東京で暮らすために
新宿に降り立った日のことを思い出す
長旅、といってもたった半日だ
タンクトップをねじるくらいで
音楽をつめこんだ鞄を
肩に食い込ませ
その日を酒を探して歩いた
福 ....
機械仕掛けの都会の街並み
高層ビルの間を風が抜けて行く
人々は目的もなく彷徨う
そんな運命(定め)なのでしょうか?
緩やかに時間は下降線を描き
破滅の時を刻みつつ在る
....
盲目の愛
それに憧れをもつ人は多い
二人いつまでも色褪せることのない永遠の契り
ロマンチックなのかもしれない
愛の理想だと思う人もいるのかもしれない
でも
私は嫌い
私は恐ろ ....
いっぽんの木は森にまぎれ
ひとつの屍は累代の死にまぎれ
かすれない文字が積み重なることばにまぎれ
わすれることをゆるしながら
不意打ちのように
わすれたということを思い出させる
――― ....
何処でもない場所は
何処にもない場所ではなくて
そこには一輪の花が咲いています
それはとても美しく咲いていて
なかなか近づくこともできなくて
あるとき鳥が一羽やってきて言いました ....
道はいくつも分かれている
正解もあれば不正解もある
長い人生の旅の中では
正解ばかりは選べない。
もし進む道を間違えてしまっても
引き返す事は不可能じゃない
間違え ....
橋の上で絵を描く男
道行く人を描く
美しい人が立ち止まる
私の絵を描いて御覧なさい
きっと売れる絵が描けるでしょう
美しい顔をした女は
絵描きの前で最良の笑みを浮かべる
....
満開の桜の下
ピンクに染まる 自分が悲しい
ブルーシートの上
正座する 自分が悲しい
ピンクとブルーの間で
はしゃぐ 自分が悲しい
やがては 散るであろう
薄ピンクの花びらに
はかな ....
おいてきぼりの堀を歩いて
寂しいよって
泣いたら
誰か来てくれるかな
弱いものには
やさしい気持ちになれるよ
攻撃しては
こないから
強さって
剣を振り回すことじゃないって
わたし ....
あなたのリップサービスに
始めはうんざりしてた
突然変わったまあるい瞳
簡単にスキと紡ぐ唇
関係の名前が変わって遠くなったあなた
近くなったと、思ったのに
でも、違 ....
人は理を述べるために長文を使う
だが人は長文を嫌い、全てを見てもわかるのはほんの一部
人の想いが、三行で納められたらどんなに楽か…
幸せを手に入れるために走り続けろ
後ろを振り向かずただひたすらに走れ
そして幸せがあったかどうか、追いついた者に尋ねてみるんだ
バス降りて
坂道越えた病院の
その先にある
夢見た学校
全国から
つどいし仲間は
一人暮らし
少し羨まし
少し尊敬
ビキニ着て
セクハラまがいの
あ ....
マヒンドラとマヒンドラは
おなじ日、おなじ時間
おなじ名前の病院で
この世に生を受けた
唯一違ったのは
マヒンドラが産まれたのは
北部の国立ガネーシャ病院で
マヒンドラが産まれたのは南部 ....
まるで
この世の
全てのものが
寝静まったかのような
そんな静寂に
包まれたとある一角
溝の中で自慢の目を
光らせる野良猫さえも
その混沌とした
闇に溶け込み ....
空気になったんだよ
彼方はそう言った
悲しむべき事ではない
そうも言った
傍らで泣く小鳥達は
夕陽が沈むのと同時に飛んだ
果てしなく高く
空気になったという君 ....
口内炎になった
辛いものや酸っぱいものがしみる
彼女の言葉もやっぱりしみる
だけど
僕自身が多くの事を想像し妄想し
空想する事で分泌される唾液
それが一番しみた
....
錯乱した
曇天の
ハーケンクロイツ
だれかの 閃光
白い声をめくり
棲息を
纏いながら廃墟をとじる
かなたの 問答
見えない洞窟
....
君がひっそりとやさしい人になる
誰も気づかないうちに
日が射して去っていくように
教室の片隅で
冷えた空気を少し弛ませて
小さな出来事だった
草の芽が最初に ....
諦めた?
かたどった? ?
?
君が姿見を見た?
?
青みがかった?
白く透き通った?
....
あふれて しきりにこぼれる
午睡のゆめの かけらの嵐を
たなごころで つくった
椀にうける 追憶はたちまちに
そこからも あふれて
青かったノートには
思い出したくもない稚拙な輪
くるくると回る
なんとも不細工な輪
取り繕ったリボンの先
恥をかいてうつむく眼鏡の子
あの給食の匂い
なん ....
綺麗なあなたの
その顔に
小さな二つの吹き出物
なぜだか
とても
いとしくて
うれしくなって
笑ってやった
ふてくされたような
あなたの顔が
また
....
見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった ....
鳥篭を落とす
田圃、鳥のいない
鳥篭だらけの田圃
渇いた積み藁に火を放ち
積み藁に火を放ち、
冬が勃起する
ふくよかな夕焼け覆う、
冬がゆっくりと
深く揺れ
....
やってみたいことはたくさんある けれど、
やっておきたかったことも、たくさんあった
高く、空に流れていった最後の校歌と
旅立ちの、握りしめたら少しだけ痛い
金釦のような歌
それらをいいわ ....
まぼろしなら良かったのに。
それなら私は、あなたを哀しんで泣くこともなかった。
だって、ぬくもりを知らないのだから。
自分だけ
なぜか強烈な違和感
最後まで慣れなかった一年六組
かりそめの友といる
休み時間
授業の方がマシだと思った
ちょっとだけ
おしゃれになった気がした
初めてつけ ....
駐輪場で鳩がむねを撃たれて
仰向けに休んでいる
白い翼をとじ
両足を揃えてたたみ
なにを見ているのか
つめたい檻の外へ
まばたきを急ぎながら
その心臓は重すぎる
あかをはき出し ....
作る楽しみ
喜ぶ楽しみ
笑う楽しみ
話す楽しみ
作る事を愛している
美味しいの一言に生きる
美味しい物を食べる時の快感
愛する者の為に
貴方を愛しているの
皆様を愛しているの ....
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