸で繋がっている
とあの人は言う
その途切れそうな糸を
なぞる指先
私たちが好きなのは血の赤で
共有できるのは歪みだけで
やさしい響きは不釣合い
だから ....
にんじんの形をした雲が
夕焼け空をロケットのように吹っ飛んでいく
月面では青ざめたウサギどもが
手の届かないにんじんに地団太を踏んでいる
揺れる
揺れる
揺れる
振動が足元から背 ....
乾いた太陽の光を浴びて
胸に光る星のまぶしさ
艶やかな新緑がスタートラインで待っている
昨日までのこと
風船のように大空に舞いあがって
すれ違いのベクトル
約束の街角
零 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
平日、日がな部屋に篭り、息が詰まりそうであった。
暗い部屋の雨戸の隙間から射す一条の光に呼ばれて、
ベッドから身を起こし、外へ出る。
( 日を浴びて、空を仰いで、息を吸い込む )
....
牛屋は牛食わず、とか
わけの分からないことを口走りながら、
牛に呼び掛ける詩を書いたことがある。
「ホルスタイン。
詩を書きたい。
ずぶ濡れのお前に向かって。」なんて、
決心にしては妙 ....
冬の星座を
天体望遠鏡で観察してみた
丸いレンズの中には
大きな歯磨き粉が写った
どうやら粒塩が入っているらしい
プカプカ浮いている
歯磨きはどこにも見当たらない
キャップを取ったまま
....
どちらかと言えば
幸せな日常
何故か時々とっても不安
いろんな事が
虚しくなって
考える事が
どうでもよくなって
そんな時は
救ってくれる
あなたのダジャレが
....
背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん
買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
....
赤い煉瓦で出来た
縦横無尽な通路を
あなたと手を繋いで歩く
空は青くて
遠くて
でも
どこからが空なんだろうと
ふと思った
あなたは背が高くて
背の高い男の人と
あまり付き合ったこ ....
○技巧だけが詩に ○必要ならば詩はすぐ ○意味を持たなく ○なるだろう 詩を書く○ことの意義は何か ○見極めたことが ○あるかい?誰かの為 ○だったり 国の為 ○だったり 世界の為 ○だ ....
明るい未来ってなんだろな?
争いが無くなればいいのかな?
それが答えかは分からないけど
絶対に暴力は振るわないよ
明るい未来ってなんだろな?
環境が綺麗になればいいのかな?
それが答え ....
春は黄色いバスに乗ってやって来る
嬉しそうな顔
不安そうな顔
いろんな笑顔を乗せて
春は黄色いバスに乗ってやって来る
わくわくするね
どきどきするね
もうすぐ春がやって来るよ
....
あたしは何もない女だから
あなたが枯れてしまわないように ここで祈るだけ
あたしは何もない女だから
あなたが消えてしまわないように ここでただ 笑顔を作ってる
あたしは何もない ....
落ち葉を踏むと乾いた音がした
大学前の並木道で
風の妖精が僕の脇を通って落ち葉を舞い上がらせる
風は後ろの景色に飲み込まれていく
夜だったら並木道はライトアップされて綺麗なのに
....
頭の中で流れるメロディーに起こされて外を見る
外では小人が頭の中で流れるメロディーに合わせてリズミカルに踊っている
小人達は僕が降りてくるのを待っている
僕は怖くなる あんな集団が僕の頭 ....
何から書いていいのか分からない
混在する言葉を一語一語探し出して
書きたいけど何を書いていいか分からない
時間が経つと何やら形が定まってきて全体像ができる
才能がないと苦労する
....
あおしんじゅの森は
樹海の森だったし
あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった
ゆるい雪のよう ....
ごめんね
ごめんね
そうじゃないって
泣いてるのはね 君のせいなんかじゃ ないからね
そう言えば
世界がもちょっと明るくなるかなんて
思っていた
いい返事ば ....
夢ならよかった
君のにおいも
君の甘く響く声も
幸せな思い出も
やわらかな肌の感触も
優しさも
誤解の後の笑顔も
いつか教えてくれたこと その全てが
夢か それ ....
不安が見に染み付き
視界さえも遮断される
胸に刻まれた「D」の文字
死すべき為に生まれた俺は
此処で朽ち果てるのか
深海を歩いているような
息苦しさ
先は何処だろうね
呟いても苦し ....
眠って楽になれるかと思ったのに
となりにあなたがいないぶん切なさが大きかった。
となりにあなたがいるぶんさみしさがおおきかった。
なので、
朝食にはレモンを選びました。
細い腕で積荷を忘れられず撫でる、
あなたにはぴったりだと思うのですが。
あどけない思い出は、見ない振りで通り過ぎ
ることを許してくれな ....
4879 4880 4881 4882 4883 4884 4885 4886 4887 4888 4889 4890 4891 4892 4893 4894 4895 4896 4897 4898 4899 4900 4901 4902 4903 4904 4905 4906 4907 4908 4909 4910 4911 4912 4913 4914 4915 4916 4917 4918 4919
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.09sec.