景気が緩やかに回復している
今日この頃
からしニコフは
今日もジャムを売る
からしニコフのジャムは
安いうえに滋養が満点だから
不景気の頃には
それだけで空腹を満たそうとする
リス ....
雨粒を
ゆるすしかなかったことが熱だった
ほんの
一握り、の
うばわれるものも無く
渡ってもらうことで
どこか安らいでただ濡れていた
それしかなかった、
雨だれに
ほそく ....
(また、お出かけなんだって、つまんない
保育園で唯一娘のことを
好き
と言って遊んでくれた友達は
先月突然、家庭の事情で引っ越してしまった
この町にも
あの町にも
ひしめく家並み
....
君と二人
笑顔で又
踊り合う
嬉しいな
ちょっとチュして
また踊るニヤつく
外は雨が降ってる
窓は曇りガラスで
いつもいつ寝たか
分らない毎日だが
毎日充実している
君は ....
そのピンクの唇を唾液で汚したい
絡み合う嘘が心地良い
その小さな乳房を舐め尽したい
乳首を舌で転がしてもミルクはまだでない
その綺麗な性器を指でいかせたい
最初から濡れてたことぐらい知ってる ....
穢れを知らない自分が
清いというのが唯一の売り
本当は何もかも知っているのですが
何回も何回も
やり直しされた私の行為
してはされては修正ペンで直す限り
上乗りするあな ....
母さんは夜遅くまで起きて
父さんの破れた仕事着を縫っていた
僕ら兄弟は掛け布団を首の上までひっぱり上げ
窓から見える冬の星空を眺めながら
子守唄を聞いている
なかなか寝付けなかいから
星を ....
キライ
キライ
どうか、あたしのことなど
嫌いになって
あなたを
こんなにも苦しめた
あたしを
許されないことを
した
あたしを
....
いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか
春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか
春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民 ....
混じり気なく、青
淡い空
閉じ込められた真白い下弦の月は
青が滲んで
あたしとおんなじ
空模様
死の森で息を吸ったら
一瞬で肺がやられて
死んでしまうから
仮面を被って生活しています
笑った仮面、愛想を付かす仮面
泣いた仮面、蔑む仮面
表情を変える度に
仮面を取り替え ....
真夜中に沈んでいく終電で
疲労をぶら下げた男たちが吐く息で
今日何度目かのめまいに襲われる
脆弱なんだ
きっと他意はないその言葉に
ぎっ と
音がなるほど唇を噛んでしまったのは
....
死ぬわけにはいかない
今死ぬわけにはいかないのだ
例えば爪を一枚一枚剥がされて拷問されようとも
例えばコンクリの地面に突き落とされた後で顔面を踏み潰されようとも
見えているのは手のひらのしわ
....
シーラカンス
君なんてちっとも不思議じゃない
何億年なんて
君が生きてきたわけじゃない
連綿と続いてきたことをいうなら
私だって同じくらい古い
姿かえようと体制かえようと
生き物たち ....
ねえ
僕もゴミと一緒に
流してくれないかい?
そこなら光りながら
逝ける気がするんだ
{注GEKKO=白黒写真印画紙「月光」}に浮かび上がる
曖昧な輝度信号
ほしおり はすぐそこに迫っていた
切り取られた夜空を
暗室の赤い光に積もらせ
あまりにも遠すぎて
おぼえきれない思い ....
我々の生命活動に大きな影響を與へる、
幻の素子、
マイナスの質量を持つもの、
反證可能性を持たぬ似而非科學の、
古式ゆかしく愛らしい結晶、
ふろぎすとんよ!
いま私の前にある樫 ....
脳裏に浮かぶどの言葉も
君に捧げるには陳腐すぎる
川上の方から流れてくる
灰色に濁った川でさえ
海に至る長い過程の中で
澄んだ我が身を取り戻すだろうけど
暖冬に吹く柔らかな風が
....
1
うすい意識のなかで、
記憶の繊毛を流れる、
赤く染まる湾曲した河が、
身篭った豊満な魚の群を頬張り、
大らかな流れは、血栓をおこす。
かたわらの言葉を持たない喪服の街は、 ....
綺麗に輝く虹色をしたタマゴは
その全ての可能性をもったまま凍結した
どんな動物が産んだものなのか
どんな生物が産まれてくるのか
何もわからないままだった
そうでありながらも
タマゴはタマゴ ....
永遠がずっと同じって意味なら
私はそれを望まないわ
だって今日よりも明日の私を
もっともっと好きになって欲しいもの
だからあなたの永遠
私が預かってお ....
丘の上の{ルビ叢=くさむら}に身を{ルビ埋=うず}め
仰向けに寝そべると
空は、一面の海
宙を舞う 風 に波立つ
幾重もの{ルビ小波=さざなみ}を西へ辿れば
今日も変わらぬ陽は ....
いくつ部屋に散らばった欠片を
集めて抱きしめれば
キミと同じ感情を共有できる、
今日の喜びを昨日の悲しみを
どれだけ集めれば
キミと寂しさを判り合える、
いつか違う鼓動 ....
今 陽だまりの中で 浮かぶ陽炎のように
ゆらゆらと 心騒ぐけど
ときめきと 心配の中で 浮かぶ夜の街頭のように
人を愛した時の 淡いきらめきと
踊る光の 妖精たち
明日への 希望と ....
アルコールの力を借りて
こじ開けようとした世界がある
無理にこじ開けようとしたんだ
その度に嘔吐して
のた打ち回る
もう少し
もう少しだったのに
強力な抑制効果で
頭痛がしてくる
....
きみが 大の字に
野に
うつくしく
ひらいて ぼくを
招いている
あの人も去ってこの人も去って
行く道の知れぬこの先を
一人歩いてゆかねばならぬというのなら
悲しみにも嫉妬にも涙することはないのだろうか
ただ孤独ゆえの涙は透明で美しいといっても
そ ....
いたいんです
くるしいんです
すきなの、
青い空を夢見て 目を閉ざし
僕は ずっと待っていたんだ
春が僕のもとへ やってくるのを
春が来て あたたかな陽と優しい風が辺りに満ちたら
その時 僕は目覚め 大きく花開こうと思って ....
体の隅々を解体され分析され
カルテをつけられ病名をつけられ
悲痛な面持ちの周りに宣言をされる
私は生きているから
痛くも無い病名に
迫り来る恐怖に
少し心が不穏にはなっても
....
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