三月の風が二月より冷たい
冬がもう少し生き延びているのかな
昨朝国見峠では雪が降っていたそうだ
できればその景色を見てみたかった

いずれ今年に春が訪れる
冬らしい冬を過ごさなくなって
 ....
鏡よ鏡 あなたはだあれ
今日は あなたのバースデイ
50才の誕生日
ウソよ ウソでしょ 信じない
きっと 何かの間違いよ
小人達に 囲まれて
楽しくワイワイ 生きてきた
20才のまんまで ....
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる

そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
キャベツを二つに切ったら
きーーらぁーーいーーーって
女が出てきて叫んだので
キャベツ太郎と名づけました

女だけど太郎にしました
かわいくないので太郎です

公園のジャングルジムは
 ....
今日もたくさんの道路を見て来たので
君に道路の話をした
色や凹凸について話した
曲がりながら消えていく
その様子や
落ちていたもの
落ちそうになっていたものについて話した
飲食店の前の道 ....
祭壇の上にぽつり と一つ

甘い香りをただよわせ

みずみずしさを内に秘め

ひっそり 凛然と たたずむ


濃厚な蜜をたっぷりと細胞にふくみ

ふっくりと艶やかな曲線で

 ....
靴の中は酒まみれで
ガボガボでグチャグチャになっている この朝に
足元がふらついて足がどんどんと沈んでいく この町の地底に

ポケットをまさぐって1つの生命を取り出そうとする
ライターの点火 ....
夕暮れ 
いつもの通学路で少年は 
独り咲いている 
紅い花をみつけた 

家に帰り 
父と別れた母に話すと 
「 毎日水をおやりなさい 」 
と言うので、次の日から 
少年はいつも ....
誰もいねえよ
目には無人バス停
足元振り払え
闇の声

飛ばせ遠くの
走りながらの
石ころドライブシュート

空を切れ
月がきれい
一瞬夢心地

だけど汗模様
涙は見えない ....
日中の忙しさからすっかり静まり返った 
午後九時過ぎの特養老人ホーム

入院先で亡くなった 
Y爺さんの{ルビ亡骸=なきがら}が入った棺桶は 
施設内の小聖堂に運ばれた 

いつもはほと ....
刹那、見えた声
 
耳障りな音なら
要らないのだけれど
 
息も出来ない
こんな場所で
 
一体、誰が発したのか
 
 
酸素、下さい
Oだけで良いんです
 
酸素、下さい ....
雪に降られて風邪をひく
まぶたが熱くてクラクラした

一人ぼっちで見上げた天井は 遠く
ひんやりと畳は つれなく
空気までカサカサと ささくれだっている

さみしいな

寝たり起きた ....
雨が降ったよ


砂漠に降った


とても痛いよ


慣れていないよ





松尾多聞
出会った頃は
貴方だけを見つめ
愛する事ばかり考え
立ち止まる事も忘れてた
      
そして、いつの間にか
抱えきれない荷物を背負い
愛に押し潰され
二人の見つめる先に
同じ物が ....
草食べて帰ってきたら
ご主人がすてきに見えた
台所で皿を洗う
健康スリッパを履いたご主人の
もっちりしたふくらはぎに
すりすりしてみる


   あっ、おかえり


なにかこわく ....
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている

いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる

俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
 ....
狐が連れてってくれた
クジラの宿
鳩と鴉の交尾が頭の上で起こって巣作り
カモメが卵をさらった
それはフェイクで
本物はチキンと生まれた

ゴリラの渦の中
蟻の生命が花咲き
ウ ....
懐かしいと思ったのは、
かつてそれが自分のものだったから?

それとも自分だったものは
もうどこにもいないから?

