一人暮らしも板についてきて
仕事もやっと落ちついてきたある朝
キッチンで水道の蛇口を捻ると祖母がにゅるにゅる出てきた
都会の水道はとうとう水のかわりに二親等が供給されるようになったのか
なんて ....
藥指にできたあかぎれが肥大して、
早漏にも分裂し誕生する。柘榴の發芽のようす
みんなかわいそうで痛々しい私という槪念、
臍帶から外れた出がらしは息もできない
譱く曇って床に散らばる翆の ....
お空は言った
これも必然よと
花は散って実る
命に従い私は
善く生きたい
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
学校は魂の冷凍庫
明日からまた冷凍庫の日々
多分途中で凍って死ぬ
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う
(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている
私たちはたださみしいのだ)
ふるさとを遠く後にして
毎 ....
おやすみと
夜のくち笛がすると
踏み切りを塞ぐ貨車の列
恐ろしいソナタのはつ夢
おやすみ
自動扉の前で
なみだを拭いている誰かと手をあわせ
真呼吸しておやすみ
削岩機とゆっくり再起 ....
寒空にさらされたタオルが一枚
人の気配がしないベランダに
タオルが一枚だけ干されている
顔や手を拭くサイズのタオルは
新しくも古くも見えない
ただの白色のタオル
なぜほかの衣類などはま ....
財務省の官僚たちは自分たちの
既得権益を守ろうと躍起になっている
そのためには国民を騙すことも
日本が衰退してゆくことも厭わない
これ以上、国が衰退して大ゴケしたら
国民ぜんぶが総崩れしてし ....
生きるということが
なぜか
悲しくなるのは私だけでしょうか
この魂という命が
原初から欠けているせいでしょうか
悲しくなるのは。
雲一つない青空の静けさが
欠けている魂にこうもしみてくる ....
でっこまひっこま
とは
でっぱったりへこんだり
という意味で
これまでちょっと
聞いたことがなかったが
どうやら方言らしい
こんな面白い言葉に出逢ったのは
カメラのレン ....
僕が晩酌を始めるころ
サンフランシスコでは0時を回り
朝の5時に起きておはようを言うと
姉上、あなたはおやすみと言い
なぜなんだぜ?
同一座標でどんな時差が
僕はアサガオ
や ....
冬の朝の陽射しが
カーテンの隙間から
二人のベッドに
直線を描くとき
その直線上で屹立した
朝立ちポコチンを
きみが愛おしげに
撫でているのに気付く
きみが愛しているのが
僕なのか
....
人は何であるのかを知ろうとする
夢見る時に 頭に
知ることで 道を
進むことで 不安を
歩くことで 何かを
直接的ないじめから
インターネットを悪用したいじめに移行してきている
こうなると
学校の先生も止められない
親が止めるしかないが
親も止める力がない
どうやって我が子を守っていけばいいのだ ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は勇姿を際立たせ
沈む地平に黒々と
聳える巨大なシルエット
すべて静寂に包まれて
遥かな距離を落ちていく
わたしもあなたも別々に
この ....
今日は川はにごりなく
深く沈めた自転車がよく見える
ついついと音を立て
外資系お洒落喫茶店の紙袋は
町角で丁度よく破れ
仔猫のようにこまかに震えてた
わたしの胸にうまれやまぬ
美肉の缶づ ....
二〇一八年十三月一日 「記憶」
感情の発展過程で、ある点以上には絶対成長しない人がある。かれら
は、セックスの相手と、ふつうの気楽で自由な、そしてギブ・アンド・
テイクの関係をほん ....
エインスベルやアイソニアの騎士の活躍によって、
オークはその戦う気力を徐々に失わせていった。
もちろん、黒色槍兵団あっての話である。
ガイジェスの丘は、人の赤い血、オークの緑の血で染まった。
....
エインスベルは炎の魔術を使って、オークの軍団を焼き払っていった。
アイソニアの騎士は、魔剣ゾフィアスを使って大勢のオークを葬った。
黒色槍兵団たちは、長槍を持って、オークの間合いの外から攻撃した。 ....
エインスベルは言った。「あなたたちがいれば、
オークの軍勢など簡単に蹴散らすことができるだろう」と。
その名に恥じず、黒色槍兵団は無双の活躍をした。
三万ほどのオークの軍勢は、一万五千までその数 ....
こころの傷の深さは
いのちの深さと
つながっていて
私のいのちを
育てる
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
どこに転んでもいい
生と死を思い
絶望を失ったから
涙の夜に
ほほ笑む
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ふざけるな
いえ ふざけてなんか
いない
私の言葉
思い出してほしい
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
晴れた日には
出かけたくなる
空気が冷たくて
風が強くても
晴ればれした
気持ちになれるから
ちょっと無理をしてでも
外に出かけたくなる
腕を広げて
お陽様を浴びて
光合成できる気 ....
○「子どもパワー」
姪が7人の子どもたちと一緒に
遊びに来た
二人暮らしの家の中が
早春の光のように明るく賑やかになった
○「親子ゲーム依存」
親がゲームを楽しむために
子どもたちに ....
青空よりもしずかな黄昏が好き
パンケーキ、ファストフードで休日昼間あなたと
美味しくなくても良い、けど美味しい
人並みになれなかった振り返ればどこ ....
余ったハンドクリームを
塗る場所が欲しくて
誰かに恋してる
喉仏みたいに
尖った部分を
柔らかくできるなら
潤いを閉じ込めた
掌が滑る
これ以上
何かを落としても
綺麗 ....
降り積もる雪の
微細な分布に亀裂を走らせて
わが血族はうなり声をあげている
閉じてゆく都市の
活発な経済に喜びの舌を挿し込み
わが血族はいっそう血の温度を上げる
子が生まれることで
....
媼の面をはずしたかまきりが
つめたいそでで横になっていた
ゆたかなお腹
子どもらをまだ泡してないと見え
わたしの中ゆびを、きゅっと
思いがけない強さでつかむ
空をひらけばすみれ
あし ....
誰かへの心配がつづいて
憂鬱が消えないなら
もう心配やめちゃえばいい
自分が楽になるためでしょう
自分を冷酷だと思ったり
またそれが心配になるのかな
心配が趣味なら仕方ない
でき ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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