でもぬけがらを手に取って
こんなことを考えてる、

そんな自分は誰 ....
 竜の谷にはドラゴン達が住んでいる
 岩壁に洞穴をつくり
 そこで生活している
 秘境に相応しい
 人間達が訪れたことはない
 ドラゴン達は殺生を好まない
 山になっている実や森に生い茂っ ....
 インターネットにはクモが棲み着いている
 そこに接続したパソコンはクモに捕まって全ての機能を食い尽くされるのだ
言うなれば無害な蝶々がクモの巣に絡まりクモに食い殺されるということだ
ク ....
 天国から贈られてきた歌を聴くと
 荒んでいた心が洗われたような気がする
 背中に翼が生えて
 夜空を飛び回れることができる
 人間は殺生という罪を償うために自ら翼を削ぎ落としたのだ
 君の ....
バランスをなくした 積み木はまた崩れて
四方に散らばった欠片を 僕はゆっくりと拾い集める

カタカタと無言で 最初から積み直す僕に
ベッドの上から 時期はずれのミッキーマウスが声をかけた

 ....
おひさま
スプーン
器ひるがえったくぐもる
じぶんじゃないだれかへの
これがちいさなはじまり
最近のバスは気が利いている
近隣のかたのご迷惑になります
停車場での禁煙にご協力ください

つぎは ファシストジァパン
お降りのかたは パラシュートをどうぞ〜

街に買い物にいっても
 ....
押し寄せてくる人並みの中で
ただ一つの背中を探しています
三ヶ月前の雨が降った日
見失ったまま行方不明です

受話器越しのさようなら
それが最後に交わした言葉
自分だけ言いた ....
ちっちっち チッチッチ

メトロノームが泣いている

ちっちっち チッチッチ

僕の歩調に合わせて泣いている

ちっちっち チッチッチ

チッ

誰かに舌打ちされたよ
例えば

あなたはこれだけで

きみはこれくらい

ぼくはこんなに少ししか無くて

それでも息をしていくわけで

へへ と笑ってみても

それは増えるわけでもなくて

でも ....
強い風が叩きつけるように吹く中で
極彩色の旗が暴れている
数え切れない数の旗は
数え切れないほどたくさんの色で溢れていて
極彩色の荒れ狂う海になって
目の前の景色を飲み込んでゆく

きみ ....
衝撃的に衝動を昇華して疾走
緩慢な休日の荘重なる礼拝堂オルガンの調べ
鮮やかな全盲
全知なる父なる全盲なる全聾なる四肢欠損なる神
鮮やかなる全能
ユラギの燃え滓は水に蕩けて死んだ  ....
ふと気がついたら壁の中にいた
床を歩こうとしても体が動かない
空間の中には入れないらしい
壁伝いに移動するしか手段がない
空間を斜めに進みたいときは
縦と横の二つで動かなくてはならない
体 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
春の迎え方松本 卓也307/3/8 22:01
母のバースデイ雨人007/3/8 21:41
夏の切符 〜海岸列車〜Rin K48*07/3/8 21:38
木蓮を見る(キャベツ太郎の話)ミゼット2*07/3/8 21:15
空の話たもつ507/3/8 21:14
白桃夢渡 ひろこ8*07/3/8 21:00
泥酔した浮浪者[group]狩心5*07/3/8 20:58
「 青い如雨露 」 〜薔薇と少年〜 服部 剛14*07/3/8 20:47
真夜中ジョギングゆうさく3*07/3/8 20:36
「 遺体の顔 」 服部 剛10*07/3/8 20:17
燃焼原理[group]山中 烏流1*07/3/8 20:17
ありがとうやさしいねスプートニク4*07/3/8 20:12
...多聞407/3/8 20:03
愛が消えてしまわないうちに…@ショコラ007/3/8 20:01
こはるとうどうせい...8*07/3/8 19:53
飛行兵石田 圭太2507/3/8 19:41
兎日ヨルノテガム307/3/8 19:06
ぬけがら5*07/3/8 18:15
ドラゴンの住む谷はじめ3*07/3/8 17:49
ネット・スパイダー0*07/3/8 17:48
再生の歌5*07/3/8 17:47
前進<18のprose-10->[group]ウデラコウ4*07/3/8 17:40
[group]紀茉莉107/3/8 17:32
ファシストジァーパンアハウ3*07/3/8 17:02
背中探し1486 1...8*07/3/8 16:38
メトロノームの足音大城 小町207/3/8 15:59
いつかのどこかのなにか107/3/8 15:54
極彩大覚アキラ307/3/8 15:34
不具の神深散307/3/8 15:19
平面の中の自分ぽえむ君8+*07/3/8 14:38

Home 戻る 最新へ 次へ
4831 4832 4833 4834 4835 4836 4837 4838 4839 4840 4841 4842 4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.31sec